【ゴクリ】中国の「串揚げを小脇に抱えて歩くギャル」が激マブでナウすぎた件
中国の人って割と何でも串に刺して食べるフシがありますよね? ……とか言い出したら日本人だって色々串に刺して食べてる気がするな? 要するに何が言いたいかというと「中国の串と日本の串は具材も調理法も、そして販売方法もだいぶ異なる」ってこと。
日本で串に刺す食べ物といえば焼き鳥、フライ、ダンゴなど。どことなく大衆感というか、下町情緒漂うものが多い。そこへきて先日中国を訪れた際に見つけた串料理は“ポップで映えててナウなヤングが気軽に食べ歩くようなもの”だった。ちょっとカルチャーショックと感銘を受けたのでご紹介させてほしい。
日本に上陸したら絶っっっ対に流行る。
・もう楽しい
ショッピングモールの地下でひときわ光を放つその店は『夸父炸串』というチェーン店。ケースに並んだ多彩な串刺しの中から好きなものを選び、その場で調理してもらうという日本には無いスタイルのお店だ。
このスタイルのお店自体は中国に多いです、屋台もあります、なんなら日本でも西川口とかにありますよね知ってます!! しかしながら多くの読者はおそらくご存知ないと思われるからお伝えしているワケでして、よって中国得意ニキ&ネキの方々、「そんなもん常識だ」とか怒らないでね! (← 怒られがちな奴)
ただ、このテのスタイルのお店自体は多いのだが、ここ夸父炸串は昔ながらの串揚げ屋とは一線を画しているように思う。さっそく体験してみよう。
まずパン屋のトレイの要領でザルを手に持つ。トングは無い。
ご覧ください! この意味不明なラインナップの串たちを!
そこから丸亀うどん方式に好きな串をザルに取りつつレジへ向かう。中には “5〜10本で1セット” みたいなのも多数。そんなに食べ切れる自信はないが、肉系がほぼ複数本セットなのでやむなく比較的小ロットなヤツをひとつ。
日和りに日和った結果、私がチョイスしたのはじゃがいも、カリフラワー、えのき、イカ、さつま揚げのような何か、鶏肉(8本1セット)の6品。一体どのように調理されるというのか……?
・安い、早い、映える
もちろん金額は明記されていたが中国語が読めないため、いくらになるか見当もつかないままお会計へ。
お店の方は私が中国語不得意なこと、ワケ分かってないことなどを瞬時に理解されたようで、「スパイシー? ノットスパイシー?」とシンプルイングリッシュで対応してくださった。優しいな! 日和ってノットスパイシーをオーダー。
代金は25元(約487円)とメチャ安! 番号を呼ばれるまでしばし待つ。
5分ほどして手渡されたブツがこちら。ポップでオシャレなカップぅ!
周囲には小脇に串カップを抱えた若者が多数。これが日本なら確実に中身はキャラメルポップコーンかヤンニョムチキンだと思うだろう。
私にとって食べ歩きはまだハードルが高いので、謎にサイバーパンクなイートインスペースで食べていくことにする。
今んとこ想像より映えてない気もするけど……まぁいいか。
・褒めるところしかない
これが夸父炸串の全貌。
なんかおでんっぽく見えるが、れっきとした揚げ物である。
ワ、ワワ!!! めちゃめちゃウマ!!!!
てっきりこう、もっと中国っぽいクセのある味つけを想像していたのだが……コレはアレだ。カレーとかコンソメとか、そっち系の濃厚ジャンク味。全世界が共通で「ウマい」って言うヤツ。
カリフラワーの唐揚げって初めて食べた気がするけど、罪悪感少なめでイイ。ちなみに理由はよく分かんないけど、中国の人はビックリするくらいカリフラワーをたくさん食べるよ!
エノキの唐揚げは確実に初めて。カリカリだけどエノキ特有のザクザクもちゃんと息をしている。
「こんなに食べられないよ」と心配していた8本組の鶏肉串だが、実際は “ひとくちサイズ” と表現するのもはばかられるほど小ぶりであり、800本くらい余裕で食えそうな空気感であった。1本にまとめてしまいそうなところをあえて8本に分けるのが、たぶんウマさの秘訣なのでしょう。
だんだん慣れてきたので、思い切って「小脇串抱え歩き食い」にもチャレンジしてみた。どう? 盛れてる? ナウい? 日本ではゴミ箱の少なさや公共マナーその他の問題からなかなか普及しづらいかもしれないが……中国へ来たらぜひ挑戦してみてほしい行事の1つである。アガるよ!!!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.