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抗がん剤の副作用を軽くするためにわたしが行っている工夫7つ【和歌山県和歌山市】

ローカリティ!

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2024年の秋、乳がんを告知され、それからの日々は揺れ動く気持ちとの向き合いの連続でした。

前回の記事では、抗がん剤治療を通して気づいた「健康のありがたさ」について書きました。

今回はその続きとして、実際に私が抗がん剤の副作用を少しでも軽くするために工夫していることを、7つお伝えしたいと思います。

治療をがんばっている方や、そばで支えるご家族にも「これならできそう」と思ってもらえるような、日々のちょっとしたコツをまとめました。

これを読んでくださった方が少しでも、心と体がラクになりますように──そんな願いをこめて、書いていきますね🌸

1.味覚障害があっても飲みやすい「炭酸水」

抗がん剤の点滴中、味覚障害が起きて、食べものや飲みものの味がわかりにくくなることがあります。

そんなときでも、私が飲みやすかったのが炭酸水でした。

点滴を受けている間、のどがとても渇くので、炭酸水やお水を1リットルから2リットルくらいこまめに飲むようにしています。

水分をとることで、体にたまった薬を早く外に出せるイメージもあって、気持ち的にもスッキリします。

点滴が終わったあとも、すぐにガブガブ飲むのではなく、少しずつ、でもこまめに水分をとるように心がけています。

2. 副作用対策のお薬は「しっかり聞いて、きちんと飲む」

抗がん剤治療を始めると、吐き気止め・下痢止め・便秘薬など、副作用に備えるためのお薬がたくさん出されます。

私も最初、「こんなに飲むの!?」とびっくりしたけれど、病院の薬剤師さんが丁寧に説明してくれるので、ちゃんと聞いて理解することが大切です。

お薬は「つらくなってから」より、「つらくなる前」に飲むほうが効くこともあると説明をうけました。。決められたタイミングを守って、確実に飲むことが副作用を軽くするカギになりました。

3. 無理のない範囲で「適度に体を動かす」 

抗がん剤の治療中は、体がだるくて動くのもしんどい日があります。

ベッドから起き上がるのもやっと…というときも、正直ありました。
でも、ずっと横になっていると筋力が落ちて、余計にしんどくなるのも事実。

そこで私は、体調のいいときに洗濯物を干す、ゆっくり家の中を歩く、少しだけ外に出てみるなど、無理のない範囲で体を動かすようにしています。

気分が少し晴れたり、「今日もちゃんと動けた」と思えるだけでも、心の栄養になります🌼

4.口の中の乾燥&口内炎対策には「しっかり口腔ケア」

抗がん剤治療を受けると、口の中がカラカラに乾いたり、口内炎ができやすくなります。口内炎がひどくなると、食べたり飲んだりするのがつらくなって、体力や気力も落ちてしまいがち…。

だからこそ、口の中を清潔に保つ「口腔ケア」はとっても大切です。

私は正直言うと、治療前まで虫歯をほったらかしにしてたタイプなんですが(苦笑)、今はもう、必死で歯科に通ってます!

毎日の歯みがきも、以前より丁寧にするようになりました。
ちょっとした積み重ねが、食べる元気や笑顔につながります🌸

5. 辛さを我慢しないで「医療者にしっかり伝える」

抗がん剤の副作用って、本当に人それぞれ。

ある人には軽い症状でも、自分には強く出ることもあるし、「こんなこと言ってもいいのかな…?」と遠慮してしまうこともありますよね。

でも私は、治療を重ねる中で、しんどいことや辛いことは我慢せずに、医師や看護師さんにしっかり伝えることが大事だと実感しました。

そのためにも、抗がん剤を受けた日からの体調や副作用の様子をメモやアプリで記録しています。診察のときにその記録を見せると、自分に合った治療の進め方を考えてもらいやすくなるんです。

「話してよかった」と思える瞬間がきっとあります🍀

6. 「働きたい気持ち」を伝えたら、応援してくれる人が増えた

抗がん剤治療を始めるとき、私は仕事をどうするかすごく悩みました。

でも、自分の中には「働きたい」という気持ちがちゃんとあって、その思いを職場の人たちに、治療のことと一緒に素直に伝えました。

すると、不思議と「無理しないでね」「できることがあれば手伝うよ」と応援してくれる人が増えていったんです。

もちろん、全部を完璧にこなすのは難しい。
でも、「自分がどうしたいか」を伝えることで、周りとの信頼関係も深まった気がしています。

病気だからといって、夢や気持ちまで止めなくていい。
私は、そう思うようになりました。

7. がんだからって「やりたいこと」をあきらめないでいい

がんとわかったとき、私も最初は精神的に落ち込んで、人に話すのが怖かったです。

「かわいそうって思われたくない」
「心配かけたくない」

そんな気持ちが強くて、つい引っ込み思案になっていました。

でも、思い切ってまわりの人に話してみたら、気持ちがスーッと軽くなって、気力もわいてきたんです。
そこから私は、無理のない範囲でいろんな人に会い、話し、やりたいことにもチャレンジするようになりました。

がんになっても、人生は続いていく。
「今」を楽しむ気持ちを忘れずに、好きなことをする時間も大切にしていいんだと、今は心から思います🌼

さいごに

抗がん剤治療には、つらい副作用がつきものです。
正直、私も「もうイヤだ…」と思った日が何度もありました。

でも、そんな中で少しずつ見つけてきた「自分なりのコツ」は、身体にも心にも、小さな光のような存在でした。

どれも特別なことではないけれど、水分をとること、話すこと、動くこと、伝えること…
それだけで、副作用の重さが少し軽くなった気がするんです。

そして何より、「がんになったからといって、夢や希望まで手放さなくていい」
私は今、そのことを強く感じています。

この記事が、いまがんばっているあなたにとって、少しでも心の支えになればうれしいです。

「今日もよくがんばったね」

まずは自分に、そう声をかけてあげてくださいね💐

※記事内に記載の体験談は、執筆者本人のものです。治療内容や薬の服用については、必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。

情報

前回の記事:抗がん剤治療で気づいた、小さな「おいしい」に涙した日【和歌山県和歌山市】https://thelocality.net/chemo-taiken-oishisa/

久松公代

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