聖隷横浜病院 関東学院中で救命講習 早期処置の重要さを指導
聖隷横浜病院=保土ケ谷区=は10月21日、南区三春台の関東学院中学校でサッカー部の部員約30人を対象に「BLS(一次救命処置)講習」を行った。
救命救急士による胸骨圧迫や人工呼吸の方法、AEDの使い方の座学の後、訓練用マネキンを使い実践した。
心肺停止から1分以内に救命処置を行えば95%が救命されるが、何もしないまま8分が経過するとその可能性は極めて低くなるという。救急車が到着するまでの間に、その場に居合わせた人が適切な一時救命処置を行うことが重要だ。
初めて講習を受けた高橋淳さん(2年)は「胸骨圧迫は結構、力が必要なことが分かった」、伊澤奨介さん(同)は「倒れている人がいたら声を掛け合って助けたい」と早期の処置の重要性を感じていた。
指導した同院の戸張靖一郎救急救命士は、「いざという時にどう対応すべきか知り、いち早く動けるようになってもらいたい」と話した。
同院と同校は所在地が近いこともあり以前から交流が続く。今年3月には同校のオーケストラ部が患者や職員の前で演奏を披露した。今後も学生による院内での演奏会の開催や職場体験の場を提供するなど、連携を深めていくという。