「由々しき事態ですよ」全国の小中学校の児童生徒数が過去最少 小学生は初めて600万人を下回る
8月29日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、全国の小中学校の児童生徒数に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「貧困化を放置している以上、少子化対策は効果なんて発揮しないですよ」
今年度の全国の小学生は約594万人で、初めて600万人を下回ったことが、28日に発表された文部科学省の学校基本調査で分かった。
調査は5月1日時点。発表によると、全国の小学生は594万1729人(前年度比10万7956人減)で、中学生は314万1166人(同3万6342人減)だった。小学生は35年、中学生は3年連続で過去最少を更新した。
寺島アナ「小学生が35年連続で過去最少という、こういう数字が出てきました。藤井さん、これはどういうご感想でしょう?」
藤井氏「子供が減ってきているということですよね。将来人口が減っていくっていうことを意味しているわけですけど。僕らは生物学を学問でやるじゃないですか。生物学において個体の数、個体の数っていうのは日本だったら日本人の数ですけど、それっていうのは種の勢いというか、種が滅びるとか拡大するとかのバロメーターなわけですよね。だから生命力としての最大のバロメーターになってるわけですけど。だからもう日本はもう生命力を失ってるっていうことですよね、生物学的に言って」
寺島アナ「(子供が)減っちゃっているっていうことはですよね?」
藤井氏「滅び去ろうとしている種ということですよね。だから由々しき事態ですよ」
寺島アナ「このままじゃいかんということですよね」
藤井氏「そうです、そうです」
寺島アナ「だからじゃあどうしようかって言って、少子化対策とか色々やってますけれども、これがいつその効果を発揮してくれるのかっていうのがまだ正直言ってわかりませんものね?」
藤井氏「だってデフレを放置して、賃金を放置して、貧困化を放置している以上は効果なんて発揮しないですよ、いくら対策やったって。最大の原因がそれなんだから」
寺島アナ「ポイントはやはり経済成長ということなんですね」
藤井氏「そうです、そうです」