氷見市民なら誰でも知ってる!? サクもちっな和洋折衷「もちパイ」【日名田屋餅店】愛され支えられ…氷見で創業70年の老舗餅店
古くから漁業が盛んで、港町として知られる富山県氷見市。
『忍者ハットリくん』や『笑ゥせぇるすまん』などの作者で知られる藤子不二雄Ⓐさんの出身地としても知られ、中心部の氷見駅から氷見漁港周辺にかけて代表作『怪物くん』のキャラクターが路上に並ぶ「怪物くんストリート」がまちをにぎわせます。
そんな氷見のまちで創業70年、ずっと親しまれる餅店があります。
「日名田屋餅店」です。
人情厚い港町で愛される餅店
日名田屋餅店があるのは、鮮魚店や土産物店が並ぶ商店街からは少し外れた場所。
狭い路地に商店や住宅、寺社などが密集した、昔ながらのまちの中心部です。
店内には草餅、豆大福、おこわ、季節の和菓子などが並びます。
横に目をやれば、赤飯やおはぎも。
祝いごとや月命日など、特別な日のために菓子や餅を求めて足を運ぶ地域の人の姿が目に浮かびます。
2代目から3代目へ “餅愛”でつなぐ絆
「日名田屋餅店」は2023年に、2代目の日名田與一郎さんから3代目の松木功太さんへ引き継がれました。
日名田さんの血縁ではないという松木さん。
実は、日名田屋餅店が後継者を探しているという話を聞き、事業承継に名乗りをあげました。つき動かしたのは、“餅”に対する想いです。
「ここは氷見になくてはならないお店。次の世代に引き継いでいきたい」(松木さん)
松木さんは同じ氷見市で和菓子店「松木菓子舗」を経営しています。
そちらの店も続けながら、現在は業務提携というかたちで両店のよさを大切にしながら、日々お菓子作りに励んでいるといいます。
1番人気はサクッ×もちっな「もちパイ」
そんな日名田屋餅店の1番人気は「もちパイ」。
松木さんによると「氷見で知らない人はいない!」というほど、長く愛されているお菓子なんだとか。
こちらが、その「もちパイ」。
丁寧に炊いて仕上げた粒あんを餅で包み、さらに上から手折りのパイで包んで焼き上げています。バターが香るサクサクのパイと、もっちり食感の餅生地、あんが三位一体となってよく合います。
「もちパイ」を求める客はひっきりなしに訪れ、これを目当てにわざわざ市外からもやってきます。
さらに、1回で20個をまとめ買いする客もいるそうで、その人気ぶりがうかがえます。
そのまま食べてもおいしいもちパイですが、トースターで2分ほどあたためるとより一層おいしくなるんだとか!
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2025年1月8日放送
記事編集:nan-nan編集部
【日名田屋餅店】
住所 富山県氷見市伊勢大町1丁目11−49
営業時間 7:00~18:00
定休日 水曜