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子ども茶道教室に東広島市内の小学生ら60人 西条の仕込み水の飲み比べも

東広島デジタル

軟水と硬水の2種類の水で点てた抹茶を飲み比べする子どもら(撮影・山北)

      
 茶道裏千家淡交会東広島青年部(東広島市西条下見)は8月3日、子ども茶道教室を広島大工学部内のおもしろラボ(同市鏡山)で開き、市内の小学4~6年生と保護者計約60人が参加した。今回で2回目。

水質の分析実験をして子どもらに分かりやすく説明する竹野教授(撮影・山北)

 第1部は、水の教室。講師は、西条の水を20年以上調查・研究している安田女子大の竹野健次(たけの・けんじ)教授が務めた。子どもたちは、水の硬度の違いについて水質の分析実験などをして学んだ後、軟水と硬水の2種類の水の飲み比べをし、軟水のおいしさを実感していた。
 竹野教授は「西条は日本三大酒処の一つ。仕込み水の源流である龍王山の湧き水は、軟水の名水なので酒やお茶がおいしい」と話し「西条の水の環境を知り、宝の水を守る活動をしてほしい」と呼びかけた。 

硬度の違う3種類の水で抹茶を点て、泡立ちや色などを比較(撮影・山北)

 第2部は、目指せ抹茶マイスター!。軟水と硬水の2種類の水で抹茶をたて、飲み比べをして硬度の違いによる色・味・香りを体験した。この後、子どもたちは、お茶席に参加しお点前(おてまえ)を拝見した後、和菓子を食べて部員がたてた抹茶をゆっくり味わっていた。

お茶席に参加しお点前を興味深く拝見する子どもら(撮影・山北)

 龍王小4年の福庭愛(ふくにわ・あい)さんは「飲み比べをしたら西条の水がおいしかった。無駄な動きがないお点前を見て、お茶を習ってみたくなった」と笑顔。同青年部の中山美由紀(なかやま・みゆき)部長は「西条の仕込み水を使用して抹茶を点てた。茶道に親しみ日本の伝統文化を体験してほしい」と話していた。 (山北)

プレスネット編集部

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