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アキバ系アイドル・あっとせぶんてぃーん【つらら】アイドルとメイドの狭間に光る青春!

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2025年09月14日 あっとせぶんてぃーんワンマンライブ「Road to 2000 Tokyo Fight 1/1 Bounce Back!!」開催日

連載:ROAD to LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)③アキバ系アイドル・あっとせぶんてぃーん【つらら】アイドルとメイドの狭間に光る青春!

アキバ系アイドル、あっとせぶんてぃーんの連載『ROAD to LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)』がスタートして今回が3回目。いよいよメンバーのパーソナル・インタビューがスタートする。

先陣を切って登場してもらったのは3期生としてメンバーに加入し、今年で7年目という “つらら” だ。メンバーカラーは白。キャッチフレーズは “幕末から来た永遠の17歳”。グループの中核を担い、『あっとほぉーむカフェ』のメイドとしては9年の在籍期間を誇る彼女に、秋葉原の現状、ゲストを “ご主人様” “お嬢様” と呼ぶ独特なメイド文化、そしてここから生まれたあっとせぶんてぃーん(以下:あっせぶ)の今とこれからについて熱く語ってもらった。

日本を象徴するアイドルグループというプライドはあります


つらら:今の秋葉原は、外国から来てくださる方がとにかく多いですね。完全に観光地です。だけど、新宿や渋谷と違って、秋葉原という街自体を楽しんでもらってる感じがあります。アニメのキャラクターが日本のカルチャーだというイメージが強いからだと思いますが、みなさん、アニメのグッズとか、たくさん持っているんですよ(笑)。そういうところからも秋葉原をアニメ文化の街として楽しんでいる印象がありますね。

―― それは、秋葉原が日本の文化を象徴している街という捉え方もできる。であるならば、あっせぶも日本を象徴するアイドルグループということだろう。

つらら:そういうプライドはありますね。地下アイドルという文化も日本独特のものだし、メイドも日本独特のもの。そう考えたら、あっせぶも日本独特のグループだと思います。だから日本を代表して文化を伝えていくという役割をアイドル界で担っているという意識はあります。世界発信も考えて、フランス語のミュージックビデオも出しました。フランスの方ってアニメ好きが多くて、アイドル文化も盛んだし。それがフランス語の字幕の「メイド in Nippon」です。

AKB48や地下アイドルとも違うあっとせぶんてぃーん


―― 秋葉原のアイドルといえば、AKB48を思い出す人も多いと思うが、あっせぶはその流れとも違うし、地下アイドルとも違う。

つらら:そうですね。私は地下アイドルには全く詳しくなかったのですが、7年間今の環境に身を置いて感じたのは、ライブに来ている人の中で、ちゃんと音楽を聴いている人はどのくらいいるんだろう? ということです。例えば盛り上がる曲のとき、みなさんコールをしてくれるのですが、その時、ステージではなくて、内側を向くんですよ。これは地下アイドルのライブの定番です。歌って踊ることがアイドルのパフォーマンスなのに、それを見ずにコールするという自己陶酔的なイメージがあって、それが私は嫌で…。

だからあっせぶは、ただ盛り上がるだけの曲はやりたくないなと。お客さんには、私たちのパフォーマンスを見て欲しいです。本当に素晴らしいパフォーマンスだったり、素晴らしい楽曲だったりすれば、みんな自分を差し置いてステージを見てくれるだろうし。ライブに足を運んでくれる人を楽しませられない自分も悔しいなと思ってしまうので、自分が悔しくならないためにも頑張っていきたいですね。

たとえお客さんが1人でも、こっちは100%の自分を出し切りたい


―― 良いステージを見せるというのは、お客さんとの戦いでもあるし、自分との戦いでもある。

つらら:私は常に気持ちをフラットにするようにしていて、たとえお客さんが1人でも、こっちは100%の自分を出し切りたい。そう決めています。メンバーが “今日、お客さんが少なかったらどうしよう… コールが小さかったらどうしよう…” ということを気にしていたら、私は、それは違うなと思うタイプです。自分の承認欲求を押し殺してアイドルとしてのパフォーマンスに徹することができるかという自分との戦いですね。観に来てくれるお客さんも私たちを全肯定してくれるわけではないので。

