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波止フカセ釣りで54cm頭に50cm超え「年無し」チヌ3連発!【長崎・釜田漁港】

TSURINEWS

フカセ釣りでヒット(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

毎年恒例の夏チヌに一度も行けていない状況のまま8月に突入。情報収集をしていると、長崎県平戸市の釜田漁港が例年良いとのこと。仕事の休みを利用して8月7日に釣行することに。同行してくれたのは釣研FG西九州支部の羽瀬さん。

釜田漁港でフカセ釣り

午前4時30分に自宅を出発して一路、釜田漁港に向かいながら釣り談義であっという間に漁港に到着。橋の上から魚の様子を見たり、岸壁や防波堤を見て回り、2人で決定したのは河口出口にある左側の波止。

当日のポイント(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

荷物を運ぶが、すでに暑過ぎで、これからまきエサを作ると考えると……。しかし、まきエサを作らないとチヌ釣りは始まらない。今回はオキアミ1角に、チヌパワー激重、爆寄せチヌを1袋ずつ混ぜ込み、最後は粘りをだすために足で踏んで調整する。秘策として絶対的効果が期待できるムギコーンSPをブレンドしてまきエサの完成。つけエサは、くわせオキアミ食い込みイエロー(Lサイズ)、高集魚レッド、食い渋りイエロー、荒食いブラウンの4種類を用意した。

フカセ釣りのタックル(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

仕掛けのセッティングも終わり、大征黒沈め(ウキ)を使用した沈め釣り、ハリスは新製品のトルネードSV‐Ⅰで、ステルス機能を持つアイテムで狙う。

まずは魚を寄せる

釣座は、私が中間付近、その内側に羽瀬さんが入り表向きを狙うことに決め、早速20杯程度のまきエサを30m付近に打ち込み釣り開始。しかし、数投はつけエサが残ってきていたが、その後はつけエサが残らない状況で、羽瀬さんに聞いても同じ状況。

釣り場の様子(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

潮は上げ潮で「状況が少しでも変わればチャンスが来る」と、自分に言い聞かせながら釣っていると右に当てながら動いていた潮が緩み始め、今度は逆の左側に流れ始めた。まきエサが効いているであろう中心付近を攻めていくと、くわせオキアミ食い込みイエローが残ってくる状況となる。

使用した集魚剤(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

羽瀬さんに「つけエササどうです?残りますか?」と聞くと、「加工エサとむき身は残ってくるよ」。とのことで本命が来ている予感。ここで、くわせオキアミ食い込みイエローばかり使うとローテーションとチヌの視覚が……と思い、食い渋りイエロー、高集魚レッドを使用した後に期待を込めてくわせオキアミ食い込みイエローをセッティング。5杯程度のまきエサを入れ、まきエサの3m先に投入した。

ムギとコーンも混ぜ込んだ(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

本命顔見せでひと安心

良い感じで仕掛けもなじみ、ミチイトも水圧でどしっとしている感じで「いかにも」といった雰囲気。それまでは3~5分程度で仕掛けを回収していたが、つけエサが残っていることを信じて今回はじっくりと待ち、7~8分が経過したころミチイトに変化がでた。サオ先をひったくっていくアタリがきたが、すかさずアワセを入れると良い感じの重量感でチヌ独特の引きが伝わってきた。

使用したつけエサ(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

浅く、夏チヌは元気ということもありなかなか魚も浮かず、時間をかけてゆっくりと浮かせタモに取り込んだのは45cmクラスのきれいなチヌでひと安心。

暑さも忘れファイト(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

15分程度たったころ、羽瀬さんにも会心のアタリがきて、きれいなサオの曲がり。引きから本命決定。ゆっくりと浮いてきて取り込んだのは、これまたきれいな同クラスのチヌで羽瀬さんも喜び、2人とも釣果が得られたので満足となる。

