人気ラーメンチェーン店オープン 静岡県内で2店舗目 一方、首都圏では閉店ラッシュ
■こってりスープの「天下一品」 首都圏で6月末に少なくとも10店舗閉店
人気のラーメンチェーン「天下一品」の閉店ラッシュにファンから悲鳴が上がっている。6月いっぱいで少なくとも首都圏にある10店舗が閉店する。一方、静岡県では5月に県内2店舗目が清水町にオープンした。
静岡県外からもファンが訪れる「さわやか」 店舗を県内に限定する2つの理由とは…
天下一品は滋賀県に本社を置く天一食品商事が展開するラーメンチェーンで、5月末時点で全国に200店舗以上を運営している。特徴は「こってりスープ」。創業者が屋台を引き始めて、3年9か月も試行錯誤した末、現在のスープにたどり着いたという。
スープには鶏ガラや野菜などが使われており、こってりしていながらもしつこくない味を追求した。店は「食べるスープ」と表現し、「このスープをどこまでも守り抜くことが天下一品のプライド」としている。
他のラーメン店とスープで差別化を図った天下一品はファンの胃袋をつかみ、順調に店舗を増やしてきた。しかし、近年はペースが落ち、6月30日には渋谷店や新宿西口店、川崎店や大宮東口店など、少なくとも首都圏にある10店舗を閉める。
■静岡県では三島清水町店がオープン 県内2店舗目
人気店の閉店ラッシュにファンは驚きと落胆を隠せない。インターネット上では次のようなコメントであふれている。
「初めて食べた時の衝撃が忘れられない。店舗が減っていくのは寂しい」
「あのこってりスープは他にはない。大好きな店だけど、最近は価格が上がって手軽に行けなくなった。自分と同じような考え方の人が増えて売上が減少し、店舗を減らさざるを得なくなったのかな」
「フランチャイズなので仕方ない面はある。天一ほどの人気店でも近年の物価高騰の影響で店舗運営は難しいのかもしれない」
天下一品の店舗数はピーク時から約2割減っている。そんな中、静岡県では5月に「三島清水町店(清水町玉川228-3)」がオープンした。県内では「浜松船越店(浜松市中央区船越町39-24)」に続き、2店舗目となる。
県内のファンは「仕事で東京に出張した時しか食べていなかったが、県東部に店舗ができたのはうれしい。天一のラーメンを食べる機会が増えそう」、「県内に店舗が増えてほしいと思っていた。首都圏では店が減っているみたいだが、地方に拡大したらにぎわいそう」などと歓迎している。
■店舗概要
店名:天下一品 三島清水町店
住所:清水町玉川228-3-
営業時間:午前11時~午前0時
定休日:なし
駐車場:40台
(SHIZUOKA Life編集部)