児童虐待の相談増に対応 広島県が新拠点開設「西部こども家庭センター東広島支所」
広島県は児童虐待などの相談増加に対応するため、東広島市八本松町米満に「西部こども家庭センター東広島支所」を開設した。同建物内には、広島県警察の「少年サポートセンターひがしひろしま」も移転開設。9月1日には、広島県健康福祉局の北原加奈子局長ら関係者が出席し、広島県と県警で合同開所式を行った。
山本知子支所長は「住民の皆さんの身近な場所に開設することができた。よりきめ細やかな対応を行っていきたい」とあいさつ。
西部こども家庭センター東広島支所と少年サポートセンターひがしひろしまは連携を強化し、それぞれの強みを生かして対応していく。
西部こども家庭センター東広島支所
こども家庭センターは県内で5カ所目。東広島市、竹原市、大崎上島町を担当する。
同支所には児童福祉司、児童心理司15人が常駐。増加傾向にある児童虐待、配偶者からの暴力などの相談に応じる。相談室や心理相談室のほか、芸術療法室や親と子の関わり方を観察できる遊戯療法室といった専門的な空間も完備している。
2024年度の県内の児童虐待相談件数は6649件で、過去最多だった。
西部こども家庭センター 東広島支所
■開所/平日 午前8時30分~午後5時15分
■電話/082(426)5650
少年サポートセンターひがしひろしま
少年サポートセンターは、福山市、広島市に続き3カ所目。管轄エリアは、東広島市、呉市、竹原市、江田島市、三次市、庄原市。少年育成官4人が常駐し、非行少年などの非行未然防止や立ち直りの支援に取り組む。
2024年度の県内の少年相談件数は3524件で、この多くは保護者や学校からの相談だった。
少年サポートセンターひがしひろしま
■開所/平日 午前9時~午後5時
■電話/082(427)1555
文・写真=𦚰
プレスネット編集部