多摩川のアユ 生育「まずまず」釣果に期待 解禁前に試し釣り
アユ釣り解禁(6月1日)を前に、川崎河川漁業協同組合高津地区(竹仲密昭地区長)が5月23日、毎年恒例の「試し釣り」を多摩川で行った。
4地点で実施
この試し釣りは、多摩川におけるアユの遡上数や成長具合の調査を目的としたもの。当日は高津地区の組合員5人が、東名高速道路下から新二子橋までの計4地点で約3時間にわたって竿をふるった。今回の釣果は5人での合計35匹。サイズは平均14センチ程度で、最大は18センチ、52グラムだった。
遡上数の推移、順調
同組合では増殖事業の一環として、毎年春にアユの稚魚を放流。一旦、海に出た稚魚が成長し、この時期に再び多摩川に遡上する。特に今年はこの遡上数が順調に推移しているといわれており、竹仲組合長は「試し釣りの結果も、数、サイズともにまずまず。生育状況はかなり良く今年はよい釣果が期待できるのでは」と話している。
多摩川でのアユ釣りは基本的に「コロガシ」という手法が主流。近年では若者に人気の「ルアー釣り」も認められている。アユ釣りを楽しむには釣具店などで販売されている「遊漁券」が必要。ウェブサイトでの事前購入、現地購入もできる。詳細問合せは【電話】044・811・5127。