神奈川フィル 吹奏楽部で合奏指導 区との連携協定で実現
市立橘中学校で7月8日、吹奏楽部の生徒を対象に公益財団法人神奈川フィルハーモニー管弦楽団の指揮者が合奏指導を行うワークショップが行われた。保土ケ谷区と同楽団の協定締結で実現し、初めての事業となる。
音楽で魅力あるまちを
同取り組みは、保土ケ谷区と同楽団が今年の3月、区民の文化芸術振興や次世代育成などを目的とした「音楽を通じた魅力あるまちづくり基本協定」を締結したことで実現した。
この日は、26日の令和6年度横浜吹奏楽コンクールに出場する同部の23人が参加。同校を訪れた同楽団の副指揮者・小林雄太さんにより、コンクールで演奏予定の『蒼き海と船乗り』の合奏指導が行われた。音の強弱やハーモニーの合わせ方について、合奏を止めながら細かくアドバイスした。
同部顧問の長戸彩夏さんは「アドバイスが具体的で、私とは着眼点も違った。音の強弱を付けるための弱奏の使い方などが勉強になった」と話した。
「最高の演奏で県へ」
また、同部部長の女子生徒は「基本的なことよりも、表現の仕方を教わった。第3者の視点で私たちだけでは気が付かない部分を指導してもらって貴重な経験だった」とし、コンクールでは「昨年の銀賞を上回って、自分たちが最高の演奏だったと言えるように、教わったことを発展させられたらいいなと思う。県大会に進みたい」と目標を口にした。
中学生を指導した小林さんは「ずっと音楽を好きに、ジャンルを問わず楽器を演奏してもらったりとか社会人になっても演奏会に行ってくれたりとか、音楽と共に歩んで行けるような人生を送ってほしい」とメッセージを送った。
ワークショップは今年度、同校で21日に行われるほか、10月に新井中学校、11月に上菅田中学校で実施される予定となっている。