【大和市】市消防 「引揚救助」で全国消防救助技術大会3位 12年ぶり入賞
消防救助活動の技術を競う第53回「全国消防救助技術大会」がこのほど、兵庫県消防学校で開催され、「引揚救助」の種目で大和市消防チームが3位に入賞した。市消防本部によると、同種目での全国大会出場は8年ぶり6回目。入賞は2013年以来12年ぶり。
市消防チームが3位に入った「引揚救助」は、地下やマンホール等での災害を想定した訓練で、5人1組で行う。搭の上から空気呼吸器を着装した2人がロープを使って降下し、要救助者を4人で協力して塔の上へ救出した後、ロープを登り脱出するまでのタイムと安全性、確実性を競う種目。減点方式で審査され、ミスなく早く突破したチームが上位に入る。
全国大会には、地方大会を勝ち抜いた22チームが出場。同チームは今年7月に24チームが出場した関東地区指導会で1位に輝き、8年ぶりに全国への切符を手にした。
関東地区指導会と同様、住吉良太消防副士長(31)、知念学消防副士長(28)、佐久間悠太消防副士長(28)、山口駿太消防副士長(28)、吉澤巧実消防副士長(26)の5人が出場した。
訓練と同様に
全国大会へ向けて体力や技術とともに、訓練と同じ動きができるよう、メンタル強化を行ってきたという同チーム。本番では減点なしの満点でコースを走破し、4位の長野市消防局に1・1秒差をつける79・6秒で3位に入賞した。
リーダーを担った住吉さんは「自分たちが積み上げてきた努力がこのような成果につながってうれしい」と喜びを表す。今後について「この訓練で得たチームワークを災害現場で発揮し、市民の皆さまの安全と安心を守る消防活動に活かしていきたい」と話した。