おにぎり1個429円だと…!! 石川県の老舗が作る「冷凍おにぎり」を試してみた結果 → まさかの涙
物価高騰の影響でいろんなものが高くなって久しい。身近なところだとコンビニのおにぎりがそうで「いつからこんなに高くなったっけ……?」と思わずため息が出る。
もはや150円は当たり前。この感じならさらなる値段の壁までぶち抜いてくる日も近いかも……なんて思っていたら、スーパーの冷食コーナーに1個429円のおにぎりが売られていた。たっけぇぇぇ!!!!
・石川県の老舗のおにぎり
とはいえ、どうやら普通のおにぎりと雰囲気が違う。そう、パケを見てみると……
なんと商品のルーツは明治29年、つまり1896年までさかのぼるほどのものだったのだ。当時売られていたお弁当が元になって作られたのがこの おにぎり だという。
そんなに前から弁当あるんかいと思ったのはさておき、石川の超老舗「高野商店」が製造しているおにぎりはスーパーに2種類あって、今回はその「牛おこわ」「輪島牡蠣飯」のどちらも買ってみた。それにしても、1個429円は食べる方も緊張する……!
・牛おこわ
それでは「牛おこわ」から食べていこう。こちらは「モチモチおこわと甘辛風味の牛肉は相性バツグン。一口食べたら止まらないおにぎりです」とのこと。
ちなみに内容量は100gなだけに、中身が見えていない状態でもやや小ぶりって感じだろうか。
手のひらに乗せたらこの通り。正確にはどれくらいだろうと測ってみたら……
8センチくらい。サイズ的には普通に見えるも、厚さがそんなにないから「これだけ?」と物足りなく感じてしまうかもしれない。ただ、それより何より大事なのは味だろう。味さえよければ正義なのだから!
てことで温めて429円を食べてみたところ……こ、これは!
ウマい! 5個くらいペロリと一気で食べられそうな味で確かにウマい……のだが、冷静に考えると美味しくないと困る金額ではある。
おにぎり自体はモチッとしていてちょい固めのおこわ、そして甘辛い牛肉のコンビは一口食べたら止まらないし安定感あり。これを好きな人は大多数じゃなかろうか。
とはいえ、個人的にはこのご時世でおにぎり1個に429円を出すのは勇気がいるなとも思ったのは事実。冷食で食べるよりも、あくまで旅行先やご褒美とかで……って感じの使い方を思い浮かべてしまって、どうしても貧乏性が発動するのが切ない。あぁ……涙……。
・輪島牡蠣飯
次に「輪島牡蠣飯」はどうだ。なお、こちらは「牡蠣の出汁の効いたご飯と、ふっくらした牡蠣のおにぎりです」とのこと。
開封すると、おにぎりの中心に牡蠣がズドンと鎮座していて見た目にもインパクトがある。ただ、匠の技が光っていたのはここからだった。
というのも……
普通のお米かと思ったらご飯に牡蠣の出汁が使われているみたいで、食べると口の中に海の幸が広がっていくのである。ありそうでないオシャレなタイプのおにぎりといおうか、老舗とあってしっかりと仕上げてきていた印象であった。
そして入っている牡蠣はフワッとしていて、いかにも上品な感じでまるで料亭。どちらかといえば、こちらの方が非日常を味わえる食事になるだろう。牡蠣は好みが分かれる食べ物かもだが、苦手じゃなければいい体験ができるかと思われる。
……てな感じで最初こそ牛肉が正解だろうと予想していたが、フタを開けたら牡蠣飯のが好みであった。それにしても、冷凍食品ながら1個429円のおにぎりが存在するとは。上がってこの値段かは不明だが、一体どこまで物価高は続くのだろう。
参考リンク:高野商店
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.