潮の動きが良くなる

ここから潮の動きが良くなり、つけエサも数投ごとに残り始める。チヌが寄ってきている感じがしたので、やや手前にポイントを変更。最初まきエサを入れていた付近から徐々に引っ張り込み、手前のカケアガリに的を絞っていると、ミチイトにやや変化がでたが食い込まず。回収するときれいにつけエサが取られていて本命の予感。

数投目、チヌらしきアタリに待っていると、一気にミチイトを弾くアタリがきた。数メートル走らせアワセを入れると、いきなりラインブレイクとなり、走らせてアワせたことを後悔する。

良型チヌ登場(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

ここからフグが少し悪さをする感じで、ハリスを噛んだりする状況となり、油断していると不意打ちでサオ先をひったくるアタリがきたが、ハリスをフグが噛んでいたのか、またしてもラインブレイク。

「気を取り直して」と、自分に言い聞かせ、つけエサのローテーションで攻めていると満潮間近の時間帯から怪しいアタリが出始め、間違いなく本命の予感。ここでハリスをトルネードVハード1.25号に変更。ハリスに少し張りを持たせる作戦に変更した。

53cm本命キャッチ

当日は反応がでるのが遅い感じで、10分程度放置していると何かしらの反応がある状況と判断。数投目に食い渋りイエローのつけエサで気長に待っているとミチイトが少し伸び、戻ったのでサオをゆっくり立てて、サオ先で聞いてやると違和感の後、サオ先がやや曲がり込むアタリがきた。

すぐにアワセを入れるとかなりの重量感で右沖に猛突進。マスターモデルⅡ(サオ)のポテンシャルを信じ魚を止め、ここからは反撃開始。ゆっくりと沖で浮き、大きいと確信してタモに取り込んだのは53cmのきれいな本命だ。

53cmチヌ手中(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

その後はびっくりで、つけエサをローテーションして同じようなアタリを拾うことができ、45cmクラスの本命を2尾追加。まだまだ気配濃厚な状況が続き、チヌを取り込む前にたくさんのムギコーンSPの粒子を吐いていたので、より良い型を狙うべくマーブル、高集魚レッドを中心に食い渋りイエローを外側につけたりと、エサ持ちが良くアピールするつけエサを多用する。

まさかの連チャン

着底と同時に修正しようとしたミチイトに違和感があったので、修正の意味も込めて仕掛けを張ると一気にサオ先に乗ってきた。アワセを入れるとこれまた重量感とやばすぎる突進。

時間を掛けて取り込んだのはこれまた53cmと釜田漁港のポテンシャルの高さにびっくりとなる。

再び53cm浮上(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

羽瀬さんもすぐにアタリを捉え40cmクラスをゲット。

ここで、正面からの風が嫌な感じだったので裏側の先端手前に移動。すると、数投目に落ち込みで激震。強烈な引きで引っ張り回されて、取り込んだのは40cmオーバーのヘダイで2連チャンとなる。

最大サイズ54cm浮上

数投目、投げてすぐにミチイトが張る感じだったが、そのあと音さたなしで仕掛けを回収。ハリスの上に微妙なチリチリ感があり、またしてもヘダイかな?と思いながら今度は反応があった食い渋りイエローを大きめにつけて同じポイントに投入。追い打ちまきエサを5杯程度手前にまき、ミチイトの修正をしようとした時に違和感がある。ミチイトを張ってみると明らかに違う感じがありアワセを入れると、今回イチの重量感がきた。

暴れさせないように手前に浮かせて取り込んだのは、羽瀬さんも私もびっくりの黒々とした54cmの本命だった。

黒々としたチヌをキャッチ(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

その後は潮が下げ過ぎてアタればフグという負の連鎖。午後4時まで頑張ったが、ドラマは起きず納竿とした。

良型揃いの結果に(提供:週刊つりニュース西部版APC・宮原浩)

意外性のある夏チヌで引きも強く、ポイントがハマれば良い釣果が臨めるので、暑さ対策万全で狙ってほしい。

<週刊つりニュース西部版APC・宮原浩/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年8月30日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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