はま寿司「九州うまかねた祭り」に興味深いものが / おまえは幼少期に恐怖して食べられなかったアレか!?
2025年6月24日から、全国の はま寿司で始まった「九州うまかねた祭り」。九州と言えば鯖の生食。はま寿司が九州系フェアをやる時の定番っぽい感じがするが、今回も生鯖が110円で登場している。
やっぱ鯖は生だよなァ。あとはカンパチやらアジやら……おっと、なんか面白いものがあるぞ。これは九州に住んでいた子供のころに、恐怖して終ぞ食えなかったアレか……!?
・九州
と言うことでやってきました はま寿司。フェア対象と思しき期間限定メニューから、興味深そうなものを選んでオーダーしてみた。
個人的に最も興味深かったのは、「熊本名物辛子れんこん風ふわふわ天(おろし添え)」だ。242円。
“風” ということで厳密には違うのだろうが、熊本名物のからし蓮根を模したものだ。私は小学生の頃に熊本に住んでいたが、大人たちが時々食べていたのを覚えている。
私も気になってはいたが、当時は黄色い部分全てが辛子だと思っており、大人連中は相当に狂ったものを食べるものだと恐怖していた。
今では、あれは純粋な辛子ではないと知っているが、しかし九州を出たら目にする機会すらないのが からし蓮根。終ぞ食べることなく今日にいたる。
いつか “風” ではなくマジモンの からし蓮根を食べてみたいが、まずはこの はま寿司の奴で雰囲気くらいは味わってやろう。
食べてみると、辛子の良いところだけが残った、イージーなマスタード風味の揚げ蓮根だ! 大根おろしもよく合うな。
私が子供のころに恐怖していたような激辛のゲテモノではなかったが、しかしぶっちゃけ子供が食べても、この良さはあまりわからない気がする。
これは完全に中年の酒飲みの食べ物だな。九州には強めの酒が多いが、そういうのと一緒にキュっとやると、とても具合が良さそうだ。
・お勧め枠
続いては、個人的にちょっとお勧めだと思った枠。まずは欠かせない生鯖から。今回は「長崎県・佐賀県産生さば(110円)」だ。生姜が効いていて美味い。安定の味わい。
はま寿司の九州フェアには、他の寿司チェーンを圧倒的にぶっちぎれる要素がある。それは刺身醤油だ。九州の醤油は甘い。
そして関東民の口に合うかはともかく、この醤油で食べねば味わえない魚のウマさというものがある。生鯖も、やはりこの醤油で楽しみたいところ。
甘い醤油に生姜のキレ。そして鯖。いいですね。ところで、公式HPの期間限定メニューにも、タブレットのフェア対象メニューのところにも、生鯖シリーズはノーマルと炙りの二種しか表示されていないが……
実は「はまち たい 光り物」のところには「生さば漁師漬け」もある。個人的には生感と脂と香ばしさを楽しめる炙りが好みだが、生鯖オンリーで攻めたい方には有意なオプションとなるだろう。
「博多明太厚焼きたまご(242円)」も興味深い。
本当に博多民が明太子をしょっちゅう食べるのかについては諸説あると思うが、あらゆる九州系フェアの福岡枠で絶対に出てくるのが明太子。
まあ美味いしな。ボリューミーな厚焼きたまごと明太子のタッグは間違いないものだ。
・まさかの
そして最後のお勧めは「Wクリームのバウムクーヘンブリュレ(363円)」。
九州要素とは……? となるだろうし、実際に九州は無関係なアイテムかもしれない。しかしいちおう、福岡の土産物に石村萬盛堂の「ブリュレ・ド・サンク」というものがある。
もしかしたらそれを意識したものかもしれない。でも表面を炙ってキャラメリゼしたバウムクーヘンは東京にもその辺にあるので、やっぱり九州は無関係かもしれない。
まあ細かいことはどうでもいいだろう。1つ間違いないのは、キャラメリゼされたバウムクーヘンは絶対に美味いということだ。
そして はま寿司のこいつには、中心の穴にホイップクリームとカスタードクリームが入っている。クニュパリっとした表面のキャラメル層を破ると、ほらね。
参考リンク:はま寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.