【西武】西口文也監督インタビュー 1試合17奪三振を達成した今井達也投手への評価を語る
6月20日放送のライオンズナイターでは、東京ドームの巨人―西武1回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの西口文也監督にインタビューした模様を放送した。交流戦でのチーム状況、球団新記録となる1試合17奪三振を達成した今井達也投手について訊いた。
――交流戦は6月19日時点で9勝6敗です。交流戦だけで3つ貯金を作りました。今のチーム状況をどう感じていますか?
西口「本当にいいんじゃないですか」
――チーム状況のよさは投手陣の安定でしょうか?
西口「そうですね。バッテリーを中心にしっかりと守れているところが、結果につながっているんじゃないですか」
――西口監督は交流戦の打線に関して、「もう少し打ってほしい」というお話をされていましたが、昨日の試合(6月19日、対DeNA3回戦)では長谷川信哉選手の見事なソロホームラン、西川愛也選手のタイムリーヒットというところで、今シーズンは活躍してほしい選手がきっちりと結果を残している辺りはいかがですか?
西口「うちとしては少ないチャンスをものにして勝ち切ることが大事になってくると思うので、みんながしっかりと役目を果たしてくれていたところは本当によかったです」
――今日は髙橋光成投手が登板です。5月7日に勝ち星がつきまして、そのあともクオリティスタートができていますが、その辺りはどうご覧になっていますか?
西口「投球自体はそんなに悪くないですし、光成の時も打線がしめりがちというか援護ができていないので、何とか早い段階で周りが援護をして、光成に勝ちをつけてあげたいなと思っています」
――今日の試合で髙橋光成投手に期待することはどういうところですか?
西口「しっかり投げて、しっかり打つ(笑)。投手でひとりぐらいはヒットを打ってほしい」
――今年の交流戦で投手陣はまだヒットを打っていないですね。
西口「誰も打っていないです」
――西口監督は現役時代にバッティングでも貢献しましたね。
西口「僕はバッティングがいいので(笑)」
――交流戦優勝の可能性がまだ残っています。今日からの3連戦に対する意気込みを教えてください。
西口「今日の試合を勝つことによって、交流戦の勝ち越しが決まるので、何としても今日の試合は勝ちにいきたいと思います」
――DeNA戦(6月17日、1回戦)で、今井達也投手は17奪三振と素晴らしい投球でしたが、西口監督はどうご覧になっていましたか?
西口「『いくつ三振を取っているんだろう』と思って、9回、2アウトの時点で、豊田清コーチに確認したら『16個です』と言われて、本当に圧巻でしたね」
――松坂大輔投手を上回る球団記録ですが、その辺りはいかがでしょうか?
西口「全然知らなかったです(笑)」
――今井投手のローテーションを少し変えましたね。
西口「交流戦が始まるまで、中6日、7回以上、球数も投げていたので、交流戦の最初は中6日で投げて、そのあとは登板間隔を開けて、交流戦後のパ・リーグでの試合が始まる時も開けて、2回ゆとりを持って臨められるようにしたところです」
――今井投手の投球を見て、ローテーションを開けたほうがいいと思ったのでしょうか?
西口「ここまで頑張ってくれていましたし、ほかの投手もゆとりを持たしていたので、今井もゆとりを設けようかなと思って開けました」
――それが結果的に大成功となりましたね。
西口「言うことがないぐらい本当に素晴らしかったです」
――長谷川信哉選手は昨日もホームランを打ちました。シーズンに入って1割台の時もありましたが、それでも西口監督は下位打線に入れたりと我慢をしながら起用して、結果が出てきたことに関してはいかがでしょうか?
西口「持っているポテンシャルがすごいのはファームにいる時から分かっていて、何かを掴めば結果を残してくれるとは思っていたので、結果が出ない時とかもバッティングコーチの仁志(敏久)さんといろいろ話したり、いろんなことを取り組んでやってきた結果が出始めたかなと思います。我慢した甲斐がありました」
――西口監督としては、我慢をして起用することはいろいろ苦しいものがあったりしますか?
西口「『いつかやってくれる』と思ってずっと見ていたので、『いつになったらやってくれるんだ』ぐらいです」
――西川愛也選手は3試合ほどヒットが出ていませんでしたが、昨日は決勝点のタイムリーヒットを放っていました。西川選手のバッティングに関してはどうご覧になっていますか?
西口「一昨日(6月18日、対DeNA2回戦)は、2アウト、満塁のチャンスでいい結果は出なかったですが、昨日はしっかりと悔しさを晴らすいいバッティングをしてくれたと思うので、初回の先頭打席だけじゃなくて、チャンスでも打てるようになってくれたらさらに打率が上がってくると思いますし、もっと素晴らしい1番打者になってくれると思っています」
――西川選手の守備に関してはいかがでしょうか?
西口「守備に関しては、サード以外はみんな信頼しているので(笑)」
――滝澤夏央選手の成長に関してはどう感じていますか?
西口「守備に関しての貢献度はもちろん高いですけど、打つほうに関してもチーム打撃を含めて、バントだったりいろんな作戦面でしっかり2番としての役割を果たしてくれている。夏央自身も自信を持って2番を打っているんじゃないですか」
――選手層が少しずつ厚くなっているという手応えは感じていますか?
西口「もう少し控えの選手が打ってくれたらというのもありますが、いるメンバーでしっかり戦っていきたいと思っています」
※インタビュアー:文化放送・長谷川太アナウンサー