神戸の老舗精肉店が提供する贅沢ランチ『牛肉料理 神戸大井』の「和牛ステーキ重」 神戸市
猛暑を乗り切るためパワージャージしようと訪れたのは神戸っ子から長年愛される『牛肉料理 神戸大井』(神戸市中央区)。神戸で現存する最古の精肉店「大井肉店」が運営するレストランです。今回はこちらで「ステーキ重」をいただいてきました。
お店があるのは神戸駅と西元町駅のちょうど中間。精肉店と横並びになっていて、大きな看板と立派な門構えは通りかかると自然と目に留まるほどインパクトがあります。明治4年に創業し今年で154周年、これまで多くの人に愛されてきた店はやはり風格を感じずにはいられません。
レストランへは精肉店の隣のエレベーターを使用します。その際に見つけたこのレトロなボタンは令和の人気店とはまた違う趣があり、ギューッと押せば令和から昭和の時代にタイムスリップできそう!
受付がある4階に出ると、そこにあるのは重厚感のある落ち着いた空間が。
同店が歩んできた歴史に触れながら進んだ先にあったのが今回のお席です。
こちらはステーキ重やビフカツ、すき焼き御前などをいただくときに案内されるお部屋で、1名~6名ほどの利用ができるそう。4階・5階ともに贅沢な空間が用意されています。
今回は「和牛ステーキ重」をいただくことに。運ばれてきたお重はまるで玉手箱のようで心躍ります。鉄板で焼いた肉が最も良い状態になるよう、蒸気を閉じ込めるため蓋をして提供しているのだそうです。
蓋を開けるその瞬間はドキドキ。開けた途端目に飛び込んでくるお肉はキラキラと輝いて見えるほどの眼福♡梅ジュースで口をさっぱりさせて早速いただきます。
牛の血統や昔ながらの飼育方法にこだわる牧場から仕入れているという同店の肉は、A5・A4ランクの肉。厳選した肉のみを扱って150年余り。老舗のステーキは、雑味を一切感じさせずただただ驚かされます。
噛めば噛むほどに旨味が溢れ、表面の香ばしい香りも良いアクセントに。同店のお料理は料理長が手掛けておられることもこの満足度の高さの理由です。サラダのドレッシングやソースも自家製。赤身肉のステーキ重が引き立てられるよう計算されているんだそう。
醤油やみりん、赤ワインなどで作ったソースにつけて食べてみると、甘みを纏った肉は一層味に深みが出て美味。甘くコクがありつつ後味のキレが良いソースは購入したいとお客様からも好評なんですって。(ソースの販売は残念ながらしていません)
また味変アイテムの「生八味」は想像よりもずっと辛いのですが、柚子や山椒の香りが爽やか。肉肉しさをやさしく包み込んでくれるうえ藻塩の効果で旨味が広がります。刺激的ではあるので少量から試してみてくださいね。
粘りと上品な甘みで相性が良いご飯は兵庫県産のコシヒカリ。
主役は肉ですが、一つ一つ選び抜かれた食材が使われていて食べるたびにうっとりしてしまいます。
ランチで3,300円は決してお手頃とはいえませんが、広々とした空間で落ち着いて食事ができることを考えると想像よりもコスパ的にも良いと思います♪
老舗のおもてなしはお尻に根が生えてしまいそうなほどの心地よさで感動の連続です。席数は40と多いように感じますが、4階4テーブルと5階4部屋のみですので長居しすぎには注意が必要かもしれませんね。大切な人と素敵な時間を過ごせるお店を見つけました。
場所
牛肉料理 神戸大井
(神戸市中央区元町通7-2-5)
営業時間
11:00~18:30
※ランチは16:30まで
※18:00以降は予約制
定休日
月・火
年末年始(要確認)
不定休あり
駐車場
有り