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「熱中症特別警戒アラート」で臨時休校 クーリングシェルターに商業施設も 四日市市

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イオンモール四日市北に設置されたクーリングシェルターについての案内=四日市市富州原町

 三重県四日市市では、同市では今年度から7月から9月を熱中症予防強化期間とし、ホームページでの情報提供や公共施設へのポスター掲示などで、予防のための啓発に力を入れていく。環境省では暑さ指数(WBGT)を熱中症の危険度の指標として発表、各自治体でも熱中症対策に活用されてきた。また、気候変動適応法の改正に伴い、今年4月から「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まった。これまでの「熱中症警戒アラート」の一段上で、予防のための対策がさらに求められる。

 気象庁の記録によると、1966年以降で、四日市市でのこれまでの最高気温は1994年8月5日の38・8度。ここ数年では2020年8月14日の37・4度で、最高気温上位10位のうち、7つが2000年以降に記録されたものとなっている。また、気温35度以上の猛暑日を記録した年間日数は2013年の13日が最も多く、これまでの上位10位のうち、2022、23年が2年続けて5日という記録がある。

 四日市市消防本部によると昨年5月から9月の期間、管内(川越、朝日含む)では疑いを含んだ熱中症の搬送数は217人。3週間以上の入院が必要な重症の人は1人、3週間未満の入院は19人で65歳以上が97人と半数近くを占めた。また、発生場所に関しては住居が77人と最も多かった。

 今夏、対策として進められているのが、三重県に熱中症特別警戒アラートが発表された際に、危険な暑さを回避するための場所として施設を開放する指定暑熱避難所(クーリングシェルター)だ。四日市市では59の公共施設をクーリングシェルターに指定した。また、同市では、民間施設でクーリングシェルターに協力できる施設を募集し、イオン四日市尾平店(同市尾平町)とイオンモール四日市北(同市富州原町)と協定を締結した。市では今後も民間施設の協力を呼び掛けていく。

熱中症特別警戒アラートで臨時休校 市内の公立小中学校

 四日市市教育委員会では「熱中症特別警戒アラート」が三重県に発表された時点で、7月1日以降、翌日は市内の全公立小中学校を臨時休校すると保護者らに通知した。環境省の資料によると、「熱中症特別警戒アラート」は広域的に例のない暑さなどで、熱中症救急搬送者数の大量発生を招き、医療の提供に支障が生じるようなおそれがある場合に発表される。暑さ指数は全国約840地点で算出されていて、県内全ての暑さ指数情報提供地点で「暑さ指数」が35以上となる場合が該当する。

 「熱中症特別警戒アラート」は、前日の午後2時ころに、該当する地域自治体に発表され、当日は一日中が対象となる。発表された場合は予防行動の徹底や運動、外出、イベントなどの中止や延期の検討を推奨するそうだ。また、発表された後の取り消しや解除の案内はない。

 

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