「ガールズバー勤務経験から着想」女子大生監督の初長編『天使たち』劇場公開&前日譚フリー配信中【期間限定】
木村ナイマ初長編『天使たち』劇場公開
ある一定の時代、世代、年齢でしか見えない世界がある――。それをスクリーンに封じ込めた若き映画監督、木村ナイマの最新作『天使たち』が、5月28日~30日の3日間限定でテアトル新宿で公開となる(※大阪・テアトルうめだ:6月21日・22日 公開)。
映画『天使たち』は、2024年の短編『ファースト・ピアス』で“現役大学生監督”として話題を集めた木村ナイマの2作目にして初長編作。クラウドファンディングで制作資金をつのり、監督のビジョンに共鳴した同世代のスタッフらが集結し作り上げた渾身作だ。
歌舞伎町で働く若者たちの拠り所、名状しがたい葛藤、苦悩
舞台は新宿・歌舞伎町。夢も希望も持てず、ただ若さと美しさをお金と交換する子。自分の居場所を求めて、お金を稼ぐ子。承認欲求のゲームにハマった子。様々な背景を持つ女の子が働くガールズバーで出会った“なる”と“マリア”。なるはホストの男を助け、次第に惹かれていく。マリアは客から、交渉を持ちかけられ……。
若さを売り、求められる姿を演じるうちに、次第に自分が望むことがわからなくなっていく少女たちを、監督自らの視点で描く。
気鋭若手監督がガールズバーでの経験を自ら映画化
木村監督自身が、ガールズバーでアルバイトをしていた学生時代に目にした世界をベースにしたという本作。龍村仁美(なる役)と河野聖香(マリア役)が演じる2人の少女が抱く葛藤、混沌を描き、<2024年 第18回田辺・弁慶映画祭 映画.com 賞>を受賞した。
そんな本作は、東京・大阪にて期間限定での劇場公開が決定。“学生監督”から名実備えた若手クリエイターへと羽ばたく木村監督には今後も要注目だ。劇場では全日程で舞台挨拶等イベントも実施されるので、貴重な機会をお見逃しなく。
▼『天使たち』上映日程(レイトショー)
テアトル新宿:2025年5月28日(水)~30日(金)3日間限定上映
テアトル梅田:2025年6月21日(土)・22日(日)2日間限定上映
※全日上映後トークショーorイベント実施予定
※チケット:前売り券(劇場窓口にて販売)1000円、当日一般 1500円
また、木村監督のデビュー作にして西湘映画祭グランプリを受賞した短編『ファースト・ピアス』が現在、1週間限定で無料公開中。『天使たち』の前日譚となる作品でもあるので、是非こちらも併せて鑑賞しよう。