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大町市の『焼きたてスコーンの店 Forest(フォレスト)』来店に合わせて焼きあげる絶品ほかほかスコーン!@長野県大町市

ARURA(アルラ)

スコーン好きなら「理想のスコーンを探す旅」に出た経験がある人も多いはず。かくいう私もその一人で、数年前に大町市の『焼きたてスコーンのお店 Forest(フォレスト)』をはじめて訪れました。

大町市の大町温泉郷から黒部ダム方向にむかうアルペンロード沿いにあり、周りは木々で覆われた緑あふれる場所。「本当に、ここにスコーン店が…?」と戸惑いながらも扉をあけると、ほわ~っと広がる焼きたてスコーンの香り。「わーーースコーン好きの理想郷だーーー」と一気にテンションが上がります。そう、この香り、自分が注文した「自分のスコーン」が焼きあがる香りなのです。

焼きたてにこだわって「時間予約制」に

オーナーの山形文子(あやこ)さんと次男の一歩(いっぽ)さんで切り盛りするお店は、完全予約制。前日までに電話かInstagramのDMで予約の連絡を入れ、予約時間に取りに行くスタイルです。

右からオーナーの文子さんと一歩さん

この地で10年にわたり「カフェ フォレスト」を運営していた文子さん。10年の区切りでカフェを閉じた後、常連客からの「スコーンだけでも販売してほしい」というリクエストに応える形で、4年前からスコーン専門店として営業を始めました。

文子さん「スコーン専門店を開くにあたって一番こだわったのは『とにかく焼きたてを食べてほしい』ということです。スコーンは通常は冷めてから販売されており、常温でもおいしいのですが、焼きたてにしか味わえない味や香り、温度、そういったものを提供したくて考えたのが時間予約制でした。」

来店時間を合わせて焼き上げているため、ほかほかあつあつのスコーンを受け取れるのが特徴。
販売するスコーンは「プレーン」のみ。スコーンの大きさが選べます。

・ふつうサイズスコーン 6個入り 1Bag 1800円
・ちびスコーン 12個入り 1Bag 1800円

「ふつうサイズ」と「ちび」をミックスして1Bagを作ってもらうことも可能です。個人的な感覚だと「ふつうサイズ」は、例えば朝食に1個食べるのに十分な大きさ。「ちび」はお子さまや、おやつタイムにぴったりです。

余計なものを使わない 材料にこだわったスコーン

材料は山形さんが試行錯誤を繰り返したどり着いた、厳選素材が使われています。小麦は岩手県産の地粉である「南部小麦」を使用。そこによつ葉バターや松田牛乳、きび砂糖、ベーキングパウダー(アルミニウムフリー)が加わります。余計なものを使っていないスコーンは、小麦の味と豊かなバターの風味、そしてほんのりとした甘さが特徴。また打ち粉に北海道産「ゆめちから」の石臼挽き全粒粉を使っており、プチプチとしたはじける食感がアクセントになっています。
なにより外側はサクっと、中はしっとりとした食感がたまらない。パサパサさを感じさせない、本当においしいスコーンです。

さらにスコーンのおともとして「手作り季節のジャム(300円~)」も販売。素材は地元産や国産の厳選したフルーツを使用しています。仕入れにより種類が変わるため、なんのジャムがあるかは行ってみてのお楽しみ♪熱狂的なファンがいる「レモンジャム」に出会えたらとてもラッキーだそうですよ。
テイクアウトのドリンクはコーヒー、カフェオレ、はちみつ紅茶、りんごジュースなどが揃います。

手前が「ふつうサイズ」、奥が「ちび」。この日のジャムは日向夏のマーマレード

店内での飲食はできないものの、焼きたてをすぐにほうばりたい!と駐車場で食べるお客さんも多いのだそう。緑に囲まれた駐車場で、ほかほかのスコーンをほうばるのは至福の時です。

スコーンは常温で4日ほど日持ちします。(直射日光・高温多湿は避けて保存)
日が経つにつれ、スコーンはしっとりした口当たりになっていきます。焼きたて、翌日、翌々日…と「自分の好みの食べごろ」を探すのもまた楽しい。食べる際には温めなおすのがおすすめです。

温めなおす方法
・オーブンの場合…200℃で3~4分
・オーブントースターの場合…アルミホイルをかぶせて1000wで3~4分→アルミホイルを取って1~2分

オーブンに入れる前にさっと電子レンジで数秒あたためると、中まであたたかくなります(必ず10秒以下で!)バルミューダなどのスチームトースターで、中はしっとり、外はこんがりリベイクするのも良いですね。

「木楽工房」のギャラリーも兼ねた店内

店内はご主人の山形英三(えいぞう)さんがが営む「木楽工房」のギャラリーも兼ねています。椅子を中心にした木工作品を制作しており、ペーパーコードの椅子や、ザフスツールなどを展示。腰をかけると、その滑らかな座り心地を楽しめます。

ザフスツール

ピクニックにも最適!発送や配達も

取材のあと、近くにある「わっぱらんど」で、ピクニック気分でスコーンをいただくことにした私。

紙バッグに入っているので、そのままピクニックにも持っていけます。大町は景色の良い場所が多く、アルプスの壮大な姿を見ながら焼きたてスコーンを食べるのも最高です!

ただ、自然が多い場所なので注意点も。わっぱらんどには「熊出没注意」のポスターが至る所に貼られており、昼間の時間は特に注意が必要だそう…。結局車に戻って、窓を開けて森の風に吹かれながら、ゆっくりとスコーンをいただきました。

スコーンは発送や配達も行っており、こちらも電話かDMで受付をしています。定期的に購入する県外の方も多いのだとか。(ジャムは発送不可)

でもやっぱりおすすめは、「焼きたて」。自分のスコーンが焼きあがる香りの中、ほかほかのスコーンを受け取る幸せ、あたたかいスコーンをほうばる喜びは、他には変えられません。
近くには大町温泉郷や、足をのばせは黒部ダムもあり、小旅行気分で出かけるのもおすすめ。スコーン好きなら、ぜひとも訪れたい名店です。

焼きたてスコーンのお店 Forest
住所:長野県大町市平2114-2
電話:080-8889-5793
営業日:月・火・金・土・日曜
休業日:水・木曜と第3火曜 ※臨時休業あり。詳細はInstagramで確認
営業時間:10時~17時(3月~11月)、10時~16時(12月~2月)
Instagram:https://www.instagram.com/yakitatesconeforest/

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