逗子市が蘆花記念公園グランドデザイン市民瀬悦明会を実施
逗子市は10月5日、老朽化などで一部施設が長らく使用されていない蘆花記念公園のグランドデザイン(案)を発表した。公園内の各施設単体ではなく、長柄桜山古墳群を含めたエリア一帯の未来の設計図を描いている。
蘆花記念公園(桜山)は風光明媚な逗子の自然風景などの趣を享受できる公園として市民に親しまれてきたが、一部施設は老朽化などから長く使用されていない状態が続いている。その一方で、近接する長柄桜山古墳群第一号墳の整備が完了し公開されたことで、ビジターセンターや公衆トイレの整備などが望まれている。また、近隣住民からは津波避難対策や備蓄など防災機能の向上を望む声もあり、これらを踏まえ、古墳群も含めたエリア活用のグランドデザインを描くこととなった。
市は今年3月から地域住民、公園利用者に呼びかけ、公園内施設見学会やワークショップを複数回行い、グランドデザインを検討。
そこでは、観光や移住促進につながる市の魅力向上、市民の満足度向上に寄与するもので、市による施設整備・維持管理ではなく、民間による独立採算が望ましいとの提言があった。
施設別の利活用の主なアイデアは次の通り。▽旧脇村邸=レストラン・カフェ・文化的サロン▽旧郷土資料館=古墳ビジターセンター・公衆トイレ・レストラン・カフェ▽旧野外活動センター=災害時の一時避難所・備蓄庫・宿泊施設・キャンプ場▽第一第二休憩所=集会施設・宿泊施設・貸室・アトリエ▽その他(古墳・ハイキングコース・炊事場・駐車場など)=ハイキングコースの再整備・野外炊事場の再整備・バーベキュー場
今後は11月8日(金)から12月6日(金)までパブリックコメントを実施。同時期に市の事業査定・予算査定。また民間事業者の参画の可能性を探るサウンディング市場調査も10月中に実施する。