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女子学生がガチ中華初挑戦! 池袋謎解きツアーのスタートは「沸騰小吃城」から

東京ディープチャイナ

女子学生がガチ中華初挑戦! 池袋謎解きツアーのスタートは「沸騰小吃城」から

大家好!中原美波です。 今回はガチ中華好きにはお馴染み、池袋西口側にある【沸騰小吃城】さんにお邪魔しました!

沸騰小吃城さんといえば、中国各地の地方料理が食べられる、いわゆるガチ中華版フードコート。同じく池袋西口エリアにあるフードコートの「友谊食府」さんとともに日本人にも人気で、ここ数年まさに話題“沸騰”中のお店。

レジの後ろに掲げられている芸能人のサインの多さからも、このお店とともに、ガチ中華の注目具合が伝わってきます。ではなぜ今回、改めてこの沸騰小吃城さんに取材に伺ったかというと、それには主に二つの理由があります。

まず一つ目は、今回は初登場、そしてガチ中華初挑戦の私の後輩の2人に取材に参加してもらったため、初めてでも挑戦しやすいお店の雰囲気や、様々な地域のガチ中華を気軽に楽しめるという点でのセレクト。

そして二つ目は、皆さんにとっても重要なニュース。実は今月8月12日より、ガチ中華の聖地ともいえる池袋にて、ガチ中華をテーマにした謎解きツアー「池袋ディープチャイナミステリー」が初めて開催されます。

その際にツアーで使用するキットの購入会場で、スタートポイントが沸騰小吃城さんになります。詳細は以下のリンクからチェックしてください。

https://deep-china.tokyo/mystery-Ikebukuro

ということで、今回は初めての方にも、これまで訪れた方にも、改めて沸騰小吃城のことを知って、謎解きツアーの際やそれ以外の際にも是非楽しんでもらいたく、紹介させていただきます!

なお今回お供してくれたガチ中華初挑戦の2人は、左から2番目の武蔵島佑奈さん、右隣の宮嶋美果さん(写真は食後に行ったCOTTI COFFEEさんでの写真︎)。

立教大学観光学部3年生の武蔵島さんは、私の所属するダンスサークルの仲の良い後輩。以前から中華好きだと聞いていたので、誘ってみると喜んで来てくれました。そんな武蔵島さんが誘ってくれた同じく観光学部3年生の宮嶋さんは、なんと初代ガチ中華ライターで、先輩の江上ふくさんとも繋がりがあったそうです。

加えて2人は代表の中村さんと立教大学観光学部の産学連携プロジェクトで、現在一緒に埼玉県朝霞市の街歩きマップの制作作業を進めているんだとか。 では2人は初めてのガチ中華に、一体どんな反応を見せてくれるのでしょうか、ワクワクしながら取材スタートです。

ビルの3階、エレベーターを降りると、そこには様々な地域のブースが並ぶフードコートが広がっています。

取材日は土曜日の13時ごろということもあり、中華圏の方に加えて、多くの日本人客で賑わっていました。家族連れで来店している方も多い印象です。

こちらのフードコートも、ガチ中華の店舗ではかなり浸透しつつあるQRコードからのモバイルオーダー方式。

写真付きメニューのため、オーダーは気軽にできますが、様々な地域やジャンルの料理が並ぶため、初めて見るメニューの数々に、ガチ中華初挑戦の2人も驚きと困惑。しかしながら店員さんは日本語OKなので、この機会にオススメを聞きながらオーダーすることにしました。

料理を待つ間にドリンクは自分たちでセレクトしてみました。

左から、冰紅茶、フルーツティー(マンゴージュース)、香港フィズ、青島ビールです。

冰紅茶は様々なガチ中華のお店やスーパーなどでよく見かけるペットボトル飲料。紅茶とありますが、シロップを入れたレモンティーの風味なので、想像するより紅茶よりもかなり甘みがあります。

フルーツティーは風味や砂糖や氷の量の調整など自分好みのカスタマイズができます。武蔵島さんはマンゴー味、無糖で氷無しをセレクト。甘さ無しだと爽やかさがよりプラスされます。

香港フィズは紹興酒をジンジャーエールで割ったカクテル。生レモンが入っているあたりが香港らしいですね。

また、迷った方はまずは青島ビールを試してみるのが良いかもしれません。味付けしっかり、刺激あるガチ中華には広く相性抜群です。

さてここからは、店員さんオススメ料理の登場です。

まずはこちら、菠菜拌粉絲(ほうれん草と春雨の和物)

日本人にも中国人にも人気なメニューだそうです。ほうれん草も色鮮やかな緑色で前菜にぴったりそう。が、しかし!見た目に反してかなり、かなり辛かったです(笑)

唐辛子などの痺れる細かい辛さがビリビリと後からきます。しかし、ガーリックなど味付けもまた良いため、辛いといえば辛いのですが、食欲をそそる辛さ。 そういえばそれぞれの料理、店員さんが辛さも調整できるとおっしゃっていたので、全体的に辛さ控えめで頼んでいました。そう思うと、「控えめでこの辛さか…」と早速ガチ中華の洗礼を受ける2人(笑)。しかし同じく味は美味しく、辛いけどいける!と食べていました。

続いては代表的な四川料理の一つ。麻辣味の鶏の唐揚げ、歌樂山辣子鶏。こちらはお店のオススメメニューとして、特に強調されていたので私も気になっていました。

ちなみに歌樂山とは四川省重慶の郊外に位置する山の名前で、山盛りの鶏の唐揚げと干し唐辛子のビジュアルはまさにこの名前にぴったり。本場四川でも食べられるようで、さすが四川のガチ中華、といったインパクトです。こちらも十分辛そうな見た目ですが、豪快さと鮮やかさに食欲が掻き立てられます。

いただいてみると、こちらも「辛さ控えめ」にしては、やっぱり後から辛さがしっかりきます(笑)。しかしながら、サクっと揚げられた鶏の唐揚げは、花椒のような痺れがありつつも、柔らかく甘みある鶏肉と相まって、すっかりハマってしまいました。

ピーナッツやセロリなども一緒に炒められているので、食感や味わいも豊かです。 武蔵島さんも宮嶋さんも、連続して本場の辛さに直面し、辛い!!と言いつつもその旨みに、これまた美味しそうに食べていました。

ビールなどお酒に合うことも間違い無しです。是非何人かで訪れて、おつまみにオーダーしてみて欲しい一品です。 ちなみに他にも、桃子炭酸酒/ピーチソーダといった、飲みやすくて爽やかなお酒や、

紅茶/アリトルティーといった、これまた甘さなども選べる、可愛いパッケージドリンクも、辛い料理のお供にもオーダーしていました。ドリンクも本当に豊富です。

家族連れで訪れる人も、大人から子供までドリンクも楽しめるのは本当に魅力的です。

そしてここで一旦、辛くないというおすすめのチャーハン、海鮮炒飯を挟みます。

見ての通りエビ、イカ、ホタテといった海鮮、新鮮なネギがコロコロたっぷりと入っています。パラパラなお米と均一に火が通った卵はまさに料理人の腕が光ります。

写真では小さく見えるかもしれませんが、他にも色々食べるのであれば、意外にも4人で分けてちょうど良いくらいのボリューム感。味付けはマイルドですが、海鮮の旨みが行き渡った絶品チャーハン、辛い料理のお供にもぴったりの一品。

それではさらに、店員さんおすすめの四川料理に挑戦です。

こちらは酸菜魚。白菜の漬物と魚を一緒に煮込んだ重慶発祥の鍋料理。私は以前四川料理を提供する「麻辣先生」さんにて頂いたことがあり、私もお気に入りのメニューの一つ。武蔵島さんも宮嶋さんも、これまた初めて見る料理にどんなものだろうと関心を寄せていました。

大ぶりのぷりぷりした白身魚がたっぷり、加えて絹豆腐と酸菜もこれでもかと入っているので、みんなでシェアしながら食べられる鍋料理です。こちらもスープは青山椒の辛さがかなりあります。しかし酸菜の酸味と、比較的淡白な魚の風味と旨みが痺れる辛さと良いバランス感で、意外にも箸が進んでしまいます。トッピングされた山椒、角切りの生姜、セロリなどもいいアクセントです。

ここまで、初挑戦ながらかなり辛い料理をいただいたので、武蔵島さん、宮嶋さん、お腹痛くなったりしてない? 大丈夫? と確認すると、2人とも飲み物を合わせて食べ進めつつも、「辛いけど、意外と大丈夫そうです!美味しい!」と頼もしい。

これまた以前「麻辣先生」さんの取材で学んだ通り、“四川料理は辛さより旨み”ということをまたしてもここで実感しました。私も、胃腸が敏感で、辛いものや冷たいものですぐ腹痛になるタイプなのですが、確かに今までガチ中華の取材を通じて辛さで腹痛になったこと、一度もありません。実は花椒や唐辛子には血流促進効果などが期待できる成分を含むため、健康にもいいんだとか。ガチ中華ならではの旨みある質のいい辛さを体感し、厳しい暑さのこの夏も乗り切りってしまいましょう。

https://deep-china.tokyo/restaurant-info/30104/

さて、残るは中村さんがセレクトしてくれた、辛みのないオススメ料理。辛いのが特に苦手な方でも楽しめる料理も、ここにはたくさんあります。

こちらは、西芹腐竹花生米/セロリゆばピーナッツ和え

武蔵島さんと宮嶋さんは茹でられたピーナッツが入っていることや、ゆばとの組み合わせに少し驚いていました。確かに私も、ガチ中華でゆばが入ったものは、これまであまり食べたことがなかったので新鮮でした。

適度な塩味があり、野菜の甘みもしっかり活きています。ゆばは歯応えがあり、味がよく絡み付いていて、ゆばにはこういう食べ方もあるのか、と新たな発見です。

そして最後はこちら、沙縣拌麺/沙県まぜそば。沙県とは福建省内陸にある地域。ちなみに福建省は中国南部で海に面している地区のため気候が穏やかで、味付けはガチ中華の中でも比較的マイルドなものも多いようです。

具材は麺とトッピングのネギと、至ってシンプルですが、ピーナッツバターがベースのソースは超濃厚トロトロで、汁なし担々麺の感覚です。茹で加減抜群でコシのある細平麺が濃厚ソースをまとって、喉越しが良いので別腹でペロリと食べられてしまいます。

ピーナッツバターベースのため甘みもあり、これまでの刺激ある料理の緩和にもなりました。ピーナッツバターと麺?! と驚く方もいるかもしれませんが、濃厚なゴマだれの感覚に近いため、日本人ウケも絶対いいのではないかと思います。私たちもあっという間に完食してしまいました。

以上、辛さ控えめカスタマイズをしたものの、今回は比較的「辛い!」を連呼していた取材になっていました(笑)。

しかしなんだかんだほとんど食べてしまったから、やはりガチ中華の辛さは心地よくて、毎度不思議な感覚にかられます。

また武蔵島さん、宮嶋さんにとっては初めてのガチ中華体験でしたが、2人とも未知の世界の料理に好奇心旺盛でトライしてくれていたようで、ガチ中華にハマったばかりの頃の自分をかふと思い出してしまいました。

そしてみんなで初めて出会うような美味しい料理を囲みながら、これはなんだろう、これ美味しいね!などとワクワクがとまらない食事はやはり海外旅行に行った気分で本当に楽しかったです。

ちなみに冒頭でちらっと紹介したCOTTI COFFEEさんは池袋西口側にある、世界に展開する中国の大手コーヒーチェーン。最近は池袋以外にも都内店舗が増えているので、ぜひこちらも開拓してみてください。

こちらは濃厚アメリカーノ~深煎り芳ばしい香り

最後にガチ中華初挑戦の2人の感想を紹介します。

二人にとって、ガチ中華ならではの辛さとガチ中華ならではのドリンクが相性抜群だという発見が印象的だったようです。そして二人とも観光学部だからでしょうか、初めて出会う異国の料理にとても関心を寄せてくれたようで、うれしい限りです。またみんなでガチ中華のお店に訪れて、現地への観光気分を味わいましょう♪

予想以上の辛さが口に広がりました~武蔵島佑奈さん

はじめまして! 今回は初めてガチ中華に挑戦しましたが、特にお気に入りだったのは「菠菜拌粉絲」でした。

一見辛くなさそうに見えるお料理ですが、口に入れると予想外の辛さが一気に広がります。かなり辛かったですが、私の好みの味付けで、とても美味しくいただけました。私自身辛さに強いわけではないのですが、どのお料理もクセになる辛さで、食べる手が止まらなかったです。

また、食事の際に飲んだ「冰紅茶」が印象的でした。日本では珍しい甘いお茶でしたが、辛い中華料理と相性抜群で、とても美味しかったです。

店内は賑やかで、楽しく気軽に食事ができる雰囲気のお店です。店員さんも親切で、また行きたくなるような場所でした。今度友達を連れて一緒に食べに行こうと思います!

ガチ中華のスパイシーさにどハマりしそう~宮嶋美果さん

はじめまして、宮嶋です! 私もガチ中華は初めての挑戦でしたが、特に印象に残ったのは、香港フィズと歌樂山辣子鶏が相性抜群ということ! 初めてでもとても飲みやすい香港フィズと出会えた1日です。どうやら中国酒である紹興酒にジンジャーエールを加えて作られたカクテルであるよう。激辛が苦手な私でもこの香港フィズと組み合わせて味わうことで、辛さも和らげてくれ、どのお料理も美味しくいただくことができました。

初めてのガチ中華への挑戦では、同じ中華料理といっても、これまで口にしてきた料理とのギャップを感じました。これまで積極的には食べてこなかった「スパイシーさ」に、どハマりしてしまいそうです‼
元々、色々な国の料理を食べて巡ることが大好きだったので、今までよく食べていた中華の枠を超えて、新たな、もっと本場に近い中華料理にも挑戦していこうと思います。ぜひ皆さんも食を通して新たな一歩を!

武蔵島さん、宮嶋さん、ありがとう。

それでは最後に改めて、8月12日から始まるガチ中華謎解きツアー「池袋ディープチャイナミステリー」にも奮ってご参加ください!

キット販売場所はここ、沸騰小吃城です! 謎解きゲームはここから始まります。

(中原美波)

店舗情報

沸騰小吃城

豊島区西池袋1-43-7 福住ビル3F
03-6915-2803

代表からのひとこと

中原さんも書いてくれているように、今回、取材に初参加で、なおかつガチ中華初挑戦の学生さんは、現在大学のプロジェクトをぼくと一緒にやっている旧知のふたりでした。確か、武蔵島さんと話をしているとき、偶然に中原さんの名前が出て、「彼女、サークルの先輩なんです」というわけで、「じゃあみんなでガチ中華に行こうか」という話になったのでした。

初めてのガチ中華についての感想で、ふたりに共通しているのは、これまで食べたことのない「辛さ」だったようです。これは日本の町中華とは少し使い方の違う強めのトウガラシとともに、中国山椒の花椒(ホワジャオ)をはじめとしたガチ中華特有の数々のフレイバーの異なる調味料が使われていたせいだと思います。

これまで多くの日本人はこの「辛さ」を知る機会がありませんでしたから、見た目はふつうなのに、口に入れてみると、すぐにではなく、あとで痺れのような辛さが口に残るという不思議な感覚を、ふたりは初めて味わったのでしょう。

ぼくはよく言うのですが、「ガチ中華の味つけはとても複雑で、ただ辛いだけでなく、酸味や甘さもありつつ、最後にシャープな痺れが残るというような時間差で味変が起こるのが特徴」なんです。どうやら現代中国人は、そのような複雑な味でなければ満足できないようですね。

そういう複雑な味の世界を、日本人も含めて海外の人たちはガチ中華を通じて知ることができるようになりました。食に対して保守的な人は、こんなに辛いともう食べられないと諦めてしまいがちですが、若いみなさんは、これもひとつの異文化体験として楽しんでもらえるとうれしいです。

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