【沼る VS 微妙】視聴率2桁目前の好調ぶり!展開が粗削りとの苦言も‥Neflix韓ドラ「テプン商事」
韓国で、10月11日にお目見えされた今秋の新作ドラマ『テプン商事』(tvN/2025)が、好評を得ています。日本ではNetflix(ネットフリックス)で配信中ですが、皆さんはご覧になっていますか?
なんと、最新話である第4話の視聴率は9.0%(韓国)。初回放送から右肩上がりで成績を伸ばし続け、早くも2桁越えに王手をかけています。
しかしその一方で、展開が少々陳腐なのではないかなど、苦言を呈する視聴者の声がちらほら上がっているのも事実。
そこで本記事では、同作を観ようかどうか迷っているあなたに、沼るポイントと微妙なポイントの一部をご紹介します。作品選びの参考にしてはいかがでしょうか。
(図)Danmee 配信直後から話題沸騰!「パイン ならず者たち」日本のファンが選ぶ、Disney+人気No.1韓ドラに選定
ざっくりあらすじ
『テプン商事』は、1997年に韓国で実際に起こったIMF通貨危機を背景に、父の急逝を経て、生前父親が大切にしてきた貿易会社を引き継ぐことにした青年の奮闘と成長を描いたヒューマンドラマ。
ついこの間まで夜な夜なクラブ通いをするなど自由奔放に生き、社会人としてのマナー一つ知らんかった主人公テプン(イ・ジュノ扮)が、経営の傾いた会社を立て直すべく悪戦苦闘しながら全力を尽くしていきます。
父の遺志を継ぎ、社員を守ろうとするテプンの姿と彼を取り巻く者たちとの熱い人間ドラマが描かれた作品です。
粗削り‥微妙と言われるワケ
テプンの変化と活躍が大きな見どころの1つとなっている物語だけに、第1話と第2話では、彼がどういった経緯で会社を継ぐことになったのかなど、周辺人物との関係性を中心に取り上げ、しっかりと視聴者を作品の世界に落とし込んでいきます。
しかしこれが、一部ドラマファンの間で意見の分かれるポイントに。ベースとなるストーリーに時間を割く韓国ドラマの昔からの癖に、前置きが長いと感じた人がいたようです。
それに加え、丁寧ながらも、構成の都合上やむを得なかったのか、昨日まで毎日遊んでいた主人公が本人の意志だけでいきなり社員になるなど、展開が粗削りだと思われても仕方がない部分もあり、その手法に陳腐だとの声が。
また韓国では、作品における重要な要素の1つとなっているIMF通貨危機について、多くの企業が倒産し、国民が生活に苦しんだ出来事を少々ライトに取り上げているという印象を受けた人もいたようです。
主演2人の演技は抜群!沼るポイント
とはいえ、視聴率2桁越えも夢ではない本作には、それだけの魅力があり、なかでも会社のピンチをどう切り抜けていくのかが見どころ。
テプンが、不器用ながらも周囲と協力しながら、機知に富んだ方法で打開策を見つける展開は観る者に爽快感をプレゼントし、この先の展開を期待させます。
知恵比べといってもよい韓国ドラマらしい切り口や方法で困難を乗り越えていくストーリーが好きな人にはもってこいの作品です。
しかもその過程では、温かい人間ドラマはもちろん、適度にコメディー要素を盛り込み、ロマンスまで同時進行させて観る者を飽きさせません。悪役なのかはまだ断言できませんが、リベンジ要素も含まれており、複数のジャンルを見事に調和させたエンターテインメント性の高い1作となっています。
そしてそんな物語をより一層盛り上げているのが、秀でた演技力を持つキャスト陣。なかでも、主演イ・ジュノとキム・ミンハの熱演は、視聴者に没入感をプレゼントすると好評です。
また、FAXやポケットベル、そろばん、箱型のデスクトップパソコンなど、当時を感じさせるレトロな雰囲気も人気の理由となっているようです。
韓ドラあるあるに抵抗のない人なら、楽しめること間違いなしの『テプン商事』。気になった人は、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
(ライター/西谷瀬里)