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猫には『危険なお留守番のさせ方』4選 安全に待っていてもらうために守るべき約束とは?

ねこちゃんホンポ

1.家中を移動できるようにする

猫にお留守番を頼むときは、家中を自由に移動できないように工夫しましょう。というのも、家電の裏や不安定な棚の上など、危険な場所に行ってしまう可能性があるからです。水の張ったお風呂に落ちて溺れてしまうという危険もあります。

普段、窓を開けて換気している家は要注意。網戸を開けて屋外に出てしまうかもしれません。お留守番中に猫がいなくなったという事例は意外と多いのです。

猫は好奇心旺盛な動物なので、人間の予想を超える場所に入ってしまうことがあります。悲しい事故を防ぐには、猫の居場所を限定することが大切です。入ってほしくない部屋の扉は閉め、それでも入る場合はドアストッパーなどを使って入れないようにしておきましょう。

2.狭いケージに閉じ込める

反対に、狭すぎる場所でお留守番させるのもよくありません。安全は確保できたとしても、猫にとってストレスとなる場合があるからです。また、陽当たりや気温の変化があっても移動できないのは危険です。

猫にとって快適な気温は20~28℃くらい。季節に合わせて、エアコンや換気扇などで室温を調整しましょう。猫が自分で居場所を選べるように、窓辺やハウスなどいくつかのスポットを作ってあげるのがおすすめです。猫は快適な場所を自分で探せる能力があるため、落ち着けるスポットさえあれば自分で移動するはずです。

パピーやシニアではない健康な成猫の場合は、縦運動できる遊び場を用意してあげるといいでしょう。キャットタワーやキャットウォークなどは、運動不足や寂しさを発散できる場所になります。

3.口に入るサイズのものを放置する

家の中には、暮らしにまつわる色々なものがあります。猫にとっては、誤飲すると命を落とす可能性がある危険なものも…。予想外のものを口にしてしまうこともあるので、小さなものや壊して飲み込めるものは手の届かない場所に片付けておきましょう。

猫が誤飲しやすいものとしては、ゴミ箱の中の残飯、ビニール袋の切れ端、電源コードやイヤホンのような紐状のものがあります。

飼い主さんのいない間にこっそり口にして胃腸に詰まらせてしまうという事態にもなりかねません。また、猫用のおもちゃも注意が必要です。壊れたパーツをうっかり飲み込んでしまうケースがあるためです。

とくに、遊び盛りのパピーは誤飲をしやすい傾向があります。普段から、愛猫が興味を示しやすいものを、チェックしておくのがおすすめです。

4.不適切な場所に食料やトイレを置く

お留守番に備えて、食料・トイレの準備もしっかり整えるようにしましょう。飼い主さんがいない間にトラブルが発生すると、脱水症状になったり膀胱炎になったりする可能性があるためです。

ご飯は、ウェットフードではなくドライフードを選ぶようにしてください。ウェットフードは水分量が多く、ドライフードよりも早く傷んでしまいます。また、猫は食べ物の選り好みが激しいので、お留守番中に初めてのフードを与えないようにしてください。

お水は新鮮なものを用意します。日光が当たると蒸発してしまうので、なるべく日の当たらないところに置きましょう。万が一に備えて、複数の場所にお水を用意しておくのがおすすめです。

また、猫は汚いトイレで排泄することを嫌がります。なるべく排泄物が溜まらないように、トイレも複数用意しておくといいでしょう。

まとめ

猫をお留守番させるときは、安全な環境を整えるようにしましょう。具体的には、「脱走」「誤飲」「衛生管理」がポイントになります。猫が抜けられる隙間はないか、口に入れてしまいそうなものはないか事前に確認することが大切です。

なお、猫のお留守番は2日程度が限界といわれています。外出が2日を超える場合は、ペットホテルや動物病院などで預かってもらう、ペットシッターを依頼するなど他の手段を取ることがおすすめです。パピーやシニアの猫は突然の病気やケガのリスクも高いため、長時間のお留守番は控えるようにしてください。


(獣医師監修:葛野宗)

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