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国内2例目 多摩川に「モトスマリモ」 河原の石から数年で発生〈川崎市川崎区・川崎市幸区〉

タウンニュース

 モトスマリモ(上)は最大5cm程度。水槽(下)の石から毛が生えるように発生した

川崎市内の多摩川で、国内で2例目となる「モトスマリモ」が発見された。市内在住の男性が河原から持ち帰った石を水槽に入れたところ、北海道の阿寒湖に生息する「まりも」のようなものが増殖し、国立科学博物館に問い合わせた結果、「モトスマリモ」であることが分かった。同博物館の研究チームは情報提供を呼び掛けている。

「3年前に川から持ち帰った石から、こんなものが育ちました。これはマリモでしょうか」

そんな問い合わせが国立科学博物館に届いたのは今年の元日。公式サイトの「問い合わせフォーム」に、写真とともにメールで送られてきた。送り主は川崎市内の男性で、2021年7月に新しい水槽を立ち上げ、多摩川の河原で底に敷く石を採取していた。そして2年後の23年6月には、石の表面に緑の毛がふさふさと生えた状態で、「まりも」のような球体が石からあふれ出るようになった、という。

1例目は山梨県

博物館の辻彰洋研究主幹ら研究チームは、送られた写真から「まりも類」の可能性が高いと判断し、本体の一部を試料として送ってもらった。遺伝子解析の結果、国内で2例目となる「モトスマリモ」だと判定した。

「モトスマリモ」の学名は「アエガグロピロプシス・クラブリゲラ」といい、1867年にスリランカで新種として見つかったもの。暑さに弱く最大30cmまで成長する阿寒湖の「まりも」とは種が異なる「別物」だ。22年秋、山梨県の民家の庭の水槽で見つかった小さな「まりも」状のものを、今回と同様に辻さんたちが遺伝子解析の末に特定。本栖湖(山梨県)の二枚貝から発生したとみられることから、辻さんが「モトスマリモ」と命名した。

「モトスマリモ」の詳しい生態はまだわかっておらず、辻さんは主幹する「微細藻類研究室」のホームページに阿寒湖の「まりも」との違いなど特徴を記載したうえで、情報提供を呼び掛けている。「特徴からみてこれは『モトスマリモ』かもしれないと思う場合は、ぜひ問い合わせてほしい」と話している。

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