いてくれてありがとう…♡愛猫に『感謝の気持ち』を伝えるための3つの手段
1.「ありがとう」を口癖にする
1つ目に挙げたいのは、「ありがとう」を口癖にすることです。
試しに、今、この瞬間に「ありがとう」とつぶやいてみてください。たとえば、朝の満員電車でストレスまみれになっていても、いくらかは心が穏やかになったような気がするはずです。
「ありがとう」という響きには、受け取る愛猫だけでなく、伝える飼い主さんの気持ちまで和ませる力を秘めています。
愛猫に「ありがとう」と言っても、もちろん、人間同士のような「意味」として通じるわけではありません。しかし、たとえ言葉通りでなくても、飼い主さんのやさしいトーン、雰囲気などから、愛猫は「なんかほわ~っとあったかくなる!」と感じ取ります。
「ありがとう」が使える場面は、それこそ日常的にあふれています。
ごはんをしっかり食べてくれた、水をたくさん飲んでくれた、苦手な爪切りをがんばってくれた、膝のうえに乗って毛づくろいしてくれた、足の痺れと尿意が限界に達する寸前になぜかタイミング良く膝から下りてくれた、など、いろいろあります。
あとは、毎食の洗い物と洗濯、ついでに風呂掃除もやってくれたら言うことなしですが、愛猫は日々、飼い主さんを守る大切な任務に大忙しなはずです。手間のかかる家事は理解ある家族の誰かに協力してもらい、愛猫にはもっぱら「ありがとね」と声を掛けましょう。
2.率先していっしょに遊ぶ
2つ目は、「いっしょに遊ぶ」ことです。
もともと猫は、単独行動のハンターで、野生時代には獲物を狩って暮らしていました。当然ながら、その末裔であるみなさんの愛猫にも、昔からの習性はいまだに残っています。
飼い主さんといっしょに遊んで、適度に狩猟本能が満たされると、運動不足&ストレス解消だけでなく、愛猫の精神的な充足感にもつながります。趣味などのライフワークがあるからこそ、ハリのある人生、生活を送れる私たち人間と同じ理屈です。
おもちゃ遊びに関しては、1日の間で5~10分程度をワンセット、数回に分けて、実践することがポイントです。猫は瞬発力が優れている一方、持久力に難があります。早めに切り上げるのがコツで、決して「スポ根魂」を全開にしないようにしてください。
おもちゃ遊びで躍動する愛猫を眺めていると、普段、忘れている飼い主さんの「野性」も刺激されるかもしれません。日頃の感謝の気持ちを込めながら、ハンターに追われ、逃げまどう獲物(おもちゃ)をリアルに演じれば、愛猫もよりいっそう大喜びするはずです。
3.愛猫のまばたきに丁寧にお返しする
最後の3つ目は、愛猫に「まばたきを返す」ことです。
猫の見つめ合いは、通常、ケンカの合図となるため、お互いに避けるのが一応のマナーです。ただ、飼い主さんとの間では意味が少し違っていて、凝視=好意を表すこともあります。
好意を示す場面として最もわかりやすいのは、飼い主さんをじーっと見つめた後、まばたきを繰り返す行動です。このしぐさこそ、まさに愛猫が飼い主さんに「大好き!」と伝えているサイン。猫は、まばたきを繰り返すことで、親愛の気持ちを飼い主さんに贈ります。
おなじみの「スリスリ」には子供っぽさがあふれていますが、「まばたき」には洗練されたオトナの趣さえ漂っています。愛情表現のレパートリーとして、無邪気なものから奥ゆかしい文学性まで幅広くそろえるところも、きっと猫ならではの魅力なのでしょう。
もし愛猫がまばたきを始めたら、興奮する気持ちを抑えつつ、いったん冷静になって、静かにまばたきを返してみてください。目を細めるようにしてくれたら、飼い主さんの好意も愛猫にしっかりと伝わっています。
ちなみに、道端でよその猫に「まばたき」すると、驚異的な第六感により「浮気」を察知した愛猫が、飼い主さんの帰宅後、ツレナイ態度を取ってしまうかもしれません。よその猫との行きずりの恋はほどほどにしておきましょう。
まとめ
今回は、「ありがとう」「おもちゃ遊び」「まばたき」という3つのキーワードを元に、愛猫に感謝の気持ちを伝える方法について解説しました。
声の調子や全体の雰囲気、あるいは、行動などから判断して、愛猫は、飼い主さんが今、どんな気持ちでいるのか、おおよそ理解しているようです。
逆に言えば、不機嫌なときやイライラしているときも、愛猫にはある程度、察しがついているということでもあります。
人間世界でもそうですが、良好な関係を継続するためには、常日頃から、お互いに感謝の気持ちを伝え合う習慣が欠かせません。
愛猫の上機嫌こそ我が喜びととらえ、本文でも紹介したように、こまめに「ありがとう」と伝えてあげてください。