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夫と離婚する?しない?悩んだ妻たちが決意したきっかけ #2「今の私も“そう”なのかな」

ウレぴあ総研

配偶者と離婚したいと思う理由はさまざまですが、実際に行動を起こそうと思っても勇気が出ないのは、後戻りができない可能性を考えるからです。

離婚を考えている、と知られる時点で夫婦の絆は壊れると思えば、「本当に離婚が正解なの?」と心が揺れるのもよくあること。

肝心なのは、「なぜ離婚したいと思うのか」を納得できるまで考えることです。

悩んだとき、妻たちは何をきっかけにして次の選択を決めたのでしょうか。聞いてみました。

ハピママ*

「私の昇進が決まったとき、最初は『良かったね』と言ってくれた夫でしたが、自分の年収を私が上回るのを知って様子が変わりました。

うちは共働きで、家事や育児で衝突したときなど、『俺のほうが仕事が大変なんだから』と暗に年収の高さを前に出していた夫は、それが通用しなくなると気付いたのでしょうね。

モラハラな夫で、子どもの通う保育園で保護者会をやっている私が園長に褒められたとき、『うちでは全然駄目な妻ですが』と苦笑いしたのを覚えています。

自分が上とわかっているときは優しいけれど、私のがんばりが外で評価されるのは嫌うようでした。

昇進した私に今まで以上にきつくあたるようになって、毎日のお弁当も『絶対に作れ』と、仕事を理由に家事で手を抜くなと何度も言われました。

育児も以前よりしなくなり、園の送迎も仕事を理由に断っては『残業になるから迎えをお願い』と連絡すると『母親失格だな』と冷たい言葉が返ってきて、つらかったです。

仕事の忙しさに加えてガタガタな家庭に心が疲れきってしまい、『収入もあるのだし、もう離婚したい』と頭に浮かぶけれど、別れたいと伝えたら夫に何と言われるか、絶対に許さないのがわかっているのでまた苦しくて。

シングルマザーで子育てをがんばっている友人がいて、仕事の状況も似ているので、あるとき思い切って相談しました。

話を聞いた友人は、『何か、旦那に支配されている感じがする』と、モラハラに抵抗せず黙って受け入れてきた私を指摘しました。

『どう考えても悪いのは旦那なんだけど、あなたが我慢すればエスカレートするだけだよね。いつか心も体も壊れるよ』と、体重が減って痩せた私を見て言いました。

友人は、いわゆるエリートで収入の高い元夫に散々モラハラで苦しめられ、離婚するためにがむしゃらに働いて今の地位に就いてから、『あなたのサンドバッグはもうやめる』と言って別れた経緯があります。

サンドバッグという言葉を思い出して、ああ今の私もそうなのかなと、改めて自分の状況を振り返りました。

『私もそうだったけど、なかにいるときは自分の状態に気が付かないんだよね。でも、人に話すと客観的になれるから』と、ずっと話を聞いてくれました。

実際に離婚したときのことなどシミュレーションする勇気が出て、最初から『この人と別れるのは無理』と思い込んでいた自分を知りましたね……。

同じような経験をしている人の話は、今の自分を知るきっかけになると思います。

夫が変わる気配はなく、今は離婚に向けて情報を集めているところです」(30代/営業)

夫婦間のモラルハラスメントでよく見るのは、配偶者の強い態度に心が縛られてしまい、反発や抵抗を諦めてしまうこと。

渦中にいると自分の痛みを正しく受け止めるのが難しくなり、ひどい扱いをされても従う以外の選択肢を思いつきません。

信頼できる人に話す機会の大切さは、今の自分の状況について第三者の目で考えられることにあります。

つらい思いをさせる配偶者との結婚生活が本当に正解なのかどうか、冷静に判断する勇気を持ちたいですね。

(ハピママ*/弘田 香)

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