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若い世代の人にもおすすめ!御年71歳のバーテンダーから人生を学ぶ(札幌中央区)【ソロ飲みのススメ】

Sitakke

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連載「#ソロ飲みのススメ」では、アルコール全般をこよなく愛するライター・オサナイミカが、北海道で暮らす女性(もちろん男性も)たちの、”ソロ飲みデビュー”を応援すべく、ソロ飲みにぴったりなお店をご紹介していきます。

人生の大先輩が営むオーセンティックバー。だけど気負いせずに楽しめる。

ススキノのど真ん中に建つアルトビルの5階に、知る人ぞ知るオーセンティックバー【Bar Strathisla】があります。

ビルの5階、そして店内の見えない扉のBARは、ソロ飲みにはかなりハードルが高いですよね(汗)
オサナイも、知人に教えてもらわなければたどり着けなかったかも。

さらに店内はこのように落ち着いた重厚感のある雰囲気。これはますます上級者向けのBARでは?と思われてしまいそうですが、オーナーバーテンダーの大巻さんが予想外に気さくで、ぜひこれからオーセンティックバーの行きつけを作りたい!と思っている皆様にお教えしたく、ご紹介することに。

バーテンダー歴は50年!生き字引のような存在に学びあり

白いジャケットに蝶ネクタイ。まさにオーセンティックバーの大御所バーテンダーという風貌の大巻さんは、御年71歳!
これはますます、初心者は気が引けてしまいますよね。
でも、どこか話しかけたくなる雰囲気をお持ちなのです。

写真のカクテルはイスラデピノス。
『こちらは英語表記だとパイナップルアイランドというカクテルで、パイナップルのスペイン語はピノス、島がイスラなんですよ。スタンダードレシピで作るとあんまり美味しくないから、私がアレンジしてこのスタイルになったんです。』
レシピを教えていただくと、スタンダードにはパイナップルは全く使われていない(笑)
このような何気ない会話のやり取りが、すごくお茶目(人生の大先輩には失礼な表現ですが・汗)
そして楽しい!!

ひょんなことからバーテンダーの世界に飛び込み、50年。ススキノ界隈の酸いも甘いも色々見てきてはいると思うのですが、会話が終始穏やか。それでいて、要所要所に学びの言葉があり、ハッとさせられることも・・・
もちろん他にお客様がいらっしゃる時は、大巻さんを独占してお話しするわけにはいきませんが、カウンター越しに何かを察してくださっているような佇まいなのです。今まであまりなかったタイプのBARかもしれません。

大巻さんがBar Strathislaをオープンさせたのは2014年。その前は、THE NIKKA BARのチーフバーテンダーとしてお勤めでした。
その際、『竹鶴アンバサダー・オブ・ザ・イヤー』も全国20名のうちの一人として、北海道で初めて取得。

ということで、ニッカウヰスキーの品揃えも充実。これらのウイスキーをお目当てにいらっしゃるインバウンドのお客様も少なくないそうです。

オサナイ、普段はウイスキー派なので、カクテルはあまり頼まないのですが、大巻さんが『ここに来たら、“セカモス”は飲んでみて欲しいな。』とおっしゃるので、作っていただきました。

セカモス=モスコミュールなのですが、常連のお客様が、世界一美味しいと言うことで、セカモスになったそうです。
自家製のはちみつ生姜漬け&スパイス、いわゆる自家製ジンジャーエールにウオッカと炭酸を入れて作るのですが、この生姜のカットの仕方のこだわり、そして半分にカットしたライムを搾ってそのまま入れるために大きめの銅製グラスにするなど、ちょっとしたこだわりが、世界一美味しいモスコミュールになるわけです。

グラスの中にも生姜が4~5片入っているのですが、量が多い分、最後まで美味しく味わえるように計算されつくされているのです。
撮影後に飲み干しましたが、通常の2.5杯分くらいの量に感じました!
だけど最後まで飲み飽きしない、甘さ控えめのモスコミュール。まさに“セカモス”でした。


妥協しないからこそ、たどり着いた店

美味しいものが大好きな大巻さん。今でも休日は食べ歩きするそうです。なので、店で出すおつまみも自家製のものが多く、そしてどれも美味しい!
写真はレーズンバターですが、口の中で溶けた時のバランスを考えてクリームチーズとバターを混ぜ合わせたそうです。

こちらは人気の自家製タルタル。パンは既製品ですが、これもまた、アルコールのツマミとして味わうのにちょうど良い塩味や硬さを考えてたどり着いたそうですよ。
言われてみれば、ちょっとのつもりが一度食べると止まらなくなり、あっという間になくなっていました(笑)

ウィスキーと並んでおかれている真空管のオーディオセット。『あくまで自分の趣味なので置いていますが、音楽は会話を邪魔しない程度の音量で流すようにしています。』と、この日も気に留めると耳に入ってくるような、心地良いジャズが流れていました。

バーテンダー歴が長い分、店内の至る所にお宝やレアなグッズなどもあり、それについて語って下さる時の大巻さんのキラキラした眼がまた、ステキなのです。

店内は喫煙OKなのですが、タバコの匂いはあまり気になりません。むしろ良い香りが・・・『常連様には愛煙家の方も多いので喫煙OKしていますが、出来るだけ換気扇のある方の席で吸っていただいております。また吸わない方にも心地良く楽しんでいただけるよう、いつも茶香炉をたいております。』

ススキノにオーセンティックバーはたくさんありますが、行ってみたいリストの一軒として、BAR好きのオサナイが自信を持ってお勧めします!
ちなみに店名は、昔から大好きだったウィスキーの品名をそのままつけたそうです。思っていた以上にシンプルな理由だったことに、またもや大巻さんの人柄を垣間見た気がしました(笑)
※予約制ではありませんが、1本電話を入れてから行くことをオススメします。

ソロ飲みビギナーにおすすめのポイント

〇人生の大先輩である大巻さんが、気さくにアレコレ教えてくれる
〇常連さんも人生の大先輩が多いが、だからこそ若い方を歓迎してくれる
〇重厚感はあるけど、肩ひじ張らずに楽しめる雰囲気

【Bar Strathisla~バー ストラスアイラ】
北海道札幌市中央区南5条西4丁目アルトビル5階
電話番号 011-552-8500
営業時間 19:00~翌2:00
定休日  日休
チャージ1000円/喫煙可/カード、QR払い可
連載「#ソロ飲みのススメ」
***
文・写真:オサナイミカ(一部、先方提供)
Edit:Sitakke編集部
***

【ライター:オサナイミカ PROFILE】
札幌生まれ・札幌育ちの、アルコールをこよなく愛するアラフィフ、中学生の息子の母。 (株)リクルートが発行する情報誌生活情報サンロクマル(現Hot Pepper)の営業を経て、 2007年よりWEB情報サイトSapporo100milesの編集長として15年間、札幌や北海道の食と観光の情報を 【オサナイミカのつぶやき】を綴り続け、2022年11月からはSAPPORO YARDにて、【オサナイミカが行く!】をスタートしている。

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