【特許出願中】日清の冷凍ラーメン「今日はこってり」はどれくらい「こってり」しているのか / 天下一品と食べ比べてみた結果
これはなかなか攻めてるな……!
2025年9月1日から日清食品が発売している新商品を見たとき、そう思わずにはいられなかった。
なにしろ名前が「今日はこってり」。世の中いろんな「こってり」があるものの、あの代名詞を除いたらここまでアピっているパッケージはあまり記憶にないからだ。
・日清のこってり
気になって手にとったからには食べてみるだけでなく、こってり一筋50年以上の天下一品と比べてみるしか選択肢はないだろう。
ちなみに「今日はこってり」は312円。天下一品はできるだけ条件が同じになるよう、キンレイの冷凍ラーメン「お水がいらない天下一品」を用意した。
こちらは同じ店舗で購入して398円。日清に比べてやや高い値段設定だった。
さて、まずは「今日はこってり」から作っていこう。中身はこんな感じで、よくあるタイプといえばそうなのだが、なんと作り方が……
鍋、それからレンジでも作れるようになっていた。
やり方としては内袋から出してどんぶりに入れ、そこに水、または熱湯を200ml注ぐ。それからレンジに放り込んで加熱するだけ(ラップ不要)でOKとのこと。
そして手順に従い、待つこと10分ほどで出来上がったのがコレ。焼豚とネギはそこまで多く入っていないな〜と思ったものだが、値段を考えたらこれくらいが妥当だろう。
あとはこれがどれほどのスープか──。神経を研ぎ澄まして食べてみると、THE鶏白湯ラーメンで味は結構優しめ。
「こってり」という表現に濃厚さや独特な舌触りを期待していたら、少しばかり物足りないかもしれない。
麺の方は細ストレートの柔らかめでやや冷食感あり。とはいえ、歯応えの主張はそんなになくスープとの絡みも浅めだから全体的に食べやすい印象を受けた。
なんというか、これは夜食に合うような一杯。勝手な推測だが、レンジでも作れるところといい「どんなときでもすぐに作れて食べられる」を計算されているような感じがした。
・キンレイのこってり
続いて天下一品のこってりだ。同じ冷凍食品でどれくらい違いが出せているのか気になるところである。
こちらの調理は鍋オンリー。そして出来上がりを見たらもう分かるが、スープの粘度、それから濃度がスゴい!
それでいながら細麺がスープに絡む姿はさすが天下一品。具材こそ冷凍食品だけにドッサリとはいかなかったものの、かなりの再現度でちゃんと想像通りに「こってり」していた。
そもそもキンレイの「お水がいらない」シリーズが優秀なのに、本家本元がガッツリ監修しているのだ。同じこってりというジャンルでもやはり違いを出せる存在であった。
・食べ比べた感想
あえて短い言葉でスープを表現するなら日清が「トロッ」なら、キンレイは「ドロッ」。同じこってりというフィールドでありながら、戦い方はそれぞれによさのある別物だった。
ここまで来たらあとは好みの問題。冷凍食品でこってりラーメンを食べたくなったときの参考にしていただけたら幸いだ。
個人的に「今日はこってり」はレンジでも作れるという点に関してかなり高評価。特許出願中とのことで、うまくハマれば日清の冷凍食品の幅が広がりそうである。
いずれにしても、鍋を洗わなくていいし、火も使わずにこってり欲を満たせるのは大きい。気になる人は一度お試しあれ。
参考リンク:日清食品、キンレイ
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.