チェコのターリヒ・カルテット『京都の秋 音楽祭』に出演、プラハゆかりのドヴォルジャーク、スメタナ、シューベルトの楽曲を演奏
ターリヒ・カルテット(以下、ターリヒQ)が11月8日(金)に、京都コンサートホール アンサンブルホールムラタにて『京都の秋 音楽祭』に出演する。
9月から2ヶ月に亘って開催中の『京都の秋 音楽祭』。第28回となる今年は京都の姉妹都市である、チェコのプラハから、今年創立60周年となるターリヒQが『創立60周年記念日本公演 ターリヒ・カルテット』と題して出演する。
ターリヒQは、ベルリン・フィルのコンサートマスターを経てチェコフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を長年務めた巨匠ヴァーツラフ・ターリヒへのリスペクトを表し、同時にターリヒの甥でバイオリストのヤン・ターリヒ Jr.が創設者であることから名づけられたカルテット。1964年結成以来、国際的な名声を得ながらもさまざまな変遷を経て、現在は同弦楽四重奏団史上最も充実した布陣により世界各国で多忙な演奏活動を展開している。
第1バイオリンのヤン・ターリヒ Jr. は創設者の子息で、チェコを代表するバイオリニストかつ指揮者。第2バイオリンにはプラハ交響楽団コンサートマスターのロマン・パトフィカ、ビオラにはチェコが誇る気鋭のカルテットであるシュカンパQやパヴェル・ハースQでの活動を経て、ターリヒQに加入したラディム・セドミドブスキを揃える。さらにチェリストはチェコを代表するチェロの巨匠で、日本でも度々ソリストとして登場しているミハル・カニュカが務める。
京都での演奏曲目として、今年没後120周年を迎えるドヴォルジャークの「アメリカ」、同じく今年生誕200周年と没後140周年を迎えるチェコ音楽の父・スメタナの「我が生涯」と、チェコの首都プラハを代表する2人の音楽家の楽曲を選曲。さらにシューベルトの「死と乙女」も演奏する。シューベルトは生涯のほとんどをウィーンで過ごしたが、第一次世界大戦以前のプラハはオーストリア=ハンガリー帝国の主要都市のひとつだったことからウィーン音楽との親和性は極めて強く、本場ものレパートリー揃いの公演となる。
チケットはイープラスにて販売中。