Yahoo! JAPAN

依存症や精神疾患も遺伝してしまう?【眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話】

ラブすぽ

依存症や精神疾患も遺伝してしまう?【眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話】

依存症や精神疾患も遺伝してしまうのか

遺伝の影響は確かに大きいが……

心の病気である依存症や精神疾患は、発症するかどうかは人それぞれです。たとえば同じようにアルコールを摂取していても、アルコール依存症になる人とそうでない人とがいます。この個人差にも、遺伝子が関わっています。

たとえば依存症では、アルコール中毒、喫煙、マリファナについての海外の論文によると、いずれも遺伝の影響が50〜60%と、それなりにあります。ただ、共有環境の影響もそれに次いでけっこうあります。アルコールやタバコなどの物質依存は、それが手に届くところにあることで起こるもの。身近に置いてあったり、親が口にするのを日頃から見ていたりすれば自分も始めてしまいやすいですが、これらが存在しなければ依存症にはなりません。もし遺伝的に依存症になりやすいようなら、対象物を身近に置かないなどの対策が大事になるわけです。このように遺伝と環境がお互いに影響し合うことに関しては、92ページで解説します。

一方、精神疾患に関しては、統合失調症、自閉スペクトラム症、ADHDの3つでは遺伝の影響が80%ほどと、非常に大きく現われています。また、共有環境の影響は統合失調症以外はゼロで、家庭環境が関係ないことがわかります。持って生まれた遺伝的素質に加え、非共有環境が精神疾患の発症に関わっているといえます。

精神疾患への遺伝の影響

精神疾患については遺伝の影響がかなり大きく、生まれ持った素質が発症しやすさを左右しています。一方、共有環境の影響は統合失調症を除けばほとんどなく、あとは各自が経験する非共有環境が精神疾患の発症に影響しています。依存症は共有環境( 家庭環境など )が影響しやすい

精神疾患には遺伝が大きく影響している

依存症への遺伝の影響

依存症に関して、遺伝の影響はそれぞれ50 〜 60%と比較的ありますが、共有環境の影響力も見逃せません。家庭環境や周囲の仲間など、環境が揃うことで依存症は生まれやすいですし、そうした環境がなければ依存症になりにくいといえます。精神疾患については遺伝の影響がかなり大きく、生まれ持った素質が発症しやすさを左右しています。一方、共有環境の影響は統合失調症を除けばほとんどなく、あとは各自が経験する非共有環境が精神疾患の発症に影響しています。

依存症は共有環境( 家庭環境など )が影響しやすい

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話』著:安藤 寿康

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. ロッテ「ラミー・バッカス」の新シリーズは"モンブラン"と"ティラミス"。スイーツ感も楽しめる大人な味わい。

    東京バーゲンマニア
  2. 新エリアを先行体験 USJ年パス会員プレビュー応募を開始

    あとなびマガジン
  3. ミッキー&ミニーがツリーの下で過ごすクリスマス 東京ディズニーリゾート「ディズニー・クリスマス」スペシャルグッズ

    あとなびマガジン
  4. 西武、ドラフト6位のエナジックスポーツ・龍山暖と仮契約「早く一軍昇格して7月の公式戦で沖縄に帰ってきたい」

    SPAIA
  5. 地域共通ポイントが貯まる・使える『淡路市商工会アプリ』が「淡路市デジタルマップ」と連携。市内の情報がアプリ内で快適に

    神戸ジャーナル
  6. 【行きたくない?】社員旅行したい都道府県ランキング!3位 沖縄、2位 愛知、気になる1位は…

    gooランキング
  7. Nulbarichとmabanuaが初タッグ、初の日本語タイトル曲「遊園」を11月20日に配信リリース

    SPICE
  8. indigo la End、初の韓国単独公演2daysを開催 2日目のオフィシャルレポートが到着

    SPICE
  9. GUCCIのホリデーフレグランスが登場!人気の香りがラインナップ

    4MEEE
  10. 【さつまいもがあればこれしかない!】100個でも食べたくなるおいしさ♪気になるレシピはこちら!

    BuzzFeed Japan