きっかけ、病院選び、工程、結果。ヘルメット治療体験記
妊娠・出産・育児のリアルな経験談が集まる匿名座談会。
子育てのお悩みあるあるを中心に、今まさにその悩み直面している人も、これから直面する人も、子育ての参考書にいつでも聴ける番組。
今回は、頭の形の歪みに対しての「ヘルメット治療」について。治療を終えたお2人に伺います。
参加者:キウイさん(1歳8ヵ月ママ)、バナナさん(2歳/8ヵ月ママ)
どんなきっかけで、どう病院を選んだ?
バナナ:治療自体は2022年6月から半年程度の期間です。
川島:生後4ヶ月から治療スタートと。どうしてヘルメット治療しようって思われたんですか?
バナナ:生後1ヶ月くらいから歪んでるな…とは思っていて、そこまでするほどのことじゃないかなと思って日々を過ごしてたんですが、区の4ヶ月検診を受けた時に「頭の形がちょっと気になるんですけど」って相談して。私は「大丈夫よそんなの」って言ってほしくて聞いたら、先生が「専門医ではないから判断できないけど、気になるなら紹介状を書く」って言われて。
川島:思ったより…そんな反応だったんだ。
バナナ:はい。それで紹介状を書いてもらえたところから治療がスタートしました。大学病院から、頭の形の専門医とか、いろんなところがあったんですけど、東京女子医大を選んで受診しました。その時点で、子どもの医療だと有名な成育医療研究センターもあったけど、生後4ヵ月だと、成育で治療を開始できる時期及びその予約が取れる時期が間に合いませんと。
川島:東京女子医大だったら、今からでも大丈夫ですよと。
バナナ:そうですね。予約できたのは2週間後でした。
キウイ:逆に私は、その成育で治療を受けました。最初、全然頭の形は気にならなくて。けど、5ヶ月ぐらいの時にハチが張り始めたなって感じだったんです。頭の横が張ってきたっていう感じ。上から見ると、やっぱり絶壁だなと思って。私は成育で産んで、そのあと成育の皮膚科にも行ってて、皮膚科の先生に「頭の形どう思います?」って言ったら、「確かに絶壁だよね」みたいな話になって。そこからスライドで「じゃあ外来予約取っとくね」みたいな感じでした。
川島:開始時期を調べると、生後2~6ヶ月って出てきました。半年待ちだともう…。
キウイ:アウトだと思うんですよね。ちなみに私が先生から受けた説明だと、ヘルメット治療自体は別に1 歳になってからでもできますと。ただ、 子どもがヘルメットを自分で外してしまうようになる。ヘルメットを23時間つけてないといけないんですよね。それが可能なタイミング…ということみたいです。
ヘルメット治療のお値段は・・・
川島:ちなみに…おいくらかかるんでしょうか。
キウイ:成育は税込みで…最初から最後までで44万円です。
バナナ:安い!
キウイ:おそらく安いんです。成育って。
川島:え、バナナさんは?
バナナ:私は、診断だけ東京女子医大に行って、そのあとは赤坂にある赤ちゃんの頭の形クリニックっていうところに行ったんですけども、 そこでは同じく込み込みで57万円。
川島:違うんですね。どちらにしても、すぐに決めるには悩む値段。
キウイ:ちなみになんかやりますってなったら一括即入金でした?
バナナ:即入金でした!
川島:ふぅー!
バナナ:東京女子医大では1つのヘルメットしか選べなくて。今は違うと思うんですけど、当時は「アイメット」のみでした。アイメットは、当時、日本では1番症例数が多かったんですけども、 丸洗いができない、洗えないっていう特徴があって。なので赤ちゃんの頭の匂いがこもっちゃったり、手入れが大変っていうことが検索してる間にわかって。丸洗いできるものはないのか調べて、別の病院の予約をしました。
川島:キウイさんはどのヘルメットを?
キウイ:成育は2023年6月時点では4社ぐらいから選べました。その中で、グンゼメディカルが出してるリモベビーというヘルメットにしました。基本の機能的にはどのメーカーも一緒だから大丈夫だよって話なんで、柄で決めました!
慣らし期間を経て、23時間装着へ
川島:最初から23時間っていけました?
バナナ:いやいや。
キウイ:1週間でした、慣らし期間。1週間かけて23時間に持ってく。
川島:最初は例えば5~6時間からスタートとか?
キウイ:いや、最初はもう1~2時間。2時間空けて、もう1回1~2時間みたいな形で。それを徐々に伸ばしました。昼寝の時間も、何回かやって大丈夫そうだったら、夜通し朝までやってみるみたいな感じで。
バナナ:私は結構時間かかって、開始1ヶ月くらいで23時間いけました。
キウイ:うちの子は全然気にしなくて。5日目くらいから23時間。
川島:ちなみに23時間のあと1時間というのは?
キウイ:単純にお風呂の時間か、ちょっと拭いてあげる時間とかが大体1時間だよね、みたいなことです。だからそれ以外はずっと。
川島:家族のケアも、気合を入れないとできないのかな…。
キウイ:あー、でも…慣れる?
バナナ:慣れるし、1歳くらいで卒業するので。
キウイ:大体半年くらいで目標値を達成できるようで。
バナナ:だから辛くても、この努力は終わる。折り返し点とか思いながら。手間だけど、そんなに精神的には苦にならない。
川島:結果はどうなりましたか?
バナナ:完璧に対称な子はいない中で、生後4ヵ月から始めて生後7ヶ月で、これくらいの歪みだったら正常範囲内ですってレベルになって。生後8ヶ月くらいで、大泉門も塞がってきたし、着用時間を減らしていきましょうと。ヘルメット外した時にリバウンドしないかを見ながら減らしていきました。
川島:徐々に減らしていくんだ。
バナナ:9ヶ月から、就寝時以外はヘルメットを外すようにしていました。生後11ヶ月の時に、夜だけのヘルメット着用にしてても数値があんま変わらない、リバウンドの心配がなさそうだからと、卒業を勧められました。
川島:病院から言われるんですね。
バナナ:1歳で通院した時には、行ったら卒業証書が用意されてて。卒業証書を渡されて。寂しかったです。
川島:お子さんが、ちっちゃいからそんなに嫌がることもなく、最終的には家族も慣れて。キウイさん、どうでした?治療経過は。
キウイ:ヘルメットをかぶってるっていうこと自体を本人が全然気にしなかったです。6月に最初のカウンセリングで、6月中にスキャンしてデータを取って、7月19日に初めてヘルメットが来て。で、卒業が11月22日なので、結構早かったと思います。半年はかぶってなかったですね。
(TBSラジオ『ベビーのいる生活~迷える子育て応援Podcast~』より抜粋)