本当に音楽が好きな人に愛してもらえる曲が「メイド in Nippon」


―― 今のあっせぶには、「あっせぶんぶん!」「メイド in Nippon」という2つの代表曲がある。

つらら:これは個人的な思いなのですが、地下アイドルとして受ける曲が「あっせぶんぶん!」で、本当に音楽が好きな人に愛してもらえる曲が「メイド in Nippon」だったらいいなと思っています。

メジャーデビュー曲のプロデュースが綾小路 翔さんだと決まった時、スタッフが “あの大型イベントを企画していて、紅白にも出場していて…” と匂わせてくるんですよ(笑)。その時に私は “絶対、氣志團だ” と思ってました(笑)。それで、めっちゃドキドキしていたら本当に綾小路さんだったので “メジャーはすごい!” って。綾小路さんは『あっとほぉーむカフェ』のことをご存知なかったと思うのですが、知らないところから始まって、メイドのことを理解して、私たちのことを理解して、こういう曲を作ってくれるなんて、感謝しかないです。

もちろん、すごい方というのは分かっているのですが、だからこそ逆に “私たちのこと分かってくれるのかな?” と心配だったんです。だけど、出来上がった曲を聴いて、そんな心配をする必要はなかったですね。メイドの世界観をしっかり踏まえながら、そこだけではない今のあっせぶの青春っぽさを出してもらえたと思います。

――「メイド in Nippon」の歌詞にある「♪愛とか 恋とかナンセンス」というのは、個人的な恋愛とかしている場合ではなく、今に全てを賭けているあっせぶのアティテュードだ。

つらら:世の中のコンカフェ(コンセプトカフェ)には、仮想恋愛的なコンセプトがあるかもしれませんが、あっせぶは広い愛、幅広い層へのエンターテインメントを届けているんだよ、というのが、あのサビで伝わると嬉しいですね。去年の12月にリリースしてライブでも毎回必ず歌っています。

あっせぶの歌はこれまで津波(幸平)さんというプロデューサーが多くの曲を作ってくれていたので、津波さん以外の曲には馴染みがなかったのですが、リリイベとかで回を重ねていくうちに盛り上げ方も分かってきました。私は “煽り” も担当しているのですが、クラップ(拍手)とかお客さんと一体となって楽しむ雰囲気が徐々に出来上がってきました。ミュージックビデオも神社で撮らせてもらったりして、メイドという新しいカルチャーと神社という古(いにしえ)の文化の融合が熱いなと思っています。

頭振って、踊るというスタイルになって、その頃に出来た「あっせぶんぶん!」


―― あっせぶの新たな一面が打ち出された「メイド in Nippon」の他に、歴代メンバーより歌い継がれているアッパーチューンの名曲「あっせぶんぶん!」がある。同曲は、2024年にニューバージョンとしてアップデートされ、今の方が高い熱量を感じる。

つらら:私も、あっせぶが始まった時、こんなに汗をかきまくって、歌って踊り狂うようなアイドルになるとは思っていませんでした。私は2018年に入ったのですが、2019年に19名いたメンバーが8名で活動再開することになって、その頃になると、だんだんアイドルの王道から外れてきて(笑)マイク持って、頭振って、踊るというスタイルになってきて、その頃に「あっせぶんぶん!」が出来ました。

だから、あっせぶの転換期の曲です。ただ、レコーディングをした時点では、まだ熱量を内に秘めていました。だけど、ライブをやっていく中で、そういうスタイルが定着してから「あっせぶんぶん!(2024バージョン)」を再レコーディングしたので、熱量を感じていただけたのかなと思います。“あっせぶといえば「あっせぶんぶん!」だよね” と言ってくれるファンも多いので、最初にリメイクするならこの曲だとみんなが思っていました。

みなさんを武道館の最前列に連れて行きます


―― 歴代のメンバーが歌い継いできた「あっせぶんぶん!」、そして去年リリースされた綾小路 翔プロデュースの「メイド in Nippon」。今のあっせぶを体現している2曲を引っ提げ、9月14日のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演に向かって走り続けている。

