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闇バイト加担防止 中高生16人が意見交換 川崎臨港警察署で

タウンニュース

警察署員や防犯関係団体メンバーらを前に意見を交わす生徒たち

「闇バイト」で特殊詐欺に加担した際の恐ろしさを学ぶ「特殊詐欺・犯罪加担防止サミット」が9月12日、川崎臨港警察署(川崎区池上新町)で開かれた。同署管内にある大師高校、大師中学校、南大師中学校、川中島中学校、臨港中学校、桜本中学校の生徒16人が参加し、加担に対するイメージや犯罪者にならないための心構えなどについて意見を交わした。

SNS上で「簡単な仕事」や「高額収入」をうたい、犯罪の実行役を募る闇バイト。神奈川県警によると、7月末時点で中高生を含む23人の少年が特殊詐欺に加担し検挙されているという。サミットは犯罪の加担を防ごうと同署が昨年に続いて企画した。

この日は、「自分が犯罪に巻き込まれそうになった場合」について討議し、生徒からは「家族や大人に相談する」との意見が上がった。「身近な人が犯罪に加担しようとしていた場合の対処」などについての意見交換では「説得し、それでも応じなければ力づくでも止めさせる」や「関わりを少なくする」などの声が聞かれた。

サミットでは大師高校2年生の望月秀也さん(16)による中学生に向けた講話も行われた。望月さんは特殊詐欺犯罪加担防止のために「警戒心を持つ、冷静な判断、知識を得る」ことを心がけていると紹介した。闇バイトの実態をアニメで分かりやすく紹介した同署作成の啓発動画「リンゴちゃん」も放映。大師高校放送部員が夏休み期間中に収録した特殊詐欺への注意喚起を促す広報の音源寄贈する式典も行われた。収録に協力した声優の小清水亜美さんの啓発音源もあわせて同署ではこの日から1年間、警察車両などで流す。

サミットを受け、石崎弘志郎署長は「特殊詐欺の加担がいかに危険であるか、サミットで学んで他の学校に発信してもらうことが少年犯罪防止につながる」と語る。

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