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生後3か月からはじめる 生活リズムの作り方 〜赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(11)〜

ミキハウス

生後3か月からはじめる 生活リズムの作り方 〜赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(11)〜

昼夜の区別なく数時間おきに眠ったり、おっぱいやミルクを飲んだりを繰り返す赤ちゃん。成長するにつれて、朝起きて、昼間に活動し、夜は眠るという大人の生活リズムに少しずつ近づいていきます。

赤ちゃんがすこやかに成長していくために、生活リズムを身に付けていくことはとても大切なこと。赤ちゃんの生活リズムを整えるために、ママ、パパができることを見ていきましょう。

目次乳児期から生活リズムを整えて、早寝早起きを習慣に【~生後2か月】昼夜なく、短い睡眠を繰り返します【生後3~4か月】一定のパターンが生まれてくる頃です【生後5~6か月】生活リズムが整いやすい時期【生後7~8か月】昼寝の時間も調整して【生後9か月】早寝早起きの習慣を“おやすみ”のサインはお気に入りの歌やグッズでリズムが整ったらママ、パパにもいいことあり!

乳児期から生活リズムを整えて、早寝早起きを習慣に

生活リズムが整っている人であれば、明るい光を浴びながら朝に目覚めると、その約14時間後より眠気を感じるよう“体内時計”がセットされているそうです。一方、生活リズムが不規則になれば、睡眠と覚醒の周期が安定せず、睡眠障害を引き起こしやすくなるといわれています。

生まれてまもない赤ちゃんは1日に16時間~18時間も寝ており、昼夜の区別もありません。徐々に睡眠と覚醒の周期を安定させていくことで、生活リズムも定まっていくのです。

一方、生活リズムが定まらないと、細胞の新陳代謝を促す睡眠ホルモンや成長ホルモンの分泌が悪くなり、赤ちゃんや子どもの心身の成長に問題が起こりやすいといわれています。また、赤ちゃんの時期に獲得した正常な“体内時計”は、大人になっても機能するそうです。赤ちゃんが元気ですくすく育つよう、大人になっても健やかな生活を送れるよう、乳児期から生活リズムを整えて、早寝早起きを習慣にしたいものです。

【~生後2か月】昼夜なく、短い睡眠を繰り返します

生後2か月ごろまでの赤ちゃんには、昼夜の区別はありません。ほとんどの時間を眠ってすごし、だいたい2~3時間おきに目を覚まし、おっぱいやミルクを飲んでまた眠るということを繰り返します。

短い睡眠を繰り返しつつ、1日の合計睡眠時間は14時間から、長い赤ちゃんでも18時間程度。とはいえあくまで目安なので、これより少ない場合も、逆にもっと寝ていても心配はありません。この時期の赤ちゃんの睡眠の時間や回数は個人差もありますし、そもそも日によっても違います。

赤ちゃんの生活リズムが安定していないこの時期は、ママ・パパもゆっくり眠ることができず大変です。でも、赤ちゃんが新しい環境に慣れるために必要な期間と考えて、赤ちゃんのペースにあわせて世話をしてあげてくださいね。

生活リズムを整えるための準備として、朝はカーテンを開けて部屋に太陽の光を入れ、夜は明かりを落とした静かな場所ですごすということは始めておきたいものです。

一方、この時期から朝まで眠れる赤ちゃんもいます。授乳もしないでずっと寝ていたら脱水症状になるのでは、と心配になる方もいらっしゃると思います。しかし、すやすやと寝ているのであれば、授乳のために無理に起こす必要はありません。日中の授乳回数を増やしたり、授乳時間を長めにとってあげてください。

ただし、寝ている赤ちゃんの顔色が悪いときや、呼吸が早いとき、止まっているときは、脱水症状などが疑われます。様子がおかしいなと思ったら、自己判断はせずに、早めに病院で受診しましょう。

【生後3~4か月】一定のパターンが生まれてくる頃です

からだがどんどん大きくなり、身体機能が発達してくる生後3~4か月ごろになったら、徐々に授乳時間や睡眠に一定のパターンが生まれてきます。

パターンができてきたら、朝起きたときに湿らせたガーゼで赤ちゃんの顔を拭いてあげるなど、朝の合図を。また、夜寝るときにはパジャマを用意してあげるのもおすすめです。お風呂上りにパジャマに着替えさせて「ねんねしようね!」などと声をかけます。朝や夜にちょっとした“儀式”を設けるなどして、ママ、パパが意識して赤ちゃんの生活リズムをつけていきましょう。

この時期、お昼寝は午前と午後、夕方に1回ずつが一般的です。お天気の良い日には、昼間は決まった時間に公園などに連れて行ったり、家の周りを散歩したりして、外の空気に触れさせるのもおすすめ。夜の寝つきがよくなり、長い時間寝るようになる子もいます。;

毎日決まった時間に入浴させるのも生活リズムをつくるのに役立ちます。夜は部屋を暗くして静かな場所で眠れるように。暗くなれば眠ることを赤ちゃんはからだで覚えていきます。

夜遅く帰るパパのために、赤ちゃんを起こしておく――そういうことをされている方もいるかもしれませんが、この時期は特にそのようなことは控えておいた方がいいでしょう。

【生後5~6か月】生活リズムが整いやすい時期

生後5~6か月の赤ちゃんは1日の睡眠時間は13~15時間ぐらいが目安。寝たり起きたりという細切れの睡眠ではなくなり、眠りが深くなってきます。昼寝もまとめて2~3時間ぐらいできるようになり、睡眠や授乳、散歩、入浴などの生活サイクルが定まってくる時期でもあります。

