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【呪術廻戦】宿儺が伏黒恵に乗っ取って受肉した理由とは?なぜ伏黒を助けたのか、その行動と意図を徹底解説【ネタバレ注意】

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この記事では、宿儺が伏黒恵に受肉した理由についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線や作品内の情報についてもまとめています。

この記事は最終巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。  

宿儺と伏黒恵との関係性

呪術全盛期に活躍していた呪いの王である宿儺が興味を示している呪術師は伏黒恵です。

伏黒恵に宿儺が伏黒恵に抱く特別な関心、それは期待と興味が複雑に絡み合ったものです。宿儺が伏黒恵に惹かれる理由、二人の関係性、そして出会いから受肉に至るまでの過程について解説します。

宿儺が伏黒恵に興味を持ち始めたきっかけ

出典: jujutsukaisen.jp

宿儺が伏黒恵に特別な関心を抱くようになったのは、少年院での出来事がきっかけでした。虎杖悠仁が宿儺に肉体の主導権を渡してしまった際、伏黒は仲間を救うために宿儺と対峙します。

宿儺は虎杖に対しては「つまらない」と評しましたが、伏黒の戦闘技術や術式に対しては「面白い」と評価しました。特に、伏黒が自身の限界を超えて戦おうとする姿に、宿儺は強い興味を示しました。

「布瑠部由良由良」と唱え、命を燃やす覚悟で戦う伏黒の姿に宿儺は興奮を隠しきれない様子でした。しかし、伏黒が奥の手である「八握剣異戒神将魔虚羅」を呼び出す直前に、虎杖が肉体の主導権を取り戻してしまいます。この戦いを通じて、宿儺は伏黒の潜在能力と、伏黒恵が秘める可能性に強い関心を抱くようになったと考えられます。

虎杖悠仁の死後、宿儺の生得領域内でも宿儺は、

『事情が変わったのだ 近いうちに面白いモノがみれるぞ』

出典: 呪術廻戦2巻第11話

と発言しています。この宿儺の発言からも伏黒恵と対峙したことで宿儺に影響を与えたことがわかります。

宿儺にとっての伏黒恵という存在について

出典: jujutsukaisen.jp

宿儺にとって伏黒恵は、宿儺自身の目的を達成する上で非常に重要な存在であり、不用意に傷つけることは宿儺を激昂させ、予測不能な行動を招く危険性がありました。羂索も宿儺にとっての『地雷』である存在がいることを認識しており、宿儺を刺激することを極度に警戒していました。

さらに宿儺が伏黒の成長を期待し、その才能を高く評価しています。実際、伏黒恵が未完成ながらも領域展開を習得した際、宿儺は「いい それでいい」と肯定的な評価を与えました。

渋谷事変での宿儺の救命行為とその意図

出典: jujutsukaisen.jp

渋谷事変で宿儺は大勢の命を奪いましたが、死にかけている伏黒恵の命を助けるという行動を取りました。

伏黒恵は伏黒甚爾との戦い後、呪詛師の重面春太(しげもはるた)に背後から背中を切り付けられました。伏黒恵は伏黒甚爾の戦いでの疲労と腹部の傷を負っており、戦える呪力もなかったため、八握剣異戒神将魔虚羅の調伏の儀式に重面春太を巻き込み、仮死状態になります。

漏瑚との戦い後、宿儺は伏黒恵の命の危機を察知し、伏黒恵のもとに駆け付けました。

宿儺は仮死状態の伏黒恵を反転術式で回復させ、命を救いました。宿儺は伏黒恵に、

『死ぬな オマエにはやってもらわねばならんことがある』

出典: 呪術廻戦14巻第117話

と発言しています。大勢の命を奪っていたのにも関わらず、伏黒恵の命を助けたという点とこの宿儺の言葉から伏黒恵が宿儺の計画において重要な役割を担っているということがわかります。

宿儺が伏黒恵に受肉

出典: x.com

死滅回遊の最中、宿儺は伏黒恵に受肉しました。宿儺が「契闊」と唱え、虎杖悠仁の肉体の主導権を奪い、虎杖悠仁の指を伏黒恵に食べさせて受肉しました。

契闊は宿儺が虎杖悠仁を生き返らせる際に結んだ”縛り”です。虎杖を生き返らせる代わりに宿儺が「契闊」と唱えたら1分間、体を明け渡すこと、その1分間は誰も殺さないし、傷つけないと約束し、虎杖悠仁はこの約束を忘れるというものでした。

