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自分を信じ続けることが自分を救う。鳥貴族創業者・大倉忠司社長の絶対的ポジティブマインド

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自分を信じ続けることが自分を救う。鳥貴族創業者・大倉忠司社長の絶対的ポジティブマインド【求人ボックスジャーナル】はたらき方やキャリアを考える機会を創出するメディア

人気焼き鳥チェーン「鳥貴族」を一代で築いた、株式会社エターナルホスピタリティグループ代表取締役社長CEOの大倉忠司さん。コロナ禍では苦境に立たされましたが、そこからV字回復し、次なる成長を求めて海外展開に注力しはじめています。大倉さんに創業から現在までと、マイルールについて伺いました。

「自分がうまくいかないはずがない」救ってくれたのはいつも根拠のない自信だった

Q.たった一代で鳥貴族を創業し、ここまで大きく成長させた大倉さん。起業を決意したきっかけを教えてください。

鳥貴族を立ち上げる前、別の焼き鳥店に経営者の右腕として入り修行をしました。大規模なチェーン展開を目指して一緒に夢を追っていたのですが、徐々に経営方針に違いが出てきました。お客様や従業員に対しての考え方にズレが出てきたので、これはもう自分でお店をやるしかないと思ったんです。

別の焼き鳥店への転職ではなく起業を選んだ理由は、私の生まれ育った環境が起業に対して抵抗がないものだったから。親が商売をしていたので、自分で商売を起こすことがごく自然でした。父はよく「商売をしろよ」と私に言っていました。「独立する」と両親に報告した時も喜んでくれましたね。

Q.鳥貴族が成長していくなかで苦労もあったと思いますが、一番苦労したことはなんだったのでしょうか。

苦労という言い方はちょっと合わないかもしれませんが、思うように成長しなかった時ですね。1985年に創業して、1996年くらいまでは全国チェーンを目指しながらも5店舗ほどの展開に留まっていました。どうしたらもっと成長できるのか、繁盛店を作れるのか、それはそれは考えました。

Q.苦しい時期もあったということですが、つらい時にはどんなことを考えながら働かれていたんですか。

まず、 自分を信じ続けていました 。「自分がうまくいかないはずがない」という想いと、大きな目標を追うことを考え続けていました。目標を信じてついてきてくれた社員のためにも、絶対に成し遂げなければならない、自分は成功して夢を達成しなければならないという強い想いがありました。

その自信に根拠はないんですよ。私自身は家が金持ちであるとか、人よりも頭がいいとかは何もないんです。根拠はなくても、自信がありましたね。

根拠のない自信がなぜあったのかというと、バイトも含めると飲食店を4つ経験してきたのですが、いずれの場所でも認めてもらえたという過去の自信の積み重ねがあったからですね。

あと、 夢や目標があるなら周りに語ったほうがいいです 。そうしたら諦められなくなりますから。私も心に秘めておくことはなく、「こんな焼き鳥店にしたいんだ」「全国に鳥貴族を広めるんだ」と友人知人に広めまくっていました。

特別扱いは苦手。社長室を持たない大倉忠司社長のマイルール

Q.「夢を周りに語る」こともひとつだと思うのですが、大倉さんのマイルールはなんでしょうか。

まず、お客様に喜んでいただくことが結果的に繁盛に繋がり、成長につながると信じることです。その順序を見誤らないこと、相手の立場に立って考えることを意識しています。売上よりもお客様に喜んでいただくことを最優先に考えています。

あとは、 敵を作らないこと も私のルールです。陰口や悪口といった、人を否定することは言いません。敵を作らないために、上下関係をあまり意識しすぎないことを大事にしています。年上でも年下でも、出会った方とは対等に接します。人間は平等だ、という意識が強いですね。だから、持ち上げられるのも居心地が悪いんですよ。オフィスでも私は社長室を持たずに、フリーアドレスです。

プライベートだと、休日は毎朝スターバックスへ新聞を持って行って読んだり、思いにふけったりという時間を大切にしています。好きな空間で過ごしていると、そんな自分のことも好きだと思えますね。

マイルールというかルーティーンは、鳥貴族のアプリのルーレットを回すこと。本当ですよ(笑)。

最後に残るのは人間力。20代30代のうちはたくさん悩みいろんな感情を経験せよ

Q.大倉さんのご経験をふまえて、20代30代で経験しておくといいことはなんでしょうか。

私の経験、そして周りの方を見ていると、人は最初から成功するとよくないんだな、というのが見えてきました。ビジネスパーソンとしても、最初はうまくいかないほうがいいのかもしれません。大器晩成型のほうが、結果として人生をうまく歩めるのではないかと思います。若いうちにいろんな壁にぶつかったり、修羅場を経験したりしたほうがいいんじゃないかなと。

地位や成功ではなく、 最後は人間力とか考え方が大切 になってくると思います。自分が苦しみ悩んだから人の痛みを理解できる。だから、20代30代は 悩んだり失敗したり、いろんな感情を経験 するといいと思います。

Q.20代30代でしたほうがいい経験を伺いましたが、しておいたほうがいいふるまいはありますか。

ポジティブな言動しか発しないこと です。ネガティブなことを発すると、表情が暗くなったりしかめ面になったりします。やっぱりポジティブなことを発すると、考え方も表情も明るくなりますし、人も集まってきますね。

しんどい、も言わない。疲れた、も言うともっと疲れてしまいますから。例えば自分だったら、若手の起業家に会っても「若いからいいな」とは絶対に言いません。そこも対等でありたいし、年齢をマイナスだと思っていませんから自分を下げるようなことは言わないようにしています。

ポジティブなことしか言わない、やらない。これは間違いないです。保証しますよ。

プロフィール

大倉 忠司(おおくら ただし)

大阪府出身。調理師専門学校卒業後、大手ホテルチェーンに就職。その後、焼き鳥店に転職し修行。1985年に起業し東大阪市内に「鳥貴族」1号店を開店。全国に数百店舗を構える焼き鳥チェーンへと成長した。現在では海外展開に力をいれ、アメリカ・台湾・韓国・香港などに出店している。

株式会社エターナルホスピタリティグループを含む関西発の飲食業界3社での合同説明会を開催|2025年2月28日(金)
https://event.eternal-hospitality.co.jp/

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