ママやパパが食事をしているのを見て、お口をモグモグさせるようになると、離乳食をスタートするタイミング。毎日だいたい同じ時間に与えるようにすると、生活リズムがいっそう整えやすくなります。

この時期も、大人の生活リズムを、赤ちゃんのペースにあわせることが望ましいです。もちろん家庭の事情、ママやパパの仕事の都合など、すべてを赤ちゃんのために合わせるのは無理だよ、という方もいらっしゃるかと思います。その場合は、ママとパパが協力し、また職場にも理解を得つつ、少なくともどちらかが赤ちゃんと一緒に規則正しい生活を送れるようにしましょう。

【生後7~8か月】昼寝の時間も調整して

赤ちゃんの成長によって違いはありますが、だいたい寝返りが上手になってはいはいが始まるのが、生後7~8か月ごろ。からだを動かせるようになると行動範囲が広がり、運動量もぐんと増えてきます。

離乳食は1日2回に。そして、脳が目覚ましく発達する時期であるため、外からの刺激を受けやすく、夜泣きを始める赤ちゃんが多いのもこのころです。

この時期、夜型の生活をしているママとパパはとくに注意。赤ちゃんは体力がついてきているので、大人の生活リズムにある程度“付き合える”、つまりより影響されやすくなります。夜更かしや夜泣きで睡眠時間が短いからといって、朝遅くまで寝かせておくと、赤ちゃんの睡眠のリズムが狂い、悪循環を引き起こしてしまいます。

朝は必ず7時頃までには起こして、お昼寝も午前中に1時間、午後に2時間程度で。夜の寝つきが悪いようであれば、夕方に寝かせるは必要ありません。

夜中の授乳がまだ必要な子もいますが、8時頃にはいったん寝室で寝かせましょう。昼間思い切りからだを動かして遊び、夜はゆっくり休息をとるという生活は、赤ちゃんを心身ともにすこやかに育んでくれます。

【生後9か月】早寝早起きの習慣を

生後9か月になったら、赤ちゃんが毎日元気ですごせるように、目安としては朝は7時頃に起きて夜は8時頃に寝るという生活リズムを確立したいものです。1日の生活は、だいたいこんなパターンが理想的。

ぜひ、参考にしてみてください。

家族それぞれの生活もありますから、毎日かならず同じ時間というわけにはいかないでしょうが、できるだけ赤ちゃんの生活リズムを優先してあげましょう。

“おやすみ”のサインはお気に入りの歌やグッズで

この時期、夜になっても子どもがなかなか寝てくれない、という悩みを持つママ・パパは少なくありません。おっぱいやミルクを飲みながら寝かしつけているけれど、寝たかと思ってちょっと離れたら、泣き始めるなんてことはよくあるエピソードです。

寝付きのあまりよくない子には、“入眠ソング”や“入眠グッズ”を使うことも1つの手段。ママが歌う子守歌、オルゴールやベッドメリーなどが奏でる気持ちが落ち着くような優しい曲など、音楽を活用するのが王道です。

その他、お気に入りのタオルやおもちゃを持たせてあげると、ぎゅっと握ったり、お口でチューチュー吸ったりしながら寝つく子もいます。また、ふわふわ素材のおくるみやブランケットで、ギュッとくるんであげることも、赤ちゃんを眠りの世界に誘うよい方法です。

赤ちゃんがスムーズに寝つく方法を毎日続けるようにすれば、「毎日これをするとねんねの時間」ということを赤ちゃんが覚えてくれ、自然と生活リズムがついていきます。さらに卒乳への準備にもなりそうですね。

リズムが整ったらママ、パパにもいいことあり!

赤ちゃんや子どもは、起きている間に受けたいろいろな刺激を眠っている間に大脳の中で整理して、知識や記憶として学習し、成長していきます。赤ちゃんのときに夜はしっかりと眠る習慣をつけることで、昼間は活発に活動し、夜は眠るというからだのリズムができ上がっていきます。

子どもの生活リズムが整えば、ママやパパにとってもメリットが多そうです。

「早寝早起きが苦手」という40代ママのコメントです。

「子どもの生活リズムをつけることに、正直最初は面倒だなと思っていました。けれど、早起きすると夜はすっと寝てくれ、子どもがグズグズいう時間が減りました。そして、私が自由にすごせる時間が増えて、本当にいいことばかりでした」

子どもの生活リズムが整えば、自由な時間が生まれやすいという意見は少なくないようです。30代のママもこう証言します。

「先輩ママに子どもが赤ちゃんのころは寝ている間に好きな本をたくさん読んだと聞き、私も新生児のころからリズムよく一日を送れるように気をつけました。個性もあると思いますが、子どもの寝つきに苦労することがなかったので、産休、育休の間に勉強して資格をとりました」

最後は30代パパの意見。仕事で帰りが遅くなるため、帰宅したらすでに子どもはベッドですやすや…。そのことにさびしさを覚えつつも、子どもの生活リズムを第一に考え、自分の仕事のやり方を変えることで、「いろいろなことが好転しました」と語ります。

「仕事から帰ってきて子どもがすでに寝ていると、とてもさびしい気分になりましたが、それなら仕事を早めに切り上げようと考え方を変えました。そして、週に何度かは子どもが起きている時間に帰るようにしました。妻の話をちゃんと聞く時間もできて、よかったです」

早寝早起きの生活リズムが整っている子どもは、朝起きたときからからだが活動する状態になっているので、1日を元気に始めることができます。また、大人になって生活リズムを崩すことがあっても自律神経が働いて、元のリズムを取りもどせるといわれています。

生活リズムをつけることは、赤ちゃんにとっても、ママ、パパにとってもよいことが多いようです。ぜひ、早寝早起きから生活リズムをつけることを始めて、赤ちゃんの健やかな成長を見守っていきましょう。

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