『ファイナル・デスティネーション』新作予告編が米公開 ─ フラグ立ちすぎ殺人ピタゴラスイッチが最凶進化
逃れられない死の運命を描く大凶スリラー『ファイナル・デスティネーション』シリーズ最新作『Final Destination Bloodlines(原題)』より、初となるフル予告編映像が米公開となった。殺人ピタゴラスイッチ全開、ゾワゾワが止まらない映像だ。
本シリーズは、自身の命を奪う事故を予感して回避した若者たちが、決して逃れられない“死”の運命に次々と襲われるスプラッター・ホラー。本作の主人公ステファニーは、祖母が過去に取った行動により、自分の家族が“死”を逃れてきたことを知る。“死”が家族を次々と狙うなか、ステファニーは悲劇を止める方法を見つけなければならなくなる……。
冒頭に登場するのは、よく晴れた日の和やかなバーベキューパーティー。調理台でコップを落としてガラスが割れたところでいきなり危ない予感だ。タオルで卓を清掃をするのだが、鋭利な破片の一つが氷に混入しているのに気づかない。その破片入り氷をスクープしたドリンクで乾杯すると、次なる不吉な象徴が仕掛けられていく。バーベキューグリルへの着火、巨大ジェンガ、落っこちそうなビール瓶……。
ガラス破片入りのドリンクが死亡フラグかと思いきや、これを口に運んだ男は、トランポリンで跳ねて遊ぶ友人に声をかけられてフラグ回避。そのトランポリンの下にはなぜか熊手が放置されており……。
物を置いたはずみでビール瓶が落下したところで殺人ピタゴラスイッチが作動だ。ビール瓶がホースのボタンを押し、ホースに水が流れ込んで膨らみ始める。そこでトランポリンの幕が破れて男性が落下すると、これに驚いた女性はプレイしていたジェンガの塔を倒し、破片入りグラスにぶつかってガラスが芝生上に。裸足の男性がこれを踏んで絶叫。ホースが動いたことで壁の熊手が倒れて耕運機を作動させ、倒れた裸足男が呑み込まれる……。
この新作では、家族を呪う死の運命と対峙するドラマを描くことで、二世代にわたる不可避事故が描かれるようだ。「この家族に死がやってくる」と警告するアイリスという名の老婆は、「何年も前から予兆があった」と、彼女が若い頃に巻き込まれた不運な事故を語る。
過去の映像では、ガラス張りの超高層ビルのトップフロアで若きアイリスが華やかなパーティーを楽しんでいたところ、弾けたシャンパンのコルクが当たって落下したシャンデリアのガラス片によってガラス床が砕け、さらに調理場のグリルがガス爆発。これによって高層ビルは倒壊し、数多くの人が亡くなってしまう……という事故の予兆を感じた彼女は、ステージに登って「ダンスフロアから離れて!」と警告したことで事故を回避したという。
「死は予定を乱されることを嫌う」……。アイリスの孫であるステファニーは、「全ておばあちゃんから始まった。死が必ずやってくる。私たちは、いるはずがない存在なんだ」と必死に呪いの謎を解こうとする。そんな彼女の努力も虚しく、彼女の周囲では死の連鎖が続いてく……。果たして家族は、死の数珠繋ぎを断ち切ることができるのか?
出演者はDCドラマ「スターガール(原題)」(2020-2022)のブレック・バッシンガー、『ウインド・リバー』(2017)のテオ・ブリオネス、舞台「ディア・エヴァン・ハンセン」のケイトリン・サンタ・フアナ、「ハンドレッド」(2014-2020)のリチャード・ハーモン、「ゴッサムナイツ」(2023)のアンナ・ロア、「100 オトナになったらできないこと」(2014)のオーウェン・ジョイナーら。なお、過去作で葬儀屋ウィリアム・ブラッドワース役を演じた故トニー・トッドも復帰しており、本作が遺作となった。
監督は『FREAKS フリークス 能力者たち』(2018)のザック・リポフスキー&アダム・B・スタイン。原案・製作はトム・ホランド版『スパイダーマン』シリーズ監督のジョン・ワッツが務め、脚本は『レディ・オア・ノット』(2019)のガイ・ビューシック、ロリ・エヴァンス・テイラーが執筆した。
映画『ファイナル・デスティネーション:ブラッドライン(原題)』は2025年5月16日に米国公開予定。