犬の『睡眠中』に飼い主がやってはいけないNG行為3選 主な理由と愛犬に与える悪影響、取るべき対応とは
やめてあげて!愛犬が睡眠中のNG行為
1.無理やり起こしてかまう
愛犬が遊びに誘ってくるときは忙しくて相手ができなかったけれど、家事や仕事の手が空いて「今こそ愛犬と遊びたい!」というときに限って今度は愛犬が寝ている…。そんなこともあるかもしれません。
ですが、寝ているわんこを無理やり起こして遊びに誘うのはNG。私たちだって気持ちよく寝ているときに無理やり起こされたら、良い気分はしないですよね。もどかしいかもしれませんが、わんこが目を覚まして遊びたくなるタイミングが合うのを待ちましょう。
2.体を撫でる
愛犬の気持ちよさそうな寝顔や可愛い寝相を見ていると、ついつい抱きしめたり撫でたりしたくなってしまうかもしれません。ですがその気持ちはグッと留めてください。
人間としてはソフトタッチで触れたつもりでも、わんこにとってはパッと目が覚めるのに十分な刺激になってしまうことがあります。
ただし、慣れた環境で安心しきって眠っており、少し触れても飛び起きないようであれば、ゆっくり優しく撫でてあげる分にはオッケーです。
3.近くで物音を立てたり作業をする
愛犬が起きていると遊びに誘われたりジャマされたりして、やりたいことが思い通りに進まないということがあるかもしれません。
愛犬が寝はじめたらボーナスタイム、さあやりたかったことをやろう!と意気込むのは悪いことではありませんが、だからと言って愛犬が寝ているすぐ近くで大きな物音を立てたり、大掛かりな作業をするのはやめましょう。
どうしたらいい?愛犬が寝ているときは
1.大切なのは安眠妨害をしないこと
これらの行為がNGな理由は「わんこの安眠妨害になるから」に他なりません。
わんこは睡眠時間こそ長く見えるものの、そのほとんどの時間が浅い睡眠であるレム睡眠です。これは睡眠が最大に無防備な状態であった、野生の頃の本能によるものと考えられています。
2.寝顔はそっと見守って
愛犬の貴重な安眠をジャマしてしまわないためにも、愛犬が寝ているときにはそっと見守るようにしましょう。
愛犬が無防備な寝顔を見せてくれているということは、「この人には無防備な姿を晒しても大丈夫」と信頼してくれている証です。そう思うと愛犬の寝顔がより一層愛おしくなってきませんか?
愛犬を起こしてしまうことは、愛犬がせっかく寄せてくれている信頼を裏切ることに他なりません。愛犬からの信頼に応えることにつながると思えば、寝顔を見つめているだけでも満足できてしまうはずですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?睡眠不足が重なるとわんこもストレスが溜まります。ストレスは無駄吠えや破壊行動などの問題行動として現れたり、重症化すると嘔吐・下痢などの身体症状も引き起こすことがあります。
愛犬の睡眠の質を確保するためにも安眠妨害をしないことはもちろん、愛犬が安心して快適に眠れる環境を整えてあげることも大切です。気温や湿度、ベッドの大きさや材質、ベッドを置く場所などにも気を配り、愛犬の快眠をサポートしてあげてくださいね。
(獣医師監修:平松育子)