飼い主が勘違いしてしまう『犬の行動』8つ 愛犬の仕草の理由とは？注意点まで解説
飼い主が勘違いしてしまう犬の行動8つと注意点
犬は言葉が話せない分、さまざまなボディランゲージで感情を伝えてきます。ただ、その中にはいい意味と捉えにくいものや、異なる意味で捉えてしまいがちな仕草や行動があるんです。
愛犬の気持ちをより理解するために、ここでまとめた飼い主が勘違いしてしまう犬の行動8つと注意点を確認してみてください。
1.あくびをする
犬が「ふわ〜」とあくびをする時は、人間と同じように眠くてウトウトしていることが多いです。ただ中には、ストレスや不安を感じている時にあくびを見せる場合もあるのでよく観察してみましょう。
もし愛犬が「なぜこんな時に？」というタイミングであくびを見せたら、もしかすると何らかのストレスを感じているのかもしれません。例えば、イタズラなどに対して注意している最中に愛犬があくびを見せてきたら、それは叱るのをやめるべきタイミングと受け止めてみてください。
2.尻尾を振る
犬が尻尾を振るのは喜んでいるのだと捉えがちですが、中には警戒や不安を抱えているケースもあります。尻尾をピンと立てて小刻みに振る場合は威嚇している可能性があり、その場合は不安な表情が見られるので観察してみてください。
また、下方でゆっくりと動かす場合に不安感や恐怖心が隠れている場合もあります。しっぽだけでは判断しにくいため、表情も含めて観察してみるとよいでしょう。
3.吠えたりうなり声を上げたりする
犬が「ワンワン！」と吠えたり「ウー」と唸る意味は、時と場合によって異なります。興奮吠えといって、嬉しさや楽しさを吠えて表現することもあるので、その違いに着目してみましょう。
吠えられると「嫌われているのでは」と受け止めてしまうこともありますが、必ずしもそうとは限りません。本当に警戒している時は目が釣り上がったような表情を見せて、「ウー」といったうなり声を上げることが多いです。
4.鼻を当ててくる
犬が鼻先をツンツンと当ててくのは、「遊んでほしい」「おやつを食べたい」といった要求が含まれていることが多いです。
ただ、状況によっては、不安な気持ちから飼い主さんを頼るように鼻を当ててくる場合もあります。その場の状況や愛犬の表情を確認しながら、どのような意味があるのか把握してみるとよいでしょう。
5.お尻を向けてくる
犬にとってお尻は死角となる部分なので、よほど信頼をした相手にしか向けません。つまり、犬がお尻を向けてくるのは信頼の証と捉えることができます。
犬にお尻を向けられても「嫌われているのでは」と思わずに、むしろ好かれていると受け止めてみてください。犬なりにコミュニケーションを深めようとしている可能性もあります。
6.飼い主の私物を隠す
愛犬が飼い主の靴下や衣類などの私物を隠すのは、単にいたずらを仕掛けているだけではありません。大好きな飼い主のニオイを嗅いで安心したい、といった思いがあるはずです。
留守番中も飼い主の私物がそばにあるだけで、犬は安心感を得ることもできます。もし愛犬に私物を隠されても注意せず、誤飲誤食のない安全な物と交換するとよいでしょう。
7.体をブルブルさせる
犬が体をブルブルッと震わす意味は、体の水分を払うだけではありません。高まる気持ちを落ち着かせるために震わせることもあります。
遊んでいる最中など、興奮状態に入った時にも「ブルブルッ」と震わす行動を見せる犬も多いため、その場に応じて意味を考えてみてください。
ただ、不自然に頻繁に体を震わせる場合は寒さを感じているか、体調不良を起こしている可能性も考えられます。異変を感じる場合は、早急に獣医師に相談しましょう。
8.体を舐める
犬が体を舐めるのは主にグルーミングのためですが、必ずしもそうとは限りません。ストレスや不安、退屈を感じている時にも、犬は自分の体を執拗に舐めることがあります。
これ以外であれば、ケガや皮膚炎を起こしている可能性も考えられるので、ボディチェックを行ってみてください。赤みや腫れなど、異変が見られたら獣医師に相談しましょう。
まとめ
犬の仕草や行動から大まかな心理を知ることはできますが、今回お伝えしたように勘違いしやすい内容もかなり多いです。愛犬の気持ちに寄り添うには、その場の状況や表情などから総合的に判断する必要があります。
愛犬のことをじっくり観察してみると、手に取るように気持ちがわかるかもしれません。ぜひ愛犬と心を通わせるためにも、しぐさや行動をチェックしてみてください。