ジェームズ・キャメロン、原爆投下を描く新作映画を「なるべく早く」撮影へ ─ 『アバター』側の承認待ち
巨匠ジェームズ・キャメロン監督が、広島・長崎への原爆投下を題材とする映画『Ghost of Hiroshima(原題)』の準備を進めているようだ。米によると、現在手がけている『アバター』シリーズサイドからの許可が下り次第、なるべく早く撮影に入る意向だという。
本作はチャールズ・ペレグリーノによるノンフィクション作品『Ghost of Hiroshima』(2025年秋に米国で刊行)と、同氏による2010年の書籍『The Last Train from Hiroshima : The Survivors Look Back』に基づき、広島と長崎で2度被爆した“二重被曝者”である山口彊(やまぐち つとむ)氏を描くもの。キャメロンは2009年に山口氏と面会しており、15年以上にわたり企画を温めてきた。
以前の報道では、映画のタイトルは『The Last Train from Hiroshima』とされていた。ただし今回の報道によると、新作の書籍と同じ『Ghost of Hiroshima』になるという。
現在、キャメロンは本作を「妥協なき劇場用映画」として計画中。2031年までは『アバター』シリーズを手がける意向で、第3作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(原題)』も2025年12月19日に日米同時公開予定だが、現在は『アバター』チームの承認が下りしだい、こちらの作品に本格的に着手する意向だ。
映画の始動に先がけ、キャメロンは原作書籍『Ghost of Hiroshima』のオーディオブック版に、ナレーションとして名優マーティン・シーンを起用。「本書のオーディオブック版において、マーティン・シーンの起用は私の夢でした。彼の『地獄の黙示録』(1979)のナレーションは今でも思い出します。ダークなテーマにふさわしい厚みと人間味を与えてくれるでしょう」とコメントした。
なお、キャメロンによる映画版にシーンが出演するかは不明。正式な製作発表とキャスティングなどの情報が待たれる。
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