大広、社員と子供がともに体験するDE&Iワークショップ 広告の力で社会課題を考える
大広(東京都港区)は8月7日、社内DE&I推進プロジェクト「誰もが心おきなく活躍する職場創りプロジェクト(COCO-PJ)」の主導で、8月19日に社員の子供たちをオフィスに招き、「子ども会社参観日」を開催すると発表した。
2回目の開催、社会起業レストラン「SALA」と連携
2回目となる今回は、就労が困難な在日アジア人女性に「自分の強みで働ける」場を提供してきた社会起業レストラン「神戸アジアン食堂バル SALA」と連携。子供たちはSALAの事例を学びながら、マーケティングの力でインクルーシブ社会をどう前進させるかを考え、企画提案まで行うワークショップに参加する。
この取り組みは、広告会社の「課題解決力」を社会課題に生かす実践の場として企画。昨年の初開催から、子供たちが保護者の働く職場を訪れ、働き方や仕事内容を知り、理解を深めることで、社員のワークインライフ推進につなげている。
当日の内容は以下の通り。
食を通したインクルーシブ教育
SALAで働く在日外国人女性シェフを招き、同店のメニューを提供。普段味わう機会の少ないアジア料理をきっかけに、多様性について考える時間とする。食後はシェフとの交流やクイズを行い、理解を深める。
「おいしい」から始めるマーケティング体験
提供メニューやシェフとの対話を基に、「どうすればもっと多くの人がSALAを訪れたくなるか」「料理を食べたくなるか」を考えるワークショップを実施。企画はポスターや絵手紙にまとめ、SALAへプレゼンテーションする。
神戸アジアン食堂バル SALAは2016年開業。就労が困難な在日アジア人女性の雇用とエンパワメントの場を、日替わりシェフ制などで実現。「Empowerment Of All People」を掲げ、2023年「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞」大賞を受賞している。
現場社員の声を基に会社への発信・制度改革を提言する「COCO-PJ」
「COCO-PJ」は、同社有志によるDE&I推進プロジェクトで、「誰もが心おきなく活躍できる職場づくり」をミッションに活動。現場社員の声を基に、制度改革の提言やイベント開催などを行い、働き方を自らデザインできる会社の実現を目指している。
COCO-PJサブマネジャーの岸本尚実氏は、「今回、子供たちと一緒に広い視点でDE&Iを学び、広告会社の強みである課題解決力を社会課題に生かす体験にしたい」とコメント。さらに「SALAさんのストーリーは、まさに『行動するインクルージョン』。この学びをきっかけに、子供たち(そして大人も)が日常でDE&Iを実践できるようになってほしい」と語った。
当メディアではこれまで、大和財託(東京都渋谷区・大阪府大阪市)や日本管財ホールディングス(東京都中央区)の事例を紹介。職場に家族を招くことで、社員のモチベーション向上や家族の会社理解の促進を図る施策として、多様な業種でファミリーデーの導入が進んでいる。
同社の発表の詳細は公式リリースより確認できる。