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健康経営にも花粉症対策取り入れて 西日本では過去10年で最大レベルの花粉飛散量の予想

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健康経営にも花粉症対策取り入れて 西日本では過去10年で最大レベルの花粉飛散量の予想

株式会社ウェザーニューズ(千葉県千葉市)は2月18日、関東や九州など1都19県が17日までに花粉シーズンに入ったことを発表した。「第4回花粉飛散予想」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)で明かされた。当メディアでも既報の通り、今年の春は花粉飛散が広い範囲で例年より多く、四国・近畿では例年の2倍以上の所もあると分析している。

また、経済産業省でも花粉症対策を講じており、健康経営に取り組む企業向けに対策の在り方などを共有している。

スギ花粉は3月中旬から、ヒノキは3月下旬から本格飛散

同社は22日からの週末の3連休にかけて冬型の気圧配置が続くため、花粉の飛散は比較的抑えられるが、来週以降はスギ花粉の飛散エリアが急速に拡大する予想だという。

西日本と東日本ではスギ花粉の飛散開始後すぐに本格化し、3月中旬から下旬まで続く見込み。北陸・長野と東北南部では3月上旬から、東北北部では3月中旬から、順次スギ花粉の飛散が本格化するとみられる。

その後、西日本や東日本のスギ花粉は3月下旬には減少し、代わって3月下旬から4月中旬には、西日本と東日本の各地でヒノキ花粉の飛散が本格的に飛散するという。

北海道でシラカバ花粉の飛散が本格化するのは4月下旬から5月中旬の予想で、ゴールデンウイークと重なるとみられる。

花粉の本格飛散予想

花粉飛散量は西日本、北陸や関東北部の一部で2024年を大きく上回る 過去10年で最も多いエリアも

2025年春の花粉飛散量は西日本、北陸や関東北部の一部で2024年を大きく上回る一方、北日本では下回る地域が多いと予想される。西日本では2024年の飛散量が非常に少なかったため、2024年比で800%を超える地域もあり、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になるとみられる。

2025年花粉飛散傾向

経産省は健康経営に取り組む企業向けに、花粉症対策の情報共有

こうした花粉を巡る問題の解決に向けて、経済産業省では2023年4月14日に花粉症について実態把握を行い、発生源対策や飛散対策、発症・ばく露対策等に、政府一体となって取り組むために「花粉症に関する関係閣僚会議」が設置されている。

政府では花粉症対策として、発症等対策、発生源対策、飛散対策を「3つの柱」と位置付け実施。産業界には花粉症対策に資する商品の普及・開発を奨励している。

また、健康経営に取り組む企業向けに、対策の在り方について情報を共有している。経済産業省の施策に関連する取り組みとして、「ACTION!健康経営」の資料を提案。健康経営を実践する法人の多くは花粉症対策を支援しているとして、以下のような従業員に対する具体的な支援策の事例を紹介している。

 ・対症療法(服薬など)に対する補助・支援をしている(通院や薬の購入への補助等)

 ・根治療法(免疫療法など)に対する補助・支援をしている

 ・空気清浄機の設置など職場での花粉症対策を実施している

 ・花粉症に合わせた柔軟な働き方を認めている(花粉飛散量が多い日の在宅勤務を推奨する等)

 ・花粉症に関するセミナー等教育を実施している(薬の飲み方、副作用への理解等)

ウェザーニューズの発表の詳細は公式リリースより確認できる。

経済産業省の花粉症対策は同省公式サイトより確認できる。

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