なぜ、宿儺が伏黒恵が受肉できたのか

特級呪物である宿儺の指が猛毒であり、通常は耐性のない者が摂取すれば即死します。宿儺が伏黒恵に受肉できた理由として、以下のような可能性が考えられます。

伏黒恵も宿儺への耐性を持っていた可能性

虎杖悠仁の指を媒介としての受肉であったため

宿儺が伏黒恵を死なせないように調整していた可能性

順に解説します。

伏黒恵も宿儺への耐性を持っていた可能性

出典: jujutsukaisen.jp

伏黒恵も宿儺の耐性を持っていたため、死ななかったと考えられます。

宿儺は少年院の伏黒恵との戦いで宿儺自身に対する耐性を感じていました。伏黒恵は苗字が違いますが、禪院家の血筋であり、父である伏黒甚爾は天与呪縛「フィジカルギフテッド」を持っていました。

さらに、禪院家の正統な術式である「十種影法術」の使い手です。そのため、伏黒恵も宿儺の耐性を持っていた可能性が考えられます。

虎杖悠仁の指を媒介としての受肉であったため

出典: jujutsukaisen.jp

宿儺が伏黒恵に受肉した際、虎杖悠仁の指を媒介としたことで伏黒恵への負担を軽減し、受肉を成功させるための重要な要素だったと考えられます。宿儺にとっても虎杖悠仁の指を摂取させて受肉を成功させることは賭けであり、失敗する可能性はありましたが、見事受肉を成功させました。

直接宿儺の指を摂取する代わりに、虎杖の指を介することで、宿儺の呪力が伏黒恵に与えるダメージを緩和した可能性があります。

さらに、虎杖が宿儺の毒に対して特異な耐性を持っていたことから、その耐性が虎杖の指を通じて伏黒恵に伝わり、受肉の成功に繋がった可能性も考えられます。

いずれにせよ、虎杖の指は一種のクッションのような役割を果たし、伏黒恵が宿儺の受肉に耐えうる状態を保つための重要な要素だった可能性が考えられます。

宿儺が伏黒恵を死なせないように調整していた可能性

宿儺が伏黒恵を死なせないようにしたのは、宿儺が自身の計画において重要な役割を担っているからだと考えられます。宿儺は、伏黒恵の潜在能力、特に「十種影法術」に強い関心を抱いており、宿儺が自身の目的を果たすまで生かしておく必要があったのでしょう。

さらに伏黒恵の術式は五条悟の「六眼」に対抗できる可能性を秘めており、宿儺は五条との戦いに備えていたとも考えられます。

伏黒恵の能力は、宿儺の計画においてまだ利用価値があり、伏黒恵の成長に期待しているというよりも、計画を円滑に進めるための駒として、宿儺自身の術式などで死なないように調整していた可能性があります。

つまり、宿儺は伏黒恵を、

自身の計画を遂行するための「鍵」五条悟との戦いに備えるための「保険」

として捉えており、その目的を果たすまで生かしておく必要があったと考えられます。

宿儺が伏黒恵に受肉した目的

宿儺が伏黒恵に受肉した目的について解説します。

宿儺の目的

宿儺の最終目標は、本来の肉体を取り戻し、完全な力を手に入れることだと考えられます。

新宿での戦いぶりから、現在の受肉体では宿儺自身の強大な力を十分に発揮できていない可能性があります。そのため、宿儺は本来の肉体を取り戻す計画を進めており、その過程で伏黒恵が重要な役割を担っていると推測されます。

伏黒恵の術式のポテンシャル

出典: x.com

宿儺は伏黒恵の術式に興味を持っており、伏黒恵の術式「十種影法術」を利用しようと企んでいると考えられます。

十種影法術の元ネタは「十種神宝」である可能性があります。十種神宝は死者を蘇らせる力を持つ「死返玉」という宝が存在し、死返玉は「由良由良」という言葉で活性化します。

宿儺が伏黒の術式を使う際に「布瑠部由良由良」と唱える場面で、宿儺が特に伏黒に惹かれている様子が見られたのは、十種影法術にも同様の蘇生能力を期待していたためかもしれません。

さらに伏黒恵の術式「十種影法術」は、過去に六眼を持つ術師を打ち破ったことがあるとされ、五条の「六眼」に対抗しうる可能性を秘めています。宿儺は、いつか五条悟と戦う運命にあることを予見しており、その対策として伏黒の術式を利用できると考えた可能性があります。

天敵来栖華の恩人であったため

出典: x.com

宿儺が伏黒恵に受肉した後、伏黒恵の肉体を奪還しようと天使・来栖華が宿儺と対峙します。

来栖華は幼少期に伏黒に救われた恩人であり、伏黒恵の肉体から宿儺を排除しようとします。しかし、宿儺は伏黒の記憶を読み取り、来栖華が伏黒に抱く特別な感情を利用しました。

来栖華の術式「邪去侮の梯子」は宿儺にとって天敵とも言える強力なものですが、宿儺は伏黒に成りすまし、来栖華の警戒を解いて隙を作り出しました。そして、来栖華の腕を奪い、高所から落下させ、来栖華と天使を戦闘不能に追い込みました。

