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中目黒スタイルのうどん屋とは? 『饂飩酒場もちこし』のうどんと天ぷらでさくっと一献いきますか。

さんたつ

中目黒 饂飩酒場もちこし

目黒銀座商店街にある『饂飩酒場もちこし(うどんさかばもちこし)』は、その名の通りうどんが看板メニューだ。夜の営業時間には夕飯としてうどんを食べにくるひとり客、子供を伴った家族連れなど、さまざまなニーズに応えている。珍しい日本酒も揃えていて、夜はお酒を飲んだあとうどんで締める人も多い。

饂飩酒場もちこし(うどんさかばもちこし)

かけ、釜玉、ぶっかけ。種類豊富な看板メニューのうどん

目黒銀座商店街に面したお店。

『饂飩酒場もちこし』がある建物は、ずいぶん前に製麺所があった場所だという。製麺所経営者の親族が建物のオーナーで、親交のある飲食店経営者に持ちかけて、うどんを提供する店が誕生した。

具がたっぷりの肉とろろたまごかけうどんは1150円。

メニューは豊富。かけうどん、釜玉うどん、ぶっかけうどんとジャンル分けされ、それぞれにとろろや天ぷらなどトッピングによるバリエーションがある。

いちばん人気は、肉とろろ卵かけうどん。たっぷりの豚肉にとろろ、温泉たまごにかまぼこと具沢山な一杯だ。

ゼロからスタートしたうどん作りは、客の声も取り入れた中目黒スタイル

自家製麺に使う小麦は、北海道産の彩鏡という品種を使用。店を開くときに、外国産も含めてうどんに合う小麦粉の中から試作した末に選んだ。厨房にある製麺機で、毎朝製麺している。

スタート時は、店主の本橋宏樹(もとはしひろき)さんも含めたスタッフ全員、うどんを打った経験がほぼゼロ。製麺機の購入先から基本を習ったあと、小麦を選び、改良を重ね、さらに客の声も反映して出来上がったのが現在のうどんだ。

「武蔵野うどんと讃岐うどんの中間で、ちょっと讃岐寄り。中目黒のお客さんのニーズに合ったものに辿り着きました」と本橋さん。程よいもっちり感で柔らく、太すぎないが食べ応えもある。

店主の本橋宏樹さん。

オープン当初は、今よりも太く、武蔵野うどんに近い食感だったという。しかし、食べやすいように柔らかくしてほしいという客からの声を取り入れて改良したところ、気に入ってくれる人が増えた。現在うどんの茹で時間は10分以上。昼は待ち時間が少ないよう、まとめて麺をゆでて氷で締めて準備しているが、夜は注文を受けてから茹でている。

出汁は昆布と煮干しがメイン。すっきり澄んでいて、薄味ながらほのかに甘味がある。京都の出汁材料の専門店から取り寄せた材料を使った関西風味だ。ほんの少しだけ鰹節が入っていて、出汁を口に入れると最後に鰹がふわっと感じるように仕上げている。肉とろろ卵かけうどんで食べると、とろろのまろやかさが加わって飲み干したくなってしまう。

具材の豚肉は湯通ししたあと、出汁とは異なる少し甘めのつゆに浸して味を付けている。薄切り肉だが3~4枚は入っていて、うれしいボリューム感だ。麺も300グラムとなかなかの食べ応え。

サクッとした天ぷらと珍しい日本酒も

うどんを食べると、天ぷらもつまみたくなる!

うどんと一緒に、またはお酒のつまみとして注文したい、天ぷらも『饂飩酒場もちこし』の名物だ。おすすめはえび。えびは立派なブラックタイガーで、ぷりぷりした食感が楽しめる大きさにこだわっている。

海老天は400円。薄い衣がさっくさく!

天ぷら粉も厳選したものを使っているせいか、油っこくない。揚げたてがおいしいのはもちろんだが、少し時間を置いてもさっくり感が保たれているのが見事。そのままサクッとした衣を楽しむもよし、うどんの出汁に浸して楽しむもよしだ。

カウンター席で一人でも利用しやすい。

看板メニューはうどんだというのに、店内は日本酒の瓶が数えきれないほど並んでいるのも特徴だ。常時15〜18本程度が準備されているが、ほとんどは酒店に直接買いに行っているのだとか。そのおかげで日本酒好きが集まり、珍しいものが入ると、その日のうちに1升瓶が空になってしまうこともあるのだとか。

入り口近くにその日に飲める日本酒がずらり。昼から一杯もOK。

『饂飩酒場もちこし』は、カウンター席が8席、テーブル席が6席で、女性のひとり客や家族連れも入りやすい。子どもたちがうどんを食べる横で、大人はちょっと一杯という光景もよく見られる。うどんという誰にも馴染みの深い食べ物とつまみと酒で幅広い客層に愛されている。

饂飩酒場もちこし(うどんさかばもちこし)
住所:東京都目黒区上目黒2-40-28 サンバレイ中目黒101/営業時間:17:00~24:00/定休日:水/アクセス:東急電鉄東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅から徒歩8分

取材・撮影・文=野崎さおり

野崎さおり
ライター
2016 年よりライターとしての活動を開始し、複数のweb媒体で食べ物やお出かけネタを中心に執筆。おいしいものはもちろん、作る人とその背景に興味あり。都内をバスか徒歩で移動するのが好き。

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