つらら:去年の4月に決まったんです。“みんなで渋公目指しましょう!” と。あっせぶが2019年に再始動した時、武道館に行くという大きな目標があって、一番先輩の “ちろる” さんは、ライブでは必ず “みなさんを武道館の最前列に連れて行きます” と言っています。7年間言い続けています。今のあっせぶは追い風のあるグループですが、紆余曲折、順風満帆ではないということが売りになっています(笑)。だけど、それを活かしきれず、LINE CUBE SHIBUYAを満員にできなかったら、その先のビジョンも湧かないのかなと思います。

私は歌って踊ることが好きで、普通に生きていてそこそこ可愛いなと自分で思っていて(笑)。だけど、いざアイドルになると、全然そんなことなくて、上には上がいて(笑)。そんな中、私はキャラでやり抜いてきたと思っています。MCを頑張るとか、ラジオのゲストの時はメンバーの中から絶対に呼ばれるようになろうとか、そういうポジションしかないと。何か大切なことがあった時、任されるというのが自分の役割だと思います。

私はしっかり者というわけではないし、運動神経もそんなに良くないし、体もそんなに強くない。だけど、偉いスタッフさんと何か話さなくてはいけないという時に話すのは私なので、そこが自分の存在意義ですね。話すことは楽しいです。そういう自分の適性が、あっせぶの中でパズルのようにハマったなという感じですね。

あっせぶでやっていくうちに自我が無くなりました


―― かつては、アイドルは可愛ければいいという風潮があったかもしれない。しかし、今は総合的な能力がないと熾烈な競争を勝ち抜くことはできない。あっせぶとして知名度を上げていきたい思い以外に、将来的にソロで歌いたいとか、そういう気持ちはあるのだろうか。

つらら:可愛くて歌がうまい人はいっぱいいます(笑)。それが当たり前になっていますよね。昔はシンガーソングライターのLisaさんが好きで憧れていましたが、あっせぶでやっていくうちに自我が無くなりました(笑)。自分がアーティストとして、こうなりたい、ああなりたいというのはあまり考えなくなりました。どうすれば、あっせぶがいい方向に向かっていくか、そのために自分ができることは何かと考えるようになりました。だから、将来的にソロで歌いたいとか、そういう気持ちも全くないです。自分の感情を現場に持ち込まないようにしています。

あっせぶは、今まで何度も危機があって、終わりかけたことがあって、ライブが出来ない時もありました。活動できない時もありました。でも、あっせぶのことが好きだから、みんなで毎日泣きながら “でもやめられない… あっせぶは捨てられない…” と思いやってきました。だからある意味無敵です。失うものは何もないというところまで来ています。去年の12月にメジャーデビュー記念のイベントがあったのですが、その日の最後のMCで “唯一無二のアイドルになります!” と言ってしまったんですよ。それが残っているので、有言実行しなくてはならないと思っています。

“ご主人様” “お嬢様” が誇りに思ってくれるように頑張っていきたい


―― 唯一無二のアイドル。それはつららだけではない。あっせぶの7人はそれぞれが個性豊かな愛すべきキャラクターの持ち主だ。新体制の今のあっせぶについて、つららはどう思っているのだろう。

つらら:7期生の “なあな” が9月に入ってきて、あのタイプは今までのあっせぶにはいなかったんですよ。なあなは今までメイドをやってきたわけではなくて、学生からいきなりアイドルの世界にぶち込まれたという女の子です。だからみんなで “大丈夫?わからないことがあったら聞いてね” となっているので、殺伐とすることもなく。もちろん意見の食い違いはありますが、メンバーで対話して解決していきます。みんな良くしていこうという気持ちは一緒なので。すごく仲が良いですね。それこそ、今まで “ちろる” さんが、そういう環境を作ってきてくれたので、その伝統のおかげかなと思います。

私はできるだけ客観的に物事を見ていこうと思っているのですが、実際は感情的なタイプなんです。だから感情が理性を上回ってしまう時、力になるのが “つらら推し” のファンの人たちです。そういう人との交流がなければ私はとっくに折れていたと思います。みんな期待しているから、ライブに来てくれているので、あっせぶを見つけてくれた “ご主人様” “お嬢様” が誇りに思ってくれるように頑張っていきたいですね。

Information
あっとせぶんてぃーんワンマンライブ
Road to 2000 Tokyo Fight 1/1 Bounce Back!!

▶ 開催:2025年9月14日(日)
▶ 場所:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
▶ 詳細:ワンマンライブ特設サイト
https://2000tfbb.bitfan.id/

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