【巣鴨駅北口】1968年創業の喫茶店「ポピー」で名物の小倉トーストを食べる / 駅前の気になる店に行く
巣鴨駅の北口ロータリーそばに「ポピー」という名の喫茶店がある。駅前商店街の手前というベストポジションに店を構えていて雨の日にも立ち寄りやすい。ちなみに創業は1968年(昭和43年)だという。
というわけで今回は、地元で半世紀以上愛される喫茶店でひと休みすることに。「ごゆっくり おくつろぎ下さい」の看板を横目に地下へと続く階段を降りると……作り物ではない “ガチレトロ” な空間が広がっていた。
・巣鴨駅前
地下にあるガチレトロな喫茶店……初見で入店するのは少し勇気が必要かもしれない。営業時間は7時から17時まで。13時まで注文できるモーニング目当てで訪れる方も多いそうだ。
天井がやや低めで薄暗い店内。ダークブラウン一色のレトロな店内は喫煙可能で少し煙っていた。各テーブルには赤い灰皿が置いてあり、地元の常連客と思しき人生の諸先輩方が煙草をふかしながら朝刊に目を通している。客層が渋い。
「お好きな席へどうぞ」とのことだったので、1番奥のテーブル席へ。昭和の麻雀ゲームがテーブル代わりになっていた。
電源コードがコンセントにささっていないので現役ではないらしい。とはいえ、往年のテーブル筐体はレトロな喫茶店の雰囲気によく合っている。
モーニングは13時までだったが、食事をしたばかりだったので名物の「小倉トースト(300円)」と「ホットコーヒー(420円)」を注文した。コーヒーは4種類の豆をブレンド。本格ネルドリップ(布製フィルターを使って抽出)を楽しめるという。
・小倉トースト
人気の小倉トーストとコーヒーがやってきた。やはりゲーム台に置くことでレトロな雰囲気が倍増する。「エモい」とかいうレベルではない。昭和時代が完全によみがえる見た目。都心の駅前で見事に時を止めている……!
とくに小倉トーストのホイップが可愛らしい。まるで花が咲いているようだ。粒感があってほど良い甘さ。滑らかでまろやかなネルドリップコーヒーとも絶妙に合う。疲れが吹き飛ぶ味。
少しずつ肌寒くなり温かいコーヒーが美味しく感じられる季節になった。しっかりした味わいのほろ苦い深煎りコーヒーがたまらなく美味しい。昔懐かしい雰囲気だから妙に落ち着く。駅前とは思えない居心地の良さだった。
・ミスター
レジ前にはミスター(長嶋茂雄さん)の写真が飾ってある。昭和の日本スポーツ界を代表するスーパースター。かっこいいなァ。
ポピーのような「昭和のまま時を止めたレトロな喫茶店」を好きな方は多いだろう。
駅前だから雨が降っていても問題なし。とくに喫煙者は覚えておくと便利かもね。それではまた!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名:ポピー
住所:東京都豊島区巣鴨2丁目1-1
時間:7:00〜17:00
休日:水曜日
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.