つきみ野中軟式野球部 ベイスターズ杯で準優勝 晴れ舞台が選手を後押し
つきみ野中学校の軟式野球部(益田洋介顧問/部員数38人)が18日、横浜スタジアムで決勝戦が行われた第1回「横浜DeNAベイスターズカップ〜2025年県中学軟式野球選手権大会」で準優勝した。県下の中学校野球部やクラブチームなどおよそ400チームを対象に初開催となった今大会。つきみ野の選手たちは、あこがれのグラウンドで躍動した。
県下8ブロックに分かれて行われた昨年の秋季大会で優勝したチームと軟式クラブの代表チームなど、10チームで予選会を行った。つきみ野は2月23日に綾瀬市内で行われた初戦で横須賀市の岩戸中に勝利し5月18日、横浜スタジアムの準決勝に臨んだ。
同球場は夏の甲子園をかけた神奈川大会の決勝戦が行われることもあり、県内の球児にとって「聖地」。さらに当日は同校の吹奏楽部が応援で選手を盛り上げ、保護者や学校関係者ら両チーム合わせて4千人以上がスタンドを埋め尽くす晴れ舞台となった。
準決勝の相手は汐見台中(横浜市)。全国大会の常連校を相手につきみ野は、捕手で四番の福田琥汰朗主将(3年)の適時打で2点を先制。6対3で迎えた最終回には無死満塁のピンチを招いたが、福田主将の技あり牽制でしのぐなど、6対5で接戦をものにした。
決勝戦では平塚市の浜岳中に3対6で敗れたものの、「中学生では経験できないような最高の舞台で選手一人ひとりがいつも以上の力を発揮できた」と福田主将。益田顧問は「多くの方たちが応援に来てくださった。選手たちの部活動がいかに多くのご協力に支えられているかを再認識できた」と謝意を述べた。
ふたたび”聖地”へ
中学校軟式野球部員の減少に歯止めをかけ、横浜スタジアムでプレーする楽しさを感じてもらおうと企画された同大会。すでに2年生以下の選手たちは、今年の秋季大会で優勝し「再びハマスタのグラウンドに」と意気込んでいるという。
昨年秋に福田主将の代となって以降、ベイスターズカップの決勝で敗れるまでつきみ野は公式戦無敗だった。現在は、7月下旬から始まる夏季県大会に照準を合わせ、練習に取り組んでいる。
福田主将は「現在のメンバーで1試合でも多く試合をしたいと思っている。県大会で勝ち、その後の関東大会、全国大会へと進んでいきたい」と抱負を語った。
つきみ野は過去に全国大会に出場したこともある強豪。益田顧問によると大和市内で唯一、夏季県大会で優勝している。OBにはオリックス・バファローズの本田仁海選手がいる。