地元食材にこだわったひんやりスイーツ 下関市「角島ジェラート ポポロ」
ひんやり冷たいスイーツが欠かせない、これからのシーズン。
今回は山口県産の野菜や果物にこだわったヘルシーなジェラートをご紹介します。
訪れたのは絶景スポットとして人気がある角島大橋から車で約2分、下関市豊北町にある「角島ジェラート ポポロ」です。
山口県産食材をふんだんに使用したヘルシーなジェラート
ショーケースの中に並ぶ色とりどりのジェラート。
秋田県鳥海山麓で放牧されているジャージー牛の風味豊かな牛乳をベースに、山口県産の野菜や果物をはじめとした新鮮な食材がふんだんに使われています。
添加物や着色料の使用をできる限り抑え、自然な色合いと“体への優しさ“にこだわったジェラートです。
おすすすめの”変わり種⁈”3フレーバー
●角島キャラメル醤油 シングル(1種類)・カップ 520円~ ※ジェラートのフレーバーによって値段が異なります。
「角島キャラメル醤油」は、ジャージーミルクをベースに、その名の通り、刺身醤油を使ったフレーバー。
まるでキャラメルのようなテイストで、さっぱりとした味わいが特長です。
●(左)江原さんちの柚子味噌(右)青のり ダブル(2種類)・コーン 640円~ ※ジェラートのフレーバーによって値段が異なります。
「江原さんちの柚子味噌」は、ポポロのご近所に住む江原さんが手作りした柚子味噌を使ったフレーバー。
味噌感を控えめに柚子のさっぱりとした味わいを感じられます。
味噌とベースのジャージーミルクの相性の良さは、より味にコクを出してくれます。
「青のり」は地元・粟野川で採れた青のりを使用。
こちらもベースのジャージーミルクとの相性は抜群で、最初のひと口で青のりの風味が口いっぱいに広がり、その後は甘じょっぱい磯の香りも感じられます。
珍しい変わり種の商品が売りになっており、観光目的で訪れる人の多くは地産地消のフレーバーを選ぶそうです。
この他にも季節に応じたおすすめのフレーバーが揃っていて、夏にはマンゴーやココナッツなども人気を集めます。
また、夏みかんなどの柑橘系も人気で、特に山口県産のものを使ったフレーバーを求める人が多いそうです。
店内には、ジェラートの他にお土産にぴったりのコーヒーや、ジェラートにも使われている塩や柚子味噌、お持ち帰りに便利な保冷バックなども販売されています。
また、可愛いペンギンのイラストが描かれたクリアファイルやバックチャームなど、地元の作家さんが制作したグッズも販売されています。
快適なイートインスペース
店舗横には、注文したジェラートなどを味わいながらくつろげるイートインスペースもあります。
冷房が効いた涼しい空間で、ハンモックに腰掛けて、長閑な景色を眺めながら、一休みしてみても良いかもしれません。
宮城県の人気店が東日本大震災の被災地から角島へ
「角島ジェラート ポポロ」がオープンしたのは2018年。
実は、その前は山口県から遠く離れた宮城県松島町で18年間、人気店として営業していました。
しかし東日本大震災からの復興工事に伴って立ち退きを余儀なくされ閉店。
オーナーの秋枝美香さんが夫の実家がある下関市に移住し、今の場所で店を再開させました。
宮城県松島町にあった店(「角島ジェラートポポロ」提供)
宮城県の店から引き継いだ店名の「ポポロ」はイタリア語で「人々」という意味です。
店の看板と屋根の風見鶏は、宮城県の店から引き継いだものです。
宮城の店の味を受け継ぎ、高級クラフトジンと5周年コラボも
ジェラートのメニューの中には、宮城県松島町から仕入れたかぼちゃや塩竃の藻塩、それに宮城名物のずんだを使ったものもあります。
宮城県にあった店を知る人がたまたま角島を訪れて驚くこともあるそうです。
また、開店5周年を記念してつくられた、長門市の高級クラフトジン「青舞(オーブ)」とコラボした「青舞ソルベ」もおすすめです。
無農薬栽培された13種類のボタニカルハーブの華やかな香りととろみのある心地良い口溶けが特長です。
こちらは、アルコールが入っているためオンラインでの購入をおすすめしているそうです。
6周年を迎えた、角島ジェラートポポロ
店長の秋枝実里さんは「観光で来られるお客様が多いですが、地域の方にもたくさん来店して欲しいです。
地域の方にもっと知っていただいて地域の方にも愛されるお店にしたい」と話します。
また今後のお店の運営について「山口県内のイベントに積極的に出展し、ポポロの商品をもっと多くの人に知ってもらいたい」と話していました。
宮城と山口のこだわりを詰め込んだジェラート専門店。
角島大橋を訪れた際、ひんやり冷たいジェラートを味わってみてはいかがでしょうか。