宿儺は来栖華が伏黒に抱く恩情と愛情を利用し、来栖華の術式「邪去侮の梯子」を無効化することで、宿儺自身の危機を回避したのです。

なぜ津美紀の正体がわかったタイミングで受肉したのか

宿儺が津美紀の正体判明時に受肉を実行した背景には、伏黒恵の精神的脆弱性と死滅回遊のルール変更という、二つの重要な要因がありました。なぜ宿儺が津美紀の正体がわかったタイミングで受肉したのかについて解説します。

伏黒恵の精神状態

伏黒恵は、義姉である津美紀が死滅回遊に参加し、万という受肉した泳者であることを知り、精神的に大きな打撃を受けました。

津美紀は伏黒にとって唯一の家族であり、津美紀の死は伏黒恵にとって計り知れない悲しみでした。宿儺は確実に肉体の主導権を得るために虎杖悠仁の中で力を取り戻し、伏黒恵の魂が折れる瞬間を窺っていました。精神状態が不安定になった伏黒恵の様子を見ていた宿儺は、好機と見て「契闊」と唱え、虎杖悠仁に指を食わせて受肉を果たしました。

死滅回遊のルールの追加

出典: x.com

万が伏黒恵らからもらったポイントを利用してコガネにルールの追加を申し出て、コガネはそのルールを承諾しました。追加したルールによって、泳者が結界を自由に出入りできるようになりました。

ルール追加前は呪力0の禪院真希と術式の効果を受け付けない来栖華を除き、泳者は自由に結界を出入りできませんでした。

宿儺は完全に復活していない状態です。宿儺は完全復活する計画を立てていると考えられます。結界を自由に出入りできなくては完全に復活できることが困難であった可能性があります。

受肉体定着のための宿儺の行動

受肉に成功させた宿儺ですが、虎杖悠仁らを傷つける時に伏黒恵の肉体が宿儺を強く拒絶したため、宿儺は術式への呪力出力が落ちていました。

そのため、伏黒恵の肉体が宿儺を拒絶させないようにするために伏黒恵の魂を深く沈める必要がありました。受肉体を定着させた行動について解説します。

伏黒恵の魂を沈ませるための浴

出典: x.com

伏黒恵の魂を深く沈めるために宿儺は「浴」を行いました。

浴とは本来家宝として秘蔵する器物を外敵から守るために呪具化する儀式です。蟲毒で厳選させた生物を潰し濾すことで得られる呪力の溶液に器物を十月十日漬け込むことです。しかし、宿儺は呪霊でこの儀式を行いました。

呪霊が塵にならないように裏梅の術式で頭部など核に当たる部分のみ凍らせてから切り離し、呪霊を濾しました。こうして作られた浴につかることで魔に近づき、伏黒恵の魂をより深く沈めました。

伏黒恵の精神を追い込むための万との戦い

出典: www.shonenjump.com

津美紀に受肉した万は、宿儺と同時代の千年前の術師であり、宿儺に深い愛情を抱いていました。宿儺はその万の感情を利用しました。宿儺の真の目的は、万ではなく、津美紀の肉体を破壊することでした。

宿儺は万のいる会津の結界へ向かい、戦闘を開始します。この戦いで宿儺は自身の術式を一切使わず、伏黒恵の術式のみを使用しました。これは、伏黒恵の魂を深く傷つけ、精神的に追い込むための策略です。

伏黒にとって大切な存在である津美紀を、伏黒自身の術式で破壊することで、伏黒に計り知れない絶望を与えることが宿儺の狙いでした。

呪物の摂取

出典: x.com

宿儺は、更なる力を得るために宿儺自身の指を再び取り込みました。裏梅に命じて残りの指を探させていましたが、最後の一本が見つからなかったため、代わりに宿儺自身の身仏を摂取しました。宿儺の指19本と身仏を摂取したことで伏黒恵の魂はさらに奥底へと沈んでしまいました。

まとめ

以上、宿儺が伏黒恵に受肉した理由に関する既出情報についてまとめました。

宿儺が伏黒恵に受肉した理由は、伏黒恵の術式「十種影法術」の潜在能力と宿儺への耐性に利用価値を感じていたためです。少年院での出会い以来、宿儺は伏黒の才能に注目し、死滅回遊で受肉を遂げます。

伏黒の術式は、宿儺の目的達成の鍵であり、来栖華対策にも利用されました。津美紀の正体判明時に受肉を実行したのは、伏黒の精神的脆弱性と死滅回遊のルール変更を利用した計算された行動で、確実に肉体の主導権を得ることに成功させています。

宿儺と伏黒の関係性は、物語の核心に深く関わっており、作品の展開に重要な影響を与えました。

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