【激ムズ】ツルハグループ限定『スーパーカップ1.5倍 謎味ラーメン』の正体が本当に謎すぎたので反則技を使った結果…
あなたは、どんな味がわからないカップラーメンを買う勇気はあるだろうか? 私(耕平)は先日、ツルハグループのドラッグストア「くすりの福太郎」を訪れた際、偶然目にした商品に心を奪われた。
その商品とはエースコックから販売されている『スーパーカップ1.5倍 謎味ラーメン』。ツルハグループ限定で2025年9月2日から販売されている商品らしい。
パッケージには「何個でも食べたい!あの味わい!?」と書かれているものの、肝心の味は「?」マーク。味の答えは9月20日以降にツルハグループのアプリで発表されるという。
せっかくなので、自分の味覚を試す意味も含めて購入することにした。ところが思ったより激ムズだったため、ある意味反則技とも言えそうな方法に頼ることになってしまった──。
・本当に謎
毎週のように何かしらの買い物で訪れる「くすりの福太郎」。私の生活用品のほとんどは、ここで購入していると言っても過言ではない。
いつも通り店内を歩いていると、見たことのないカップラーメンが積まれていた。
『スーパーカップ1.5倍 謎味ラーメン 第2弾』
値段は税込159円。「謎」を前面に打ち出したポップなパッケージデザインに惹かれて、思わず購入してしまった。
どうやら、謎味のラーメンは以前も発売されていたようで、今回の商品は第2弾。前回が好評だったのかもしれない。
さっそく自宅に帰って食べてみることにした。
フタの部分には冒頭でお伝えしたとおり、「?」マークの下に「謎味の答えはツルハグループアプリ上にて9月20日以降公開!」と書かれている。
栄養成分表示を見ると、1食(105g)あたりエネルギーは446kcal、脂質は15.2gと、ビッグサイズのカップラーメンにしては比較的低めだと思われる。
カップの側面に記載されている原材料。ここから謎味のヒントがつかめるかもしれない。
ちなみに、以前発売された「謎味 第1弾」は、スーパーカップ1.5倍シリーズの「しょうゆラーメン」「豚キムチラーメン」「野菜タンメン」のミックスだったらしい。
・実食チャレンジ
それでは調理開始。まずはフタを開けて中身を確認すると、かやくと粉末スープが1袋ずつ入っていた。
調理方法は他のスーパーカップシリーズと同じで、かやくと粉末スープを入れて熱湯を注ぎ、3分待つだけ。かやくを開けると、卵やキクラゲなどが入っていて、肉類は一切なかった。
かやくの中身を見る限り、何味なのかまったく想像がつかない。とりあえず粉末スープを入れて熱湯を注ぐと、この瞬間クリーミーな香りが立ち上ってきた。
待つこと3分。フタを開けると……
なんじゃ、これ?
見た目からもまったく分からない。具にこれといった特徴がなさすぎる。とりあえず食べてみるしかないということで、さっそく一口。
やっぱ、わからん……
麺は一般的なカップラーメンと変わらないが、スープが本当に謎だ。
チキンベースのようでもあり、でも何か別の風味も感じる……ただ、ゴマが良いアクセントになっている。
具のかやくの卵を食べても……
揚げ玉を食べても……
キクラゲを食べても……
何度食べても、全く正体がわからない。これはマジで難解だ。
・反則技?
自分の味覚では限界があると判断し、この謎味を解明するため、生成AIの力を借りることにした。使ったのは「ChatGPT」「GoogleのGemini(ジェミニ)」「Claude(クロード)」の3つである。
法はシンプル。それぞれに同じプロンプト(指示)で原材料を提示し、味を予想してもらうというものだ。
「下記の原材料で、どんな味が予想できますか?
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス)、スープ(糖類、食塩、ポーク調味料、乳化油脂、粉末しょうゆ、オニオンパウダー、香辛料、チキン調味料、植物油脂、香味油)、かやく(ごま、卵、揚げ玉、キクラゲ)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸味料、増粘剤(キサンタンガム)、カラメル色素、ビタミンB1」
果たして、それぞれの生成AIはどんな答えを出すのか。まずはChatGPTの分析結果を見てみよう。
「チキン&ポークのうま味が効いた、まろやか醤油味ラーメン(インスタント風)」
ChatGPTは味のイメージを「ジャンル」「ベース」「味わい」「辛さ」「全体の印象」の5段階で分析。最終的には「中華寄りの風味」という結論も出してきた。
次に、Geminiの分析結果は以下の通り。
「この原材料から、チキンとポークをベースにした醤油味のラーメンが予想されます」
こちらは「スープ」「麺と具材」の2つから回答を出してきた。使われている原材料を詳細に分析し、最終結論を導き出した。
最後にClaudeの分析結果はこちら。
「全体的には、醤油豚骨風の濃厚で旨味豊かなインスタントラーメンという印象です」
Claudeは「ベースの味わい」「風味の特徴」「食感と見た目」の3方向から味を分析した。分析結果は「なるほど……」と思ったが、ChatGPTとGeminiが出した結論とは違い、「醤油豚骨風」という回答だった。
興味深いことに、3つのAIすべてが「醤油ベース」という点では一致したが、細かい味の方向性では「チキン&ポーク」と「醤油豚骨風」で意見が分かれた。
実際に食べた感想と照らし合わせてみると、確かにチキンの風味は感じたし、醤油ベースというのも納得できた。ただ、Claudeが予想した豚骨感は、個人的にはあまり感じなかったように思う。
結局人間の味覚でもAIの分析でも、この謎味の正体を完全に解明することはできなかった。これは9月20日以降に、ツルハグループのアプリで発表される正解に期待するしかない。
果たして、この謎味の正体は何なのか。そして、どの生成AIが最も正解に近い予想をしたのか。答え合わせが今から楽しみで仕方ない。
参考リンク:ツルハホールディングス、ChatGPT、Gemini、Claude
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.