【リアル給与明細】35歳、人事。業務が多いのに収入が少ないのが不満です……【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【35歳 人事】
【リアル給与明細】35歳、人事の場合
プロフィール
35歳、女性
IT業の人事
▼現状
仕事内容は、新卒採用・中途採用業務、人材教育、その他事務。
労働時間は月178時間、残業は2時間程度。
ボーナスはなし。
【相談内容】業務のわりに収入が少ないためNISAで投資をしています。つみたて投資枠と成長投資枠の活用方法がわかりません。どんな違いがあるのでしょうか？
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い？低い？
質問者さんは、業務にお給料が見合っていないことと、NISAの活用方法についてお悩みなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約336万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の人事職の平均年収は約482万円です。
*……参考https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001213360&tclass2=000001215880&tclass3=000001215884&stat_infid=000040163745&cycle_facet=tclass1&tclass4val=0
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低い水準と言えます。
新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の活用方法って？
質問者さんは、NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いをお知りになりたいのですね。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠がありますが、それぞれ特徴が異なります。
つみたて投資枠の特徴
つみたて投資枠は主に投資信託に少額ずつ積み立て投資をする枠で、年間120万円まで投資できます。
長期間にわたってコツコツと資産を積み上げたい人、毎月一定額を投資したい人におすすめ。
特に、安定した成長が期待できる商品に投資したい場合に適しています。
成長投資枠の特徴
一方、成長投資枠は、個別株やETF(上場投資信託)など、より積極的な商品にも投資が可能な枠で、年間240万円まで投資できます。
リスクを取って大きなリターンを狙う商品に投資したい場合におすすめ。
投資先として、株式市場全体や特定の企業に集中したリターンを期待できるため、成長を目指す投資家に適しています。
新NISAでは、つみたて投資枠も成長投資枠も投資期間に制限はなく、どちらも無期限で運用可能。
この2つの枠をリスク許容度や投資の目的に合わせて使い分けることで、安定した資産形成と成長を同時に目指すことができますよ。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・新NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで投資でき、主に投資信託に少額ずつ積み立てるのに適しています。
・成長投資枠は年間240万円まで投資でき、個別株やETF(上場投資信託)など積極的な運用商品にも投資が可能です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。