シーバスが【釣れる河川と釣れない河川の違い】 特徴をまとめて解説
河川のシーバスフィッシングにおいて場所(ポイント)の選定はかなり重要だ。季節や潮、ベイトの量、現地の釣果情報などを元に決定することが多い。ただ闇雲に移動を繰り返しても、肝心な場所を見極める"眼"を持っていなければ、ただ疲れるだけでシーバスは釣れてはくれない。そこで、より多くのシーバスを確実に釣るため、釣れる河川と釣れない河川の見分け方について取り上げてみたい。「釣れないからすぐ移動する」は今日で終わりにしよう。
シーバスが釣れる河川
それではシーバスフィッシングにおいてどういう河川が釣れて、逆にどういった河川が釣れないのかを筆者の目線で紹介しよう。共に3つある。
橋脚周りやストラクチャーが多い
やはりまずはかかせないのが橋脚(橋げた)だ。川によって色々な形があるが、この橋脚周りは深く掘れていたり流れが複雑になったりと、魚が付く好条件が揃っている。さらに、沈み石やブロック、杭などのストラクチャーが多い河川も見逃せない。これは川によって全く異なるので、下見が重要だ。
環境が豊かで生き物が豊富
これは何もベイトの存在だけを指しているわけではない。陸地のバッタやコオロギ、ミミズにフナムシ、カニなどとにかく自然溢れる河川はシーバス以外にも魚が豊富で釣れる。
小さな虫などが水面に落ち、やがて水中に沈むとベイトがそれを捕食し、そのベイトを追ってシーバスなどのフィッシュイーターが集まる。まさに食物連鎖そのものだが、こういった河川は大型のシーバスも多く本当に貴重だ。
駐車場などのアクセスが悪い
え?と思うかもしれないが、これは盲点でもある。駐車場がなく駅からも遠いアクセスの悪い河川は実は多く存在する。いわゆる穴場的な場所だ。特に地方の小河川などはほとんどがそれだ。では、それと釣果がどう結び付くのかだが、答えは簡単。「人的なプレッシャーが少ない」からだ。地元民以外にほとんど人が入らないような河川はバージン的なポイントも多く、間違いなく釣れる。
シーバス釣れない河川
では、釣れない河川の特徴はどんなものだろうか。
浅すぎる場所
干潮に川底や干潟が露出するような河川は、本来地形変化が激しく魚が集まりやすい。しかし、橋脚や障害物などがいっさいなく、ただひたすら浅い場所は望みが薄い。
ベイトが入れば全く釣れないわけではないが、濁りや流れなどよほど好条件が揃わないと釣れない。
ベイトの量が少ない場所
ほとんどの河川には何かしらのベイトが存在するので、1匹もベイトがいない場所はおそらくない。だが、その量については大きな差がある。
簡単に見分けると、周りを護岸で固められ、エビやカニなどが生息するアシやテトラ、沈み石などがないフラットな河川はベイトの入りが少ない。特に小河川などでこれに該当する場所は、イワシやサッパ、コノシロなど豊富なベイトは期待できない。やはり手付かずの自然が残っている方が有利なのだ。
流れなどの変化が少ない場所
下流や上流に水害などを防ぐための水門がある場合、その開閉によって川全体の流れや水量が変化する場所がある。また、川の途中で道路の下を排水管のように通して海に繋がっているような特殊な河川もある。こういった場所は流れの変化を読むのが難しい。
時間によって、やけに流れてる時もあれば、鏡のような水面で全く流れない時もある。シーバスが釣れないわけではないが、釣りにくい場所にはなる。流れが発生する「時」をとらえることが重要だ。
釣りをしなければわからない
こうして河川の釣れる釣れないを見ていくと、やはり地域によって大きな差が出る。筆者の住む地域は主に小河川が多く、比較的自然も豊かなためシーバスやその他の魚も豊富に釣れる。しかし、それでもやはり条件によっては全く釣れない場所も存在する。いや、厳密に言えば魚はいても数が少なくて、ほとんど釣れないというのが正解だ。
大げさではなく、距離にして数kmの範囲でも釣れる釣れないがはっきりするような場所が存在する。そして釣るためにはどういった場所を選んだら良いのかを事前に知っておくことも釣果を左右する大きなファクターとなるのだ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>