2020年コロナ禍、マスクを巡る小競り合いで滅んだ街・エディントン『エディントンへようこそ』特別ショート予告
『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』『ボーはおそれている』に続き「A24」製作で贈る、アリ・アスター監督の最新作『エディントンへようこそ』が、12月12日(金)より公開される。このたび、特別ショート予告が解禁となった。
暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くす“炎上スリラー”
本年度「カンヌ国際映画祭」でコンペティション部門に招待され世界中で話題沸騰の本作。主演を務めるのは、『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス。前作『ボーはおそれている』に続くアリ・アスターとのタッグとなる。共演は、今夏全世界で大ヒットした『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』で話題を呼び、A24史上No.3の大ヒットを記録したロマンティック・コメディ『Materialists』などで人気急上昇中のペドロ・パスカルや、『ラ・ラ・ランド』『哀れなるものたち』で「アカデミー賞」主演女優賞を受賞したエマ・ストーンのほか、『エルヴィス』で「ゴールデングローブ賞」主演男優賞(ドラマ部門)を受賞したオースティン・バトラー、さらに「ゴールデングローブ賞」受賞の大ヒットドラマ「イエローストーン」シリーズのルーク・グライムス、「トニー賞」受賞のディードル・オコンネル、『ブルー・ストーリー』で「英国アカデミー賞」EEライジング・スター賞受賞のマイケル・ウォードら実力派が揃い、アリ・アスター作品史上最も豪華なアンサンブルが実現。
物語の舞台は2020年、ニューメキシコ州の小さな町、エディントン。コロナ禍で町はロックダウンされ、息苦しい隔離生活の中、住民たちの不満と不安は爆発寸前。保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致で町を“救おう”とする野心家の市長テッド(ペドロ・パスカル)と“マスクをするしない”の小競り合いから対立し「俺が市長になる!」と突如、市長選に立候補する。ジョーとテッドの諍いの火は周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。同じ頃、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、カルト集団の教祖ヴァーノン(オースティン・バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていく。
特別ショート予告「都市伝説篇」では、<マスクを巡る小競り合いで滅んだ街・エディントン>の顛末を都市伝説風に紹介。一方「ニュース速報篇」では、<大炎上するエディントン>の姿をニュース速報さながらのテイストで切り取った映像となっており、いずれもエディントンの“異常事態”を印象づける映像となっている。
<あの夏>とその後の5年間に起きたあらゆる不条理によって突き動かされている本作。アリ・アスター監督は「間違えないでほしい。今の状況を面白いとは思ってない。すべてが不条理だ」と率直に語る。さらに「誰かを悪者として描くことも誰かを称賛することもなく、僕らが暮らす国のように感じられる映画を作りたかったんだ」と続け「結局、意見の違いがあっても、人は互いに再び関わっていく方法を見つけるしかないからね。テクノロジーと金融のパワーは人々を硬直させ、それぞれの自己中心的なやり方に閉じ込めてきたけど、僕らはみんな同じ状況にいる」「何か深刻な事態なんだと誰もが分かってる」とも語っている。
『エディントンへようこそ』は12月12日(金